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このピンクの時計が、スタイルエディターでありYG信者の例外となった経緯を説明する。

変則的な審美的判断というものが存在する。それはワードローブの論理や生来のスタイル感覚といった、先入観に捉われないファッションの選択である。これらの選択は単なる(物質的な)魅力としてしか分類できない。このサルトリアリズムの判断の逸脱は、ジュ・ヌ・セ・クワ(言葉で表現できない魅力という意味のフランス語)、エネルギー、あるいは出会った瞬間に感じるような感覚に集約される。フランス語ではそれを“ひと目ぼれ(un coup de foudre)”と言い、直訳すると“稲妻の一撃”になる。この新しいローズゴールド製のロイヤル オークを初めて手にしたとき、そう感じたかどうかは確信が持てないが、アドレナリンのようなものは少し感じた。時計との“初デート”ではそれがとても感じられる。
 このように、直感的なワードローブという計算外の決定は、定期的に私の身に起こる。これを説明する必要があると感じているのは、まあ、私のような筋金入りのイエローゴールド好きが、トレイから完全なRGウォッチを手に取り、ましてや新しいRGロイヤル オークの記事を書く理由をどうやって説明すればいいのか、ほかにはないからだ。

 ピンクがかったゴールドへの嫌悪感は、この2年間で穏やかな嫌悪感へと和らいだ。RGは私が礼儀正しく我慢して耐えて、飲み込んで、対処できる、小さな柑橘類の果皮のようなものだ。苦いが、とてもひりつくほどではない。私がヴィンテージローズゴールドを好むようになったのは、ピンク・オン・ピンクのRef.1518が、ローズゴールドのなかでも優れた品種だったからだ。ヴィンテージRGは淡くて柔らかい。現代のRGは派手でけばけばしいと感じる。もちろん、RGのロレックス Ref.6062の外観は賞賛するが、RGのパンテールまたはエバーローズのデイデイトは気持ちだけ貰っておきたい。スイスの時計メディアによると、大陸ではRGが主流だという。彼らはイエローを“グラニー・ゴールド(おばあちゃんのゴールド)”と呼ぶ。
 ここニューヨークの小さなバブルで、YGは18歳から35歳の層にとっては無敵のチャンピオンだ。それはおそらく、TikTokでトレンドになっている#aesthetic(豪華で派手であり、ゴールドや宝石を多用したスタイル)と結びついているからだろうが、NYCが常にイエローゴールドのメッカだったからでもある。キャナルストリートや47番街に出かけて、90年代や00年代のラップミュージックのスーパースターたちへ捧げられた写真を見てみるといい。彼らのほとんどが、YGで装飾をしている。ティト・ザ・ジュエラーがビギー・スモールズ(ノトーリアス・B.I.G.)に贈ったチェーン、ネームプレートのネックレスを身につけたティーンエイジャーの少女たち、巨大なドアノッカーのイヤリングや金の塊の指輪を身につけた女性など、すべてニューヨークのジュエリー文化に組み込まれた、重要な参考資料である。
 新しいRGを見せられると、思わず目が点になる。私やファッション好きの仲間には向いていない。1970年代のような華やかさ(エルサ・ペレッティ)も、80年代のような華やかさ(映画『カジノ』でブルガリをまとったシャロン・ストーン)も、90年代のようなクールな自信(ラン・ディーエムシーのドゥーキーチェーンネックレス)もない。私の仲間のあいだではYGへの熱狂が広がっており、近い将来それが変わる兆しも見えない。
 さて、ピンクゴールド(またはRGなどどんな名前でもいい。それ自体が議論になるから)の予期せぬ展開だ! 今週初め、私は彼らの最新作をプレビューするために、APハウスへ少旅行をした。37mmのフロステッドイエローゴールドにスモークダイヤルが付いたものを試着するなど、いつものようにプレスの朝食ルーティンをこなした。部屋の光を追いかけながら、手首につけた同じ時計の写真を何百万枚も撮る。その結果、そこにいた20人が同じ日にInstagramへ投稿するような、“新作のなかでこれがいちばんのお気に入りだ”と言わんばかりのごく普通の写真が出来上がる。


 私はグリーンジュースをすすりながら、毎週のように時計イベントで顔を合わせるジャーナリストたちが詰まった部屋で、緊張しながらも世間話をした。文字盤の色や次の展示会についての話はこれ以上しないで! そして彼女を見つけた。黒いベルベット張りのトレイの上で、34mmのピンク・オン・ピンクロイヤル オークが孤独に光り輝いている。この時計はシンプルで純粋だった。マーケティングによる神秘性も時計的なギミックもない。シンプルな自動巻きのロイヤル オークだ。その色の組み合わせはとてもインパクトがあり、私の目には珊瑚のオアシスのように見えた。そう、私たちは誰もが何百万本ものロイヤル オークを見てきたし、“ああ、またロイヤル オークか。なんて斬新なんだ”というおなじみの文句を知っている。しかしクラシックに勝るものはない。ロレックスのGMTに文句を言う人はいないだろう? シャネルのフラップバッグやグッチのローファーのように、定番なのだ。これらのファッションアクセサリーの柱は、何百万もの色合いや質感、サイズで提供されるが、夢のようなピンク・オン・ピンクウォッチが完璧に実現したとき、再び新鮮に映るのだ。

 このロイヤル オークの魔法は、とてもジューシーなグランド タペストリー模様の文字盤にある。肉厚なコーラルピンクの色合いは、ピンクのフィナンシャル・タイムズ誌、ピンクのスキットルズ、ピンクのディオール リップオイル 001番、そして映画『バットマン リターンズ』のセリーナ・カイルが住むピンクのアパートなど、私が精神的に結びついているピンクの色合いを思い出させてくれた。文字盤はトロピカルな色合いで、かつて流行したミレニアルピンクやソフィア・コッポラのピンクとはかけ離れており、むしろコッポラ監督の映画『マリー・アントワネット』に登場するシルクの靴や公爵夫人のサテンガウンと合わせやすい、より堂々とした色合いである。バブルガムピンクの懐疑主義者でも満足するピンクの色合いだと思う。
 そして、どんな人がこの時計を身につけるのか想像してみた。フランス・リビエラでバカンスを過ごす女性が、地中海の暖かく浅いターコイズブルーの海に浸かりながら、さりげなく手首につけるのだろうか? 彼女は、最もファッショナブルな黄金をまとった友人たちといるときでさえ、パリッとした白いカフタンの袖をそっと引っ張り、誇らしげにほんの少しのピンクの輝きを見せるような女性だ。もしかしたら美しく装飾されたドリス・ヴァン・ノッテンのスーツを着こなす男性の手首にも似合うかもしれない。そんな彼のスタイルセンスは独創的でありながら、常にセンスよく仕上げられていることだ。



 もしかしたら、その小さなサイズによりPGが受け入れられたのかもしれない。それとも野暮ったさを感じさせないロイヤル オークのグラフィックのおかげか? ル・ブラッシュにあるオーデマ ピゲ ミュージアムには、ピンクマザー オブ パールダイヤルとインダイヤルを備えた、ネオヴィンテージのプラチナ&RG製QPが、ガラスケースのなかに展示されている。マシュマロのような美しい色であるが、(レイアウト的に間違いなく)忙しない。プラチナの八角形の枠の中に、何層にも重なったストーン、さまざまな色合いのクリーミーなピンク、そして小さく繊細なダイヤモンドインデックスが、Ref.25686RPのRGのニュアンスを際立たせている。
 その点本モデルの色は一貫している。ピンクダイヤルがピンクの金属を打ち消し、黄色みを帯びている。まるでパントーンカラーの帯を見ているようで、色合いを読み解こうとすると目がかすんでしまうが、それでも各色に名前があるほど(パントーンのサーモンローズ15-1626 TPGと、ピーチベリーニ20-0050 TPM)、十分に対照的だ。まるでピンク・オン・ピンクのだまし合いだが、私はそれに引っかかってしまった。

 だから、私は常に納得することを望んでいる。それがピンクの時計であってもだ。むしろたったひとつの目新しさ(人間ではなく物)だけで、自分の意見などあらゆる固有の意見が変わることを歓迎している。美しいものを楽しむためなら、自分の美的信念が木っ端微塵になることもいとわない。そしてそれはすべて、誰かが非常に巧妙に、正確なローズの色合いを完璧なピンクダイヤルと組み合わせたことによって、強情なYG信者でさえもピンクに手を出す人間に変えてしまった。
オーデマ ピゲ ロイヤル オーク オートマティック。Ref.77450OR.OO.1361OR.01。直径34mm、厚さ8.8mmのローズゴールド製ケースにローズゴールド製ブレスレット。反射防止加工のサファイア風防、サファイア製シースルーバック。グランド タペストリー模様のピンクダイヤル。自動巻きCal.5800搭載、時・分・センターセコンド、日付表示。約50時間パワーリザーブ、50m防水。価格は748万円(税込)

関連商品:https://www.yokowatch.com/Hublot-Watch.html

ロレックス GMTマスター II Ref.126710GRNR ブラックのセラミックベゼルを搭載した新作が登場。

ロレックス GMTマスター II Ref.126710GRNR ブラックのセラミックベゼルを搭載した新作が登場。

“コーク”や“ブルーベリー”のロレックスGMTマスター IIが出るというまことしやかな噂が飛び交うなか、私たちは今日、ロレックスでグレーとブラックのベゼルを備えた新しいSS製Ref.126710GRNRというまったく異なるモデルを発見した。この時計はブランドのほかのラインナップと同じサイズとムーブメントを備えており、直径40mmのケースにオイスター、またはジュビリーブレスレットの選択肢を用意している。価格は154万円(税込)だ。

この新作におけるもうひとつの目玉は、グリーンであしらわれたGMTマスター IIの文字と24時間針である。これらが、文字盤上でさりげないアクセントとなっている。これは、2007年のバーゼルで発表されたオリジナルのブラックオンリーのセラミックベゼルモデル、Ref.116710LNを彷彿とさせる。あれから17年も経ったなんて、信じられるだろうか?

我々の考え
率直に言って、私は“コーク”ベゼルの大ファンというわけではないため、今年それが見られないからといって特に悲しくはない。そして今作は、オリジナルのブラックベゼルのGMTマスター II、Ref.116710LNの黒と青、青と赤の色のコントラストが好みに合わず“派手”過ぎると考える人にとって、ちょうどいい控えめな選択肢だと思った。歴史的な結びつきを感じさせるペプシのアイデアも気に入っているが、自分のフォトジャーナリスト時代を振り返ってみると、あんなに人目を引く時計はつけたくないと常々感じていたように思う。“バットマン”だって、かなり目立つ。それに対して、この時計は実にステルス的だ。

新しいベゼルの組み合わせは、地球を揺るがすような衝撃的なものではない。だが、少なくともオリジナルのブラックベゼルよりは実用的で見やすく、そもそもGMTを使ううえでそれなりに重要な部分であるデイ&ナイトの区分がある。なお、ロレックスのサイトを見たときにもうひとつ目立っていたのは、スティール製のGMTマスター II “ペプシ ”が、生産終了の噂があるにもかかわらずまだ掲載されていたことだ。もしペプシがあなたの理想であったなら(私がそうであったように)、その夢は生きている。

基本情報
ブランド: ロレックス(Rolex)
モデル名: GMTマスター II
型番: 126710GRNR

直径: 40mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: 黒
インデックス: ホワイトゴールドのアプライド
夜光: 針とインデックスにクロマライトを採用
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: オイスターまたはジュビリー


ムーブメント情報
キャリバー: 3285
機能: 時・分・秒表示、デイト表示、GMT(時針単独調整機能付き)
パワーリザーブ: 70時間
巻き上げ方式: 自動巻き
クロノメーター認定: COSC

価格 & 発売時期
価格: 154万円(税込)

関連商品:https://www.hicopy.jp/brand-copy-IP-1.html

シチズンは特別限定モデルのトリオを発表した。

陸・海・空を表現した各領域のモデルがひとつずつ用意され、そこには特別なカラーリングと表面処理を施した愛らしいフジツボダイバー、そしてハイテク志向の多機能クォーツウォッチのペアが並ぶ。35年間、スポーティで何でもこなせる時計の数々を生み出してきたシチズンが、プロマスターの本質をどのように捉えているのかは非常に興味深いところである。

1989年にプロフェッショナル仕様の腕時計を扱うブランドとして誕生したプロマスターは、現在では基本的に3つのコンセプト、SKY /スカイ(パイロットウォッチ)、LAND /ランド(フィールドウォッチ)、MARINE /マリン(ダイバーズウォッチ)から構成される包括的なコレクションへと成長している。したがって、この35周年記念の新コレクションにもそれぞれから1本ずつが用意された。3本それぞれの詳細なスペックは、以下のとおりだ。
マリンからは、通称フジツボ、そしてまたの名をチャレンジダイバーともいうメカニカル ダイバー200mの4500本限定モデルを用意した。この新作ではオリジナルモデルの魅力はそのままに、ブルーの文字盤、縁にライトブルーのアクセントが施されたベゼル、そして表面処理にデュラテクトプラチナが用いられたチタン製ケースとブレスレットが採用されている。この表面処理により耐傷性が向上し(シチズンは1000~1200Hvという驚異的な値を提示している)、従来のチタンよりもずっとシルバーがかった輝きを放つ金属に仕上がっている。サイズは直径41mmに厚さ12.3mm、ラグトゥラグは48.5mmとなっており、ムーブメント(シチズン製の自動巻きCal.9051)はそのままだが、プロマスターの35周年を記念する特別ケースバックが付属して価格は14万3000円(税込)となっている。このモデルは6月6日から販売中だ。標準仕様のフジツボダイバーについて詳しく知りたい方は、こちらのHands-Onからご覧いただきたい。

ランドカテゴリに用意された時計はかなりクールだ。特に、僕のようにアナデジの時計が好きな人にはたまらないだろう。シチズンのアクアランド、ブライトリングのプルトンやエアロスペース、永遠の名作であるクロノシュポルトのUDT、超いかついセイコーのアーニーなど、アナデジウォッチには深くクールな何かがある……そして、僕はそのどれもが大好きだ! この特別なアナデジモデルには、シチズンの時計としては初めて、高解像度のMIP(メモリー・イン・ピクセル)ディスプレイを搭載したCal.U822と呼ばれる新型ムーブメントが採用されている。これにより、データをよりフレキシブルに表示できるようになった(アナデジモデルでは非常にシンプルなディスプレイを使用することが多い)。この多機能ムーブメントには以下にまとめたような便利なファンクションが搭載されており、43.9mm径の時計にはケースにマッチするカラーのスティール製ブレスレットとコーデュラナイロンストラップの両方が付属する。このタクティカルな雰囲気の新モデルは15万4000円(税込)で世界限定5900本、発売は今年の秋を予定している。
最後にスカイの35周年記念モデル、スカイホークA-Tベースの1本はステンレススティールのケースとブレスレットにグレーカラーのメッキが施されている。サイズは直径45.7mm、厚さが13.8mmで、文字盤のレイアウトは過去にアナデジのシチズン スカイホークを所有したことのある人ならだいたいわかるだろう。原子時計から送信される電波による時刻修正機能を有するエコ・ドライブムーブメントを搭載したこのモデルは、旅行に便利な数々の機能やデジタルならではの機能を備えており、今年の夏に世界限定5600本で12万1000円(税込)で発売される予定である。


我々の考え
素晴らしいスペックとプライスを兼ね備えた41mm径のダイバーズウォッチと、シチズンからしか発売されないような完成度の高い2種のアナデジモデルが並んでいるのだから、この3本からどれかひとつを選んで論じろというのは難しい話だ。今回僕が言うべきことはかなり少なく、ランドとスカイのモデルはもう少し小さくならなかったのか、ということぐらいだ。41mm径以下であれば、もっと購買層を広げることができただろう。それ以外の点では、プロマスターのアニバーサリーなのだから、シチズンがブランドコンセプトの芯を表現するような時計を目指したことにそれほど驚きはないだろう。

僕個人のアナデジウォッチに対する深くニッチな愛から言わせてもらうと、最大の関心ごとはもっぱらこのムーブメントがほかの時計に搭載されるかどうかということだ。このムーブメントを使えば、あらゆるスポーツウォッチに多彩な機能を搭載することができるのではないかと、クールなアイデアが次から次に湧き出てくる。
そして興味深いことに、これら3つはそれぞれプロマスターが掲げる系統を象徴する特別なモデルではあるものの、シチズンでもっともスポーティな時計ブランドにおける氷山の一角に過ぎない。シチズンはプロマスターのアンバサダーも拡大しており、ベースジャンパーでパラグライダーでもあるジェフ・シャピロ(Jeff Shapiro)がスカイに、写真家で探検家のジョディ・マクドナルド(Jody MacDonald)がマリンに参加している(才能豊かな写真家ウィリアム・ドラム/William Drummとともに)。ランドカテゴリではカナダの伝説的クライマー、ウィル・ガッド(Will Gadd)がプロマスターのアンバサダーとして就任したことも忘れてはならない(そして、その時計を有効活用しているのが上の写真だ)。
僕の手首に巻くことができ次第、詳細をお伝えする予定だ。

シチズン プロマスター MARINE メカニカルダイバー 200m “フジツボ” 35周年記念限定モデル

型番: NB6026-56L

直径: 41mm
厚さ: 12.3mm(設計値)
ケース素材: スーパーチタニウム™(デュラテクトプラチナ)
文字盤色: ブルー
夜光: あり、インデックスと針
防水性能: 200m
ストラップ/ブレスレット: ケースと同色のスーパーチタニウム™製(デュラテクトプラチナ)

キャリバー: シチズン 9051
機能: 時・分・秒表示、デイト表示
パワーリザーブ: 42時間
巻き上げ方式: 自動巻き
新同数: 2万8800振動/時
石数: 24
精度: -10〜+20 秒/日

価格: 14万3000円(税込)
限定: 世界限定4500本

シチズン プロマスター LAND エコ・ドライブ電波時計 35周年記念限定モデル

型番: JV1008-63E

直径: 43.9mm
厚さ: 14mm(設計値)
ケース素材: ステンレススティール(グレーめっき)
文字盤色: ブラック
夜光: あり、インデックスと針
防水性能: 20気圧
ストラップ/ブレスレット: スティール製ブレスレットとインターチェンジャブルのコーデュラストラップ

キャリバー: シチズン U822 (アナデジクォーツ)
機能: 時刻表示、ワールドタイム、クロノグラフ、アラーム、パーペチュアルカレンダー、LEDバックライト、デジタル表示窓
パワーリザーブ: エコ・ドライブによるフル充電時で約3年
精度: ±15秒/月

価格: 15万4000円(税込)
限定: 世界限定5900本

シチズン プロマスター SKY スカイホーク A-T エコ・ドライブ電波時計 35周年記念限定モデル

型番: JY8146-54E

直径: 45.7mm
厚さ: 13.8mm(設計値)
ケース素材: ステンレススティール(グレーめっき)
文字盤色: ブラック
夜光: あり、インデックスと針
防水性能: 20気圧
ストラップ/ブレスレット: ケースと同色のステンレススティール製

キャリバー: シチズン U680(アナデジクォーツ)
機能: 時刻表示、ワールドタイム、電波による時計修正、パワーリザーブ、パーペチュアルカレンダー、1/100秒クロノグラフ、デジタル表示窓
パワーリザーブ: エコ・ドライブによるフル充電時で約3年半
精度: ±15秒/月

価格: 12万1000円(税込)
限定: 世界限定5600本

モンタから最新作となるノーブル ボイジャーが登場した。

これは既存のコレクションにGMT機能を追加したものだ。GMTを追加しながらも、同社のコレクションでは定番となっているノーブルのエレガントな外観とコンパクトなサイズを維持している。

ノーブル ボイジャーは、単独で調整可能な24時間針を持つ“コーラー”GMTを採用。スケルトナイズされたGMT針の先端にはスーパールミノバを塗布し、それがダイヤル外周の24時間スケールとともにタイムゾーンを示す。またポリッシュ仕上げのインデックスと針にもスーパールミノバを塗布しており、6時位置には日付窓を配している。モンタ ノーブル ボイジャーはサンレイグラデーション仕上げのブルーまたはグリーンダイヤルをラインナップし、サイズは38.5mm径×10.7mm厚(ラグからラグまで47mm)で、150mの防水性能を確保。これは3針のノーブルコレクションよりもわずか1mm厚いだけである。ブレスレットにはサテン仕上げのスティールブレスをセットする。

モンタ ノーブル ボイジャーの予約販売価格は2150ドル(日本円で約34万8000円)で、8月の納品を予定している。予約注文せず、後日購入する場合の定価は2395ドル(日本円で約38万7000円)だ。

我々の考え
モンタはノーブル ボイジャーのコーラーGMTにセリタ製SW330-2を選んだ。最近のHODINKEE Radioでも話したように、過去数年でGMTの需要は急増しており、ノーブル ボイジャーもこの賑やかな市場に参入を果たした。より多くのブランドが手ごろな価格、あるいは手に入れやすいフライヤーGMTを提供するなかで、モンタの新しいGMTは少し厳しい競争に直面するかもしれない。しかし時計の見た目がよく、完成度の高い時計であることに変わりはない。

モンタのフィット感と仕上げの品質にはいつも感心していて、特にこのブランドの価格帯でそれが実現しているのは本当にすごいと思う。新しいノーブル ボイジャーにも同じことを期待している。既存のモデルラインナップにぴったり合うし、モンタによるとさらにフィット感が高まったと言っているからだ。GMT針はスケルトン加工をしているため控えめで、これはダイヤルに焦点を当てるためだと考えられる。24時間目盛りの数字がダイヤルの中央寄りに配置されている点にはまだ完全に納得していないが、今週末開催されるワインドアップシカゴ(Windup Chicago)で実物を手に取るのが楽しみだ。


基本情報
ブランド: モンタ(Monta)
モデル名: ノーブル ボイジャー GMT(Noble Voyager GMT)
型番: 71DB00SP(ブルー)、71GN00SP(グリーン)

直径: 38.5mm
厚さ: 10.7mm
ラグからラグまで: 47mm
ケース素材: 316Lステンレススティール
文字盤: ブルーまたはグリーンのサンレイ
インデックス: アプライド
夜光: あり、スーパールミノバ(BGW9)
防水性能: 150m
ストラップ/ブレスレット: ステンレススティールブレスレット、クイックアジャスト機能付きデプロワイヤントクラスプ


ムーブメント情報
キャリバー: モンタキャリバーM-23(セリタSW-330-2ベース)
機能: 時・分表示、センターセコンド、日付表示、コーラーGMT
直径: 26.2mm
厚さ: 4.1mm
パワーリザーブ: 約56時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 25

価格 & 発売時期
価格: 予約注文時は2150ドル(日本円で約34万8000円)、定価は2395ドル(日本円で約38万7000円)

シェフのダニエル・ブールー(Daniel Boulud)氏は、ニューヨーク、そして世界中の飲食業界における伝説的存在だ。

彼はニューヨーク、マイアミ、モントリオール、シンガポール、ドバイなど、世界各地で数多くのレストランを経営している。1993年にオープンしたアッパーイーストサイドの『Daniel(ダニエル)』は、現在ミシュランふたつ星を獲得している。

ニューヨークの東65丁目に店舗を構えるレストラン『ダニエル』。
 ブールー氏は世界的に有名な美食の地、フランスのリヨン育ちである。フランスで修業を積んだブールー氏は、やがて料理のキャリアを追求するために渡米。以来ブールー氏と彼のレストランは数え切れないほどの賞を受賞し、その過程で時計を何本も手に入れたそうだ。

『ダニエル』の厨房に立つシェフ、ダニエル・ブールー。
 我々は彼自身の名を冠したレストラン『ダニエル』に赴いてブールー氏のキャリアと何本かの時計について話を伺い、さらに営業中のレストランシーンの撮影もさせてもらった。ご覧のとおりブールー氏の腕時計の多くには、彼のシェフとしてのキャリアをたどる物語が添えられている。リシュモンのボス、ヨハン・ルペール(Johann Rupert)氏が『ダニエル』で食事をしているときに手首につけていた時計を目ざとく見つけたり、ニューヨークのティファニー本店を改装してレストランを開いたり、ブールー氏と時計とのつながりは深い。プロフェッショナルな話題もありつつ、特に感動を呼んだのはもっと個人的なストーリーだった。私が何を言っているのかは、映像を見れば分かるだろう。

 ニューヨークの名レストラン『ダニエル』を会場に、シェフであるダニエル・ブールー氏とのTalkingWatchesをお楽しみいただきたい。

ロレックス GMTマスター II “ルートビア”

 レストラン『ダニエル』に入ると、シェフがSSとエバーローズゴールドのロレックス GMTマスター II “ルートビア”を着用して待っていてくれた。視認性に優れ、丈夫で大きすぎない。2018年に発表されたこのモデルは信頼性が高く堅牢なスポーツウォッチであり、私や読者諸君、ダニエル・ブールー氏が現代のロレックスに求めるものすべてを備えている。つまりGMTマスター IIは、厨房でバタバタ動き回るのにうってつけの時計なのだ。画像では傷や汚れも写り込んでいるが、それこそがブールー氏がGMTを頻繁に着用している証左であり、この時計をますます魅力的なものとしている。


ロレックス “ゼニス” デイトナ

 次に紹介するのは、ブールー氏所有のホワイトダイヤルのロレックス “ゼニス”デイトナ Ref.16520だ。1988年に発表された初の自動巻きデイトナで、ロレックスによって大幅な改良が加えられた有名なゼニス製エル・プリメロを搭載している。歴史やスペック以上に、この時計はブールー氏と最も長い時間を共有している時計のひとつであり、彼にとって初めてのロレックスでもある。それも自分で買ったものではなく、親しい友人からの贈り物だった。その経緯は特にパーソナルな話で、動画のなかの彼自身の言葉からその想いを感じ取って欲しい。

ロレックス GMTマスター II “ペプシ”

 「ロレックスをつけるのが好きですね。厨房で一番快適ですから」とブールー氏は語る。ルートビアと“ゼニス”デイトナに加え、彼は2018年にロレックスが初めて(ジュビリーブレスレットで)復活させたSS製のペプシを所有している。その直後にロレックスは、オイスターブレスレット仕様のペプシを追加した。特にこのロレックスコレクションは、ブールー氏が後援者となっている慈善団体を運営するトロントの友人とのつながりで収集したものだという。

 「私にとってそれぞれが思い出深いのです」と、ブールー氏はこれらの時計について語る。

ロレックス GMTマスターII “バットマン”

 ブールー氏は疑いようがなくロレックス党であり、とりわけGMT派である。次に紹介するのは、ロレックスが2013年に初のバイカラーセラミックベゼルで発表したブルー&ブラックベゼルのGMTマスター II “バットマン”だ。ここで見られるジュビリーブレス付きのバットマン(一部では“バットガール”と呼ばれている)は、2019年に派生モデルとして追加された。ブルーとブラックの組み合わせはGMTマスター系では歴史的に前例がなく、その登場はペプシベゼルが製造困難だったことから代替とした結果だという説もあったが、ペプシは数年後に初のWG製GMTマスター IIで実現することになる。いずれにせよ、ブールー氏のGMTマスターコレクションを総括するようなモデルである。

ロレックス スカイドゥエラー

 最後にSS製のロレックス スカイドゥエラーを紹介しよう。GMTマスターがトラベラーズウォッチの元祖だとすればスカイドゥエラーはその改良型で、24時間表示の年次カレンダーを搭載している。ダイヤルカラーはホワイトで、シェフの白衣によく映える。

パネライ ラジオミール ブラックシール

 パネライの時計はさまざまな要素で知られているが、ブールー氏のセラミック製ラジオミール ブラックシール(Black Seal)ではその実力をいかんなく発揮している。また時計以上に、ブールー氏がパネライに出合うまでの経緯は、入場料を払ってでも聞く価値がある。ある晩、リシュモンのボス、ヨハン・ルペール氏が彼のレストランでディナーをしていたというのが話の導入部だ(パネライはリシュモン傘下である)。
 ブールー氏は自分のレストランで食事をしてくれた彼に挨拶とお礼を言いに行ったとき、時計マニアの性分からルペール氏が手首に何をつけているのかを見抜こうとしたという。パネライのケース形状は特徴的なため、ひと目でそれと分かった。ブールー氏がフィレンツェの同ブランドから初めての時計を手にするまでに、そう時間はかからなかったようだ。

パネライ グラントゥーリズモ フェラーリ クロノグラフ

 ブールー氏のパネライに対する愛情はそれだけにとどまらない。これはフェラーリのためのパネライ グラントゥーリズモ クロノグラフで、スクーデリアのクラシックカラーを示す鮮やかなイエローダイヤルを備えている。12時位置のダイヤルを飾るのはフェラーリの名と疾走する馬の姿だけなので、知らなければパネライだとは分からないだろう。パネライとフェラーリは長年にわたって数々のコラボレーションモデルを発表してきたが、このコレクションは2006年にマラネッロのフェラーリ工場で発表された。
 インタビュー中、ブールー氏はモントリオールで翌週に開催されるF1レース観戦が楽しみだと語っていた。

パネライ ラジオミール 8デイズ GMT オロロッソ

 パネライのファンであるブールー氏は、50歳の誕生日にパネライから時計を贈られた。それもただのパネライではなく、ローズゴールド無垢のラジオミール 8デイズ GMT オロロッソである。これは2012年に発表された500本限定のRef.PAM00395で、ブールー氏のルートビア GMTと同じくローズゴールドにブラウンダイヤルが特徴的だ。

 内部にはCal.P.2002が搭載されている。特に見分けやすいポイントは、ブリッジがくり抜かれてムーブメントの輪列と主ゼンマイが露出している点だ。

 「厨房でつけることは滅多にありません」とブールー氏は付け加えた。

カルティエ サントス100

 フランス人であるブールー氏は、カルティエに特別な親近感を覚えるという。しかしこれまでの彼の嗜好が示すように、彼はドレスウォッチよりもスポーツウォッチ派だ。このカルティエ サントス100はローズゴールドのベゼルとDLCコーティングを施したカーボンケースに、ブラックのナイロン製“トワル・ドゥ・ヴォワール(帆布)”ストラップを組み合わせたモデルだ。彼のコレクションにある他社のモデルと同様、サントスもプレシャスメタルをスタンダードなスポーツウォッチにほどよく落とし込んでいる。
 「アメリカに来て最初に買った時計は、小さなタンクでした」とブールー氏は語る。今つけるにはちょっと小さいし、エレガントすぎると彼は説明していた。しかしこのサントス100はぴったりなようだ。

オーデマ ピゲ ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ

 オーデマ ピゲがロイヤル オーク オフショア クロノグラフを発表したのは1993年(偶然にもブールー氏が自身の名を冠したレストランをオープンしたのと同じ年だ)。男性用モデルの平均が直径36mm程度だった当時、この“ビースト”は大きく大胆なスポーツウォッチの時代を切り開いた。

 「これは夏用の時計ですね」とブールー氏は語る。

ウブロ クラシック・フュージョン クロノグラフ

 ブールー氏によると、ウブロの前CEOであるジャン-クロード・ビバー(Jean-Claude Biver)氏はニューヨークにいるときはいつも彼のレストランを訪れていたという。親交が深まり、ビバー氏はブールー氏に毎年特大のチーズを贈っていたらしい。ブールー氏はビバー氏のチーズが彼の言うとおり絶品であると証言してくれた。
 ブールー氏は以前にもう2、3本ウブロを持っていたものの、自分のレストランで長年貢献してくれた従業員に譲ってしまったという。しかしこのクラシック・フュージョン クロノグラフは残っている。

https://www.jpan007.com/brands-category-b-1.html

https://www.jpan007.com/brands-category-b-3.html