ブライトリング クラシックなナビタイマーの新作限定モデルをこっそりと発表した。

アイコニックなパイロットクロノグラフに、クールなグレー文字盤をあしらった米国限定モデルが登場した。

ブライトリングは8月9日、クラシックなナビタイマーの新作限定モデルをこっそりと発表した。大型の46mm径ケースを採用し、米国で300本限定で販売(日本での展開はなし)される、洗練されたダークカラーのパイロットウォッチである。

 46mm径の現行ナビタイマーのほかのラインナップでは、ブラックとホワイト、またはライトブルーとホワイト(そしてグリーンとブラックの組み合わせもある)のハイコントラストな文字盤を採用しているが、この新作ではアンスラサイトダイヤルにブラックのインダイヤルというより控えめな組み合わせが採用された。外周の回転計算尺をはじめとする白いインデックス、針に施された白い夜光、そして文字盤上のレッドゴールドのバーインデックスの先端に施された白い夜光がコントラストを描き出している。
 ほかの46mm径のナビタイマーはSS製かゴールド製であったが、このモデルはSS製ケースに18KRGのノッチ付きベゼルを備えている。それ以外のプラットフォームは変わらない。クロノメーター認定を受けて70時間のパワーリザーブを有し、シースルーバックから見えるブライトリングのマニュファクチュールであるCal.01の搭載に加え、30m防水に3つのインダイヤル、6時位置にデイト窓を備えている。この新作は米国内のブティックや小売店、オンラインストアでのみ購入可能で、価格は1万1900ドル(日本円で約171万4000円)となっている。
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我々の考え
私はこれまでナビタイマーがあまり好きではなかった。ナビタイマーはいつも大型で賑やかな印象を受けるが、それこそがポイントの時計となっている。しかし航空にまつわるさまざまなエピソードを知り、多くのパイロットに会うにつれて、私はこれらのモデルをアナログウォッチを愛する人々に向けられた実用的で視認性の高い道具として評価するようになった。

 ナビタイマーが誕生して以来発表されたあらゆるバリエーションから探すなら、ヴィンテージゴールドのコスモノートを1本買えるだけの小銭を求めてソファのクッションのあいだを掘り起こすことだろう。ゴールドメッキとツートンカラーのモデルは、その次の位置づけになると思う。ブラックの文字盤と24時間表示のコスモノートシリーズに採用された大きなアラビア数字のコントラストが、ケースのゴールドとよくマッチしている。そしてこのコントラストは視認性を高める手助けもしてくれる。この事実が、私の今回のリリースに対する見解を形作っている。
 もし回転計算尺を備えた時計にそのようなものが存在するならば、新作の限定モデルはナビタイマーにおけるよりドレッシーなオプションのように感じられる。アンスラサイト文字盤とブラックのインダイヤルとの絶妙なコントラストを持つこのモデルは、空の上で命がけのナビゲーションを行うには使いにくいだろう。夜間飛行の際も同様だ。ナビタイマーには例によって夜光塗料がほとんど使われていない。しかし、夜の街(またはほかのパイロットとの集まり)に出かける際に、クラシックで少し高級な、航空への愛を思い起こさせる時計が欲しいのであれば、この時計を腕に巻くのも悪くはないと思う。


基本情報
ブランド: ブライトリング(Breitling)
モデル名: ナビタイマー B01 クロノグラフ 46 米国限定モデル(Navitimer B01 Chronograph 46 U.S. Limited Edition)
型番: UB01371A1B1P1

直径: 46mm
厚さ: 13.9mm
ケース素材: ステンレススティールと18Kレッドゴールド
文字盤色: アンスラサイトとブラックのサブダイヤル
インデックス: レッドゴールドのバーインデックスと回転計算尺
夜光: あり
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: ブラックのアリゲーターストラップとSS製デプロワイヤントバックル


ムーブメント情報
キャリバー: ブライトリング マニュファクチュール 01
機能: 時・分・秒表示、クロノグラフ、デイト表示
直径: 30mm
厚さ: 7.2mm
パワーリザーブ: 70時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
クロノメーター認定: あり

価格 & 発売時期
価格: 1万1900ドル(日本円で約171万4000円)
発売時期: 米国のブティック、小売店、およびブランドのWebサイト限定で発売中(日本での展開はなし)
限定: 300本限定

“オメガ×スウォッチ×スヌーピー”新作【11月5日から限定発売】

“OMEGA(オメガ)”と“Swatch(スウォッチ)”によるコラボレートコレクション“ムーンスウォッチ”から、最新作の“MISSION TO EARTHPHASE – MOONSHINE GOLD-SO33N704L”が、2025年11月5日に発売される。

この日は2025年11月の“ビーバームーン”にあたり、最新作“MISSION TO EARTHPHASE – MOONSHINE GOLD”は、11月5日のビーバームーンから新月の11月20日までの発売となる。

■Ref. SO33N704L。バイオセラミック(42mm径)。3気圧防水。クォーツ。5万7200円
BIOCERAMIC MOONSWATCH(バイオセラミック ムーンスウォッチ)
ミッション トゥー アースフェイズ-ムーンシャインゴールド SO33N704L
満月を讃えるシリーズ、“MISSION TO EARTHPHASE- MOONSHINE GOLD”の4作目。ネイティブアメリカンの伝統に由来する11月の月、“ビーバームーン”にインスパイアされたデザインが採用されており、ビーバーに一部をかじりとられたかのような、ユニークで遊び心のある“満月”がムーンフェイズ表示に採用されている。

新作の“ミッション トゥー アースフェイズ-ムーンシャインゴールド”は、前作のモデルの文字盤レイアウトを継承し、スウォッチの最新のイノベーションであるアースフェイズを搭載している。

アースフェイズ表示の下には、NASA非公式マスコットであるスヌーピーと親友のウッドストックがデザインされ、月面から地球を眺めている光景が文字盤にアクセントをプラス。UVライトに当たったときにしか見えない“隠しフレーズ”がデザインされているのも、所有欲をくすぐられるポイントだ。

2時と3時位置の間にあるムーンフェイズ表示は、11月の満月“ビーバームーン”にインスパイアされたもので、ビーバーに一部をかじりとられたかのようなデザインに仕上げられた。歯型の付いた“満月”が印象的だ。

特徴的なダークネイビーブルーのケースは“スウォッチ”独自の“バイオセラミック”を採用(特許取得)。3分の2が高級時計でも使用されるセラミック、3分の1がヒマシ油を原料にしたバイオ由来の複合素材で、マットで滑らかな質感、高い耐久性、快適な装着感を兼ね備えている。

非対称なケースやサブダイアルには、伝説的な名作“Speedmaster Moonwatch”の特徴が随所に反映され、文字盤とリューズには“OMEGA X Swatch”のロゴ、ケース裏面にはミッションステートメントを刻印。

さらに、バッテリーカバーには地球をモチーフにしたデザインが採用され、ネイビーのVELCROラバーベルトも宇宙飛行士風のクールな雰囲気を添えている。

本作の販売期間は2025年11月5日のビーバームーンから新月の11月20日まで。“Bioceramic MoonSwatch”コレクションを取り扱うすべてのSwatchストアで、ひとりにつき1店舗1日1本の販売となる。

IWCが、また新たなアメリカ海軍飛行隊にまつわる腕時計を発表する。

IWC初の全面夜光ダイヤルを備えたパイロット・ウォッチが誕生。

アメリカ海軍飛行隊とのコラボレーションの一環として発表された41mm径のブラック・エイセスは、明るく輝くダイヤルを備える初のモデルとして新たにブランドのコレクションに加わった。

今回はカリフォルニア州リムーア海軍航空基地を拠点とする第41戦闘攻撃飛行隊(VFA-41)、通称“ブラック・エイセス”がパートナーだ。この新作パイロット・ウォッチ ・オートマティック 41・ブラック・エイセスはIWCのパイロット・ウォッチとしては初めて、ダイヤルと針の全面に夜光塗料が塗布されている。

直径41mm、厚さ11.4mmのこの時計は、41mmサイズのトップガンと同様に秒針停止機能付きのCal.32100を搭載しており、一見するとなじみ深いものに感じられるかもしれない。しかし、ダイヤルはまったく異なるものとなっており、独特の存在感を放っている。スーパールミノバ®の顔料は結合剤と混ぜ合わせたうえで円型の鋳型に流し込まれ、セラミックのような耐久性となるまで固められる。その後、軟鉄製のダイヤルにしっかりと固定され、ブラックの印刷が施されるのだ。IWCによると、このダイヤルは23時間以上にわたって緑色の光を放つという。
この時計はオンライン限定で、94万6000円(税込)で販売される。

そう、今回IWCが私の興味を引いたのは確かだ。セラミック製ケースと夜光ダイヤルはどちらもただただクールで、一瞬で私の心をときめかせてくれる。そして新しいパイロット・ウォッチである“ブラック・エイセス”は、IWCが2019年に発表した41mm径のトップガンが作った強固な基盤の上に成り立つものだ。事実、ダイヤルと価格以外はすべて同じに見える。

率直な感想として、夜光ダイヤルが好きな私としてはブラック・エイセスのワッペンがちょっと気になる。IWCはアメリカ海軍の多くの飛行隊とコラボレーションしており、“ブラック・エイセス”の“ブラック”は夜間の暗闇をイメージしているのだと思う。しかしこれがトップガンのようにシンプルなロゴであったなら、私にとってはもっと素晴らしいことであっただろう。私は航空業界には詳しくない。なので、もしかしたら飛行隊のファンのなかには、特定の飛行隊のワッペンが付いているものなら何でも欲しがる人がいるのかもしれない。だが、IWCには今後、夜光ダイヤルのほかの使い方を見つけてもらいたいものだ。

しかし少し調べてみると、ブラック・エイセスの飛行隊は独自のカスタムでパイロット・ウォッチ・マーク XVIIIをデザインし、2023年の初めに納品されていることがRedditの投稿でわかった。その時計が、今回のリリースのきっかけになったに違いない。これはかなりクールだ。

基本情報
ブランド: IWC
モデル名: パイロット・ウォッチ・オートマティック 41・ブラック・エイセス(Pilot's Watch Automatic 41 Black Aces)
型番: IW326905

直径: 41mm
厚さ: 11.4mm
ケース素材: セラミック
文字盤色: ホワイトの全面夜光ダイヤル
インデックス: ブラックペイントによるアラビア数字、バー&ブロックの分・5分表示
夜光: スーパールミノバ®を使用した全面夜光ダイヤル
防水性能: 60m
ストラップ/ブレスレット: ブラックのテキスタイルストラップ

ムーブメント情報
キャリバー: 32100
機能: 時・分・秒表示と秒針停止機能
直径: 25.6mm
パワーリザーブ: 72時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 21
追加情報: 両面反射防止加工を施したドーム型サファイアクリスタルガラス。文字盤に“ブラック・エイセス”のワッペンロゴ。23時間夜光が発光。

価格 & 発売時期
価格: 94万6000円(税込)
限定: オンライン限定

カルバンクライン ホワイトとブラックの文字盤が美しいモデル、2025年秋冬の新作ウオッチコレクションが登場。

1968年にニューヨークで設立されたファッション・ライフスタイルブランド“Calvin Klein(カルバンクライン)”から、2025年秋冬の新作ウオッチコレクションが登場。全国の正規販売店およびオンラインストアにて、順次取り扱いが開始される。

Calvin Klein (カルバン・クライン)
パルス
新作のウオッチコレクションでは、ブランドが掲げる“クリーン”と“モダン”、“ミニマル”を軸に、三つのモデルがラインナップされた。華美な装飾を排したミニマルな造形は、性別やシーンを問わず、着ける人の個性を引き立ててくれる。

まずは、直線的なスクエアケースの中に円形の文字盤を収めた“PULSE(パルス)”。シルバーやブラックなど全5色を展開する。幾何学的なバランスが視線を惹きつけ、シンプルでありながらも強い印象を残す。無駄を削ぎ落としたミニマルデザインに、現代的なエッジを加えた1本である。なお、販売価格は2万3100円から。

MOTION■Ref.7613272662246。SS(39mm径)。3気圧防水。クォーツ。3万6300円
Calvin Klein (カルバン・クライン)
モーション
“MOTION(モーション)”は、多角形のベゼルとブレスレットが一体となったデザインが印象的な1本。文字盤には、グリーンとネイビーを採用した2色、さらにオールブラックカラーも揃う。光を受ける角度によって立体的に表情を変え、手元に存在感を与える。洗練されたフォルムなため、ビジネスシーンでも活躍してくれることだろう。こちらのモデルの販売価格は、3万6300円からとなる。

三つ目に紹介する“LINKED(リンクト)”はホワイトやブラックの文字盤にシルバーのブレスレットを組み合わせたモデルなど全4色展開だ。中央に施されたメッシュパターンの文字盤が特徴となる。光を受けて繊細な陰影を生むことで、立体感のある文字盤構造が楽しめる。販売価格は、2万8600円からだ。

今回のコレクションは、時代を超えて愛される普遍的なデザインと、現代的な造形美を融合させたラインナップとなっており、ブランドのアイデンティティを改めて強く印象づける仕上がりである。なお、売り切れとなっているモデルもあるため要確認だ。

【ブランド別】100万円で買えるおすすめ腕時計

100万円という価格帯は、高級腕時計の世界において非常に重要な位置を占めており、品質・ステータス・資産価値のバランスが最も取れた価格帯として知られています。

100万円前後の腕時計は、単なる時計としての機能を超えて、所有者のライフスタイルやセンスを表現するアイテムとしての価値を持ちます。また、記念日や人生の節目を祝う特別な贈り物としても選ばれることが多く、長年にわたって愛用できる一生ものの時計として高い人気を誇ります。

本記事では、100万円という予算で手に入るおすすめ腕時計や購入時の注意点を紹介します。

100万円の腕時計の魅力

100万円という価格帯の腕時計は、30万円から50万円の時計と比べると、使用される素材の質、ムーブメントの精密さ、ブランドの歴史と技術力がワンランク上のレベルに達しています。一方で、200万円を超える超高級腕時計と比較すると、より多くの人が手に取りやすい価格設定となっており、高級時計の世界への入り口としても最適です。

熟練の職人によって丁寧に組み立てられたムーブメントや、厳選された高級素材、そして長年にわたって培われてきたブランドの美学が結集された逸品が数多く存在します。また、資産価値という観点からも魅力的で、人気モデルや限定品であれば、購入価格を維持したり、場合によっては価値が上昇したりすることもあります。

この記事では、腕時計のレンタルサービス「カリトケ」で展開されている腕時計の中で、100万円で入手できるモデルを紹介していきます。実際に市場で流通しており、購入可能なモデルばかりなので、より実用的な情報としてお役立ていただけるでしょう。

【ブランド別】100万円で買えるおすすめ腕時計
100万円という予算であれば、世界的に名高い高級腕時計ブランドの優秀なモデルを手に入れられます。ここでは、それぞれのブランドが持つ独自の魅力と特におすすめのモデルを紹介します。

ロレックス
ロレックスは腕時計界の王者として、世界中で愛され続けている高級時計ブランドです。100万円の予算であれば、ロレックスの中でも特に洗練されたモデルを手に入れられます。

デイトジャスト 10Pダイヤ(16234G)

デイトジャスト 10Pダイヤ(16234G)は、ロレックスの象徴的なモデルの1つです。高い精度を誇る自動巻きムーブメント「パーペチュアル」を搭載しており、日常的な使用においても抜群の信頼性を発揮します。

最も印象的なのは、10粒のダイヤモンドがちりばめられたブラックの文字盤で、上品で気品に満ちた印象を与えます。ビジネスシーンからフォーマルな場面まで、幅広いシチュエーションで活躍する特別な1本といえるでしょう。

デイトジャスト 10Pダイヤ(16234G)の商品詳細

エクスプローラーⅠ(14270)

エクスプローラーⅠ(14270)は、ロレックスのスポーツモデルの先駆けとして、リリースから現在まで圧倒的な人気を誇る名作です。

39mmのケースサイズは日本人の手首にも馴染みやすく、どのような服装や場面でも違和感なく着用できる汎用性の高さが魅力です。シンプルながらも存在感のあるデザインは、長年にわたって愛用できる普遍的な美しさを持っています。

エクスプローラーⅠ(14270)の商品詳細

ウブロ
ウブロは「異なる素材やアイデアの融合」をコンセプトに、革新的なデザインと技術で腕時計界に新風を吹き込んだブランドです。従来の腕時計の常識を覆すような斬新なアプローチで、多くの時計好きを魅了し続けています。

クラシックフュージョン クラシコ ウルトラシン(515.CM.0140.LR)

クラシックフュージョン クラシコ ウルトラシン(515.CM.0140.LR)は、ウブロの技術力を象徴するモデルの1つです。美しいムーブメントの構造が見えるスケルトンデザインは、時計の機械的な美しさを存分に楽しめます。

「ウルトラシン」の名前が示すとおり、ケースの厚さは驚異的な8.5mmという薄さを実現しており、これほど薄いウブロのモデルは非常に珍しく貴重です。ブラックで統一されたケースとベゼルにはセラミックが使用されており、軽量でありながら高い耐傷性を誇ります。

クラシックフュージョン クラシコ ウルトラシン(515.CM.0140.LR)の商品詳細

ビッグバン エボリューション(301.ST.5020.GR)

ビッグバン エボリューション(301.ST.5020.GR)は、ウブロを代表するモデルです。44mmの大ぶりなケースが生み出す圧倒的な存在感は、着用者に自信と個性を与えてくれます。日付表示機能とクロノグラフを搭載しており、実用性も申し分ありません。

高級感とスポーティーさが絶妙に融合したデザインは、ビジネスシーンからカジュアルな場面まで、幅広いシチュエーションで活躍します。ウブロならではの革新的な素材使いと大胆なデザインが、他の時計とは一味違う存在感を演出してくれるでしょう。

ビッグバン エボリューション(301.ST.5020.GR)の商品詳細

カルティエ
カルティエは「宝石商の王」として知られ、エレガンスと洗練を追求し続けてきたフランスの名門ブランドです。腕時計においても、その美学とクラフツマンシップが存分に発揮されています。

サントス ドゥ カルティエ LM(WSSA0037)

サントス ドゥ カルティエ LM(WSSA0037)は、カルティエの歴史そのものを体現するモデルです。自社製キャリバー1847MCを搭載し、技術的にも最新の水準を誇ります。

グレーのダイヤルとADLC加工が施されたベゼルの組み合わせは、伝統的なエレガンスにモダンなスポーティーさを加えており、現代のライフスタイルに完璧に調和します。カルティエならではの気品と実用性を兼ね備えた、まさに完成度の高い1本です。

サントス ドゥ カルティエ LM(WSSA0037)の商品詳細

シャネル
シャネルは、ファッション界のアイコンとして君臨し続けてきたブランドです。その美学を腕時計の世界にも展開し、独特のデザインセンスと高い技術力で、唯一無二の時計を生み出しています。

J12 38mm エレクトロ(H7122)

J12 38mm エレクトロ(H7122)は、シャネルの時計作りの哲学が凝縮されたモデルです。丸いフォルムが印象的なケースデザインは、シャネルらしい優雅さと現代性をあわせ持っています。日付表示機能を搭載しており、美しさだけでなく実用性も兼ね備えています。

シャネルの象徴ともいえる光沢のあるブラックカラーは、どのような装いにも上品さを加えてくれます。裏蓋のスケルトン仕様により、精密なムーブメントの動きを眺められます。世界限定1255本という希少性の高さも、このモデルの特別感を一層引き立てています。コレクターズアイテムとしての価値も高く、長期的な資産価値も期待できる逸品です。

J12 38mm エレクトロ(H7122)の商品詳細

ブライトリング
ブライトリングは、航空計器の製造で培った高い技術力を活かし、プロフェッショナル向けの精密な腕時計を作り続けているスイスのブランドです。パイロットウォッチの分野では特に高い評価を得ています。

オールドナビタイマー パトルイユドフランス(A11021)

オールドナビタイマー パトルイユドフランス(A11021)は、ブライトリングの技術力と航空への情熱が結実したモデルです。文字盤に縦に3つ並んだインダイアルの配置が特徴的で、クロノグラフ機能を直感的に読み取れます。

オールドナビタイマーシリーズの中でも特別な存在で、わずか1,000本という限定数で販売されました。フランス空軍のアクロバットチーム「パトルイユ・ド・フランス」の名を冠し、文字盤の12時方向に配置された特別なマークが印象的です。航空への憧れと高精度な機械式時計への情熱を持つ人にとって、これ以上ない魅力を持った1本といえるでしょう。

オールドナビタイマー パトルイユドフランス(A11021)の商品詳細

ゼニス
ゼニスは、革新的なムーブメント開発で時計業界をリードし続けてきたスイスの名門ブランドです。特に高振動クロノグラフムーブメント「エルプリメロ」の開発で、時計史に大きな足跡を残しています。

デファイ エルプリメロ21 セラミック(49.9000.9004)

デファイ エルプリメロ21 セラミック(49.9000.9004)は、ゼニスの最新技術が結集された現代的なモデルです。従来のモデルと比較して、よりメカニカルな雰囲気が強調されたデザインが特徴的で、時計の内部構造の美しさを際立たせています。

精密な機械の動きが見える文字盤は、技術への憧れを持つ男性の心を強く惹きつけます。セラミックケースの採用により、軽量性と耐久性を両立し、日常使いにおいても優れた性能を発揮します。

デファイ エルプリメロ21 セラミック(49.9000.9004)の商品詳細

クロノマスター エルプリメロ オリジナル(03.3200.3600)

クロノマスター エルプリメロ オリジナル(03.3200.3600)は、ゼニスの代名詞ともいえる「エルプリメロ」ムーブメントを文字盤から直接観察できる特別なデザインが魅力です。この高振動ムーブメントは、1/10秒という高精度な計測を可能にする技術の結晶です。

シンプルなカラーリングが採用されているため、ビジネススーツからカジュアルウェアまで、あらゆる装いに自然に馴染みます。機械式時計の持つ美しさと実用性を高いレベルで両立した、ゼニスならではの傑作といえるでしょう。

クロノマスター エルプリメロ オリジナル(03.3200.3600)の商品詳細

100万円の腕時計は新品と中古だとどちらがお得?

100万円という予算で腕時計を購入する際、新品にするか中古にするかは重要な判断ポイントです。それぞれにメリットとデメリットがあり、自分の価値観やライフスタイルによって最適な選択は変わってきます。

新品で買う場合
新品購入の最大のメリットは、メーカー保証による安心感と、誰も使用していない新品を所有する満足感です。最新のモデルや改良された機能を手に入れます。メーカー保証により、万が一の故障やトラブルの際も安心してサポートを受けられるため、時計に詳しくない人でも安心して購入できるでしょう。

一方で、新品購入のデメリットとしては、同じ予算でより上位のモデルや希少なモデルを手に入れにくいことが挙げられます。100万円という予算を新品に使った場合、中古であればより高級なブランドや複雑な機能を持つモデルが選択肢に入ることもあります。また、購入直後から価値が下落するリスクもあり、投資という観点では不利な面もあります。

中古で買う場合
中古購入の大きなメリットは、同じ予算でワンランク上のモデルや、通常であれば手の届かない憧れのブランドを手に入れられる可能性があることです。特に状態のよい中古品であれば、新品と遜色ない品質でありながら、価格は大幅に抑えられることが多くあります。また、すでに生産終了したヴィンテージモデルや限定品に出会える機会もあります。

ただし、時計の状態や過去の使用状況を正確に把握することが難しく、購入後に予期しない修理費用が発生する可能性があります。また、保証期間が短い、または保証がない場合が多く、購入後のサポート面で不安が残ることもあります。偽物や改造品のリスクもあるため、信頼できる販売店での購入が重要になります。

カリトケなら幅広い選択肢の中から最適な腕時計を選べる
カリトケは、好きな腕時計を月額制でレンタルできるサービスで、業界最安値水準の特別価格で中古腕時計の販売も行っています。特に人気の高級ブランドの100万円前後のモデルが豊富に揃っており、通常の中古市場では見つけにくい良質な時計を見つけられます。

カリトケの中古腕時計一覧

新品の購入を検討している場合でも、本当に自分に合うかどうかの判断をするために、レンタルで実際に試してみるという使い方も可能です。

カタログやWebサイトの写真だけでは伝わらない、実際の質感や着用感を事前に確認できるため、購入後の後悔を防げるでしょう。特に100万円という高額な買い物では、事前の試着は非常に重要な要素となります。

実際に腕に着けてみることで、時計の重さ、ケースサイズ、ベルトの馴染み具合など、数値では表現できない部分を体験できます。また、日常生活の中で数日間着用することで、その時計が自分のライフスタイルに合うかどうかを判断することも可能です。

カリトケでレンタルできる腕時計一覧

商品が届いたその日から使用でき、返却期限はなく、メンテナンスも不要です。まずは無料で会員登録してみてください。

洗練された魅力的なメトリックにファンキーさが加えられた。

メトリック クロノ レギュレーター。3色展開の各バージョンは限定仕様で、ブリューのファンで人気の高いクロノグラフを、特別なレイアウトにして少し異なる形で提供している。

これらの限定モデルは直径36mm、厚さ10.75mm、ラグからラグまで41.5mmの、通常のメトリック クロノグラフのサイズを踏襲。また3種類すべてのブレスレットはいずれもフルスティールかつサファイアクリスタルを使用し、50mの防水性を備えている。ブリュー メトリックをまったく知らない人は、以前のモデルでお届けした僕のHands-On記事を読んでみて欲しい。この最新トリオの限定モデルはファンキーな70年代の雰囲気はそのままに、レギュレーターのレイアウトへと変更され、センターには分針(同じように)があるが、時間は2時位置の24時間積算計に表示される。
ランニングセコンドは6時位置のインダイヤルで示され、クロノグラフは中央の秒針と10時位置のインダイヤルを使用する。文字盤は時を示すインダイヤルの中心点から広がる、円の配列で仕上げられている。ブリューもWorn & Woundも明るく楽しい色を避けることはほとんどないため、3種類すべてクロノグラフのスタート/ストップボタンやリセットボタンなどに、コントラストとハイライトを採用している。

3つのバージョンは、モスグリーン、スカイブルー、ルビーレッドと説明されているが、前述したようにその完成度は文字盤のベースカラー以上に奥深い。じっくりと見る価値のあるデザインであることは間違いない(特に手首につけているなら特に…今は何時だっけ?)。
過去のブリュー メトリックモデルと同様、これらのWorn & Woundコラボレーションエディションはセイコーインスツルメンツのメカクォーツムーブメント、VK-68を使用しており、価格は3つのバージョンのいずれも549ドル(日本円で約8万1000円)に設定されている。ただし各モデルは200本しか作られない。すでに発売しているため興味のある方はお早めに。

我々の考え
当然といえば当然かもしれないが、3本とも素晴らしいと思う。僕は2021年にレビューしたメトリックを純粋に愛していたが、これらの限定版はメトリックの手軽な魅力にさらに強く傾く。メトリックのような時計は、自国の時計産業から生まれるのを見るのがうれしい種類の時計だ。価格は良心的で着用感もよく、ほかの時計や別の時代への単純な言及よりも興味深いものを提供してくれる。

3本のうち、自分がどれを選ぶかはわからないが、これらはかなり人気がでるだろうと想像している。3つのカラーリングはそれぞれの個性を感じさせながらも、プラン(モットー)を守るという素晴らしい仕事をしている。文字盤のサーキュラーとアシンメトリーに仕上げられたおもしろさ、多様な針、そして無数の色彩のタッチのすべてが、非常に楽しいトリオウォッチの役割を果たしている。
内心ではイエローゴールド(トーン)のケースを持つ、レトロダイヤルのメトリックを心待ちにしているかもしれないが、ブリューとWorn & Woundがこの最新のコラボレーションでもたらすものに反論するのは簡単ではない。70年代のデザインを基盤としながらも、明るく楽しく、時計への情熱に駆られたすえ実行したブリューとWorn & Woundは、時計の楽しさを伝え続けているからだ。

基本情報
ブランド: ブリュー×Worn & Wound(Brew x Worn & Wound)
モデル名: メトリック クロノ レギュレーター(Metric Chrono Regulator)

直径: 36mm
厚さ: 10.75mm
ラグからラグまで: 41.5mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: モスグリーン、スカイブルー、ルビーレッド
インデックス: アプライド
夜光: あり、BGW9
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: SS製ブレスレット

ムーブメント情報
キャリバー: セイコーインスツルメンツ VK68(メカクォーツ)
機能: 時・分・スモールセコンド、クロノグラフ(12時関計)
直径: 30.8mm
厚さ: 5.1mm

価格 & 発売時期
価格: 549ドル(日本円で約8万1000円)

新しいレガシー・マシーンのスプリットエスケープメントは今後のMB&F。

MB&Fのレガシー・マシーン(LM)の全ラインナップのなかで、色や素材、あるいは複雑機構に関係なく、すべての時計に共通するものを見つけるなら、それは常にフローティング(吊り下げ式)テンプを頼りにすることだ。

新しいLM SE EVO 台北エディションは、MB&F ラボ 台北でのみ、320万台湾ドル(日本円で約1475万円)で販売される。
 その核となる機能は、2011年に登場した初代レガシー・マシン No.1まで遡ることができる。しかし、2017年に初めてリリースされたLM スプリットエスケープメント(LM SE)は、同ブランドのモダンなリリースのなかでも、技術とデザインを洗練させた10年という点で最も象徴的なもののひとつである。今週、LM SEのスポーティな新バージョン、EVO 台北エディションが発表された。基本的には特別仕様の文字盤バリエーションであるが、ここにたどり着くまでの軌跡をたどるいい機会だと思った。
 MB&Fが最初のレガシー・マシンで世界を席巻したのは2011年のことだ。アブラアン-ルイ・ブレゲ(Abraham Louis Breguet)が今日の知識と技術で何を作ろうとしているのか考えたのと同じように、マックス・ブッサー(Max Büsser)氏もその疑問について考えた。“もし私が自分が生まれる前の1867年に生まれていたら? 友人たちの助けを借りて、私はどんな時計を思いついていただろうか?”と彼は自問した。
 その結果、ドーム型クリスタルとフローティングテンプ、そして独自の垂直式パワーリザーブを備えた、LM No.1が誕生したのだ。このモデルはジュネーブ時計グランプリ(GPHG)でふたつの賞を受賞した。前面が印象的なデザインにもかかわらず、背面ははるかにクラシカルなのだ。パッケージ全体がマックス・ブッサー氏だけのビジョンではなく、一緒に作品に取り組んだクロノード社のジャン-フランソワ・モジョン(Jean-François Mojon)とカリ・ヴティライネン(Kari Voutilainen)の天才的な才能の証でもある。

LM No.1 ロングホーン。

LM No.1 ロングホーンに搭載されたムーブメント。
 ここでは簡潔にするために、LM No.2とLM 101(それ自体がおそらくLMデザインの真髄だ)を飛ばして、今週発表されたEVOが、どのようにしてレガシー・マシーン スプリットエスケープメントにつながるのか、その経緯をお届けする。
 マックス・ブッサー氏の周囲には天才がいると以前話したが、このブランドの“友人(Friend、MB&FのF)”のなかで、私が最も魅了されているひとりがいる。2015年、神学者であり北アイルランドの時計職人でもあるスティーブン・マクドネル(Stephen McDonnell)氏に、ブッサー氏はLM パーペチュアルのデザインを依頼した。彼はこの時計にふたつの条件を課していた。それは、本来のやり方とは変えること、それと文字盤中央にはMB&Fの特徴であるフライングテンプを配置することだ。マクドネル氏が直面した問題は、少なくとも伝統的な意味で脱進機を設置するスペースがないことだった。

 

過去のレガシー・マシンのテンプは脱進機とともに時計の前面にあったが、パーペチュアルカレンダーを表示する上では十分なスペースを確保できなかった。そこでマクドネル氏は、世界最長となる天芯を製作し、テンプを時計の前面に残しながら、脱進機の残りの部分(アンカーとガンギ車)を、約12mm下に配置できるようにしたのだ。最初にこの設計が実現したのはLM パーペチュアルだったが、このアイデアは、2017年に発表した簡略化されたLM SEにも採用された。

 

長年にわたり、ブランドはダイヤルカラーやムーブメントの素材を変えて多くのLM SEをリリースしてきた。これはブランド共通のテーマである。ひとつのリリースを逃した場合は、そう遠くない未来に別のリリースのチャンスがあるのが普通だ。しかし、LM SE(およびLMシリーズ全般)最大の大きな変化のひとつは、2020年にLM パーペチュアル EVOとともに、EVOケースが登場したことである。
 EVOラインは理論的にLMの問題点のいくつかを修正したものだ。豪華で彫刻的ではあるが、日常生活には少し不向きに思えるかもしれない。80mの防水性、ねじ込み式リューズ、一体型ラバーストラップ、ノンベゼルデザインを採用しているのがポイントだ。また世界初のモノブロック衝撃吸収システムであるフレックスリング(FlexRing)によりムーブメントが吊り下げられており、日常的な使用(および若干雑に扱っても)に対応できるよう設計されている。そしてオリジナル同様、LM パーペチュアル EVOがリリースされて間もなく、2022年にLM SE EVOが後に続いた。


 それはブランドにとって形とシンプルさに回帰したものだったが、同時にスカイブルーというメインテーマおよびビバリーヒルズ・エディションによって、ドラマチックな色も強調されていた。上の写真にある、UAEの“ゴールデン・ジュビリー”エディションは、その直後に発売された。実際、今回の最新台北モデルは、この1年余りで4本目となるリリースであり、これは2023年の生産本数を500本未満と予測しているブランドとしてはかなり早いペースである。44mm径×17.5mm厚というEVOのバリエーションは、サイズ的にはオリジナルのSEより小さくもなく、装着しやすくもないが、理屈の上ではより耐久性に優れている。


 新しいLM SE EVO 台北エディションは、スプリットエスケープメントのムーブメントが、ブラックの地板とグリーンダイヤルを備えたグレード5チタンケースに収められている。また約72時間のパワーリザーブのために、主ゼンマイの入ったふたつの香箱を備えた手巻きムーブメントはそのままに、面取りされた内角、コート・ド・ジュネーブ、手作業で施されたエングレービングなど、19世紀スタイルの手仕上げも施している。ダイヤルには時・分・日付、パワーリザーブインジケーターがあり、ケース左側のプッシュボタンで日付を調節する。しかしここで重要なのは、MB&Fがスポーティなデザインと、目立つものの以前のモデルほど派手ではない装着しやすいカラーウェイという完璧なバランスを取ったことだと思う。史上2番目のM.A.D.ギャラリーで、ロリ・シェン(Lori Shen)氏とそのチームを称える素晴らしいリリースだ。しかし、20本のうちの1本を手に入れるには、台北まで足を運んで約10万ドルを支払う必要がある。

 ここ12年のLMシリーズの発展を振り返ると、技術と素材の進化により、ブッサー氏とその友人たちは、ますます急速に時計製造の限界を押し広げているように感じる。ただ情報を逃した場合に、”もう1度チャンスを得る”という私の一般的なルールには例外がある。初代LM No.1の製造期間はわずか6年だった。LM SEがブランドの中心的な象徴となる時計として、最後の日を迎えようとしていることは想像に難くない。素晴らしいデザインだが、これまでのMB&Fの歴史を物差しにすると、EVOラインがその若さを保っていなければ少々古くなってきたと思うかもしれない。
 もしそうなら、ブッサー氏と彼のチームは、MB&Fの次のデザインに活かせる才能に事欠くことはないだろう。LM シーケンシャル EVOはMB&Fが誰も可能だとは知らなかったこと、ましてや必要だとは思わなかったことを実現した一例にすぎない。ただこのブランドは常に、LMシリーズと同等の形で、常に複雑さとシンプルなエレガンスのバランスを取ってきた。私は内部の事情は知らないが、自身の論理を基に言うと、年内にMB&Fから何か新しいものが発表されるのではないかと考えている。複雑さ対シンプルさという“作用反作用”のビジョンを持っているので、ブランドがフローティングテンプの核となるデザインを、新しくエレガントかつシンプルな方法で実現したものを出したとしても驚かない。

セイコーが新しいデジタルウォッチを発表した。

ベゼルを回すことでデジタル機能を選択でき、デュアルタイム、アラーム、ストップウォッチ、カウンター、タイマー、そしてもちろん時刻設定を切り替えることができるのだ...とてもクールだろう? 実はこれ、以前にも見たことがある。今回のモデルは、1980年代初頭に登場したセイコー A829の実質的な復刻版であり、当時は特に宇宙飛行士たちに人気があった。というのも、想像のとおり(宇宙服の!)グローブを着けたままでも操作できるベゼル機構が採用されていたからである。もちろん、小さなボタンを押す手間を避けたい人々にとっても理想的な仕様だった。

 A829およびその類似モデルは、回転式ベゼルを備えていたことから、すぐに“ロトコール(Rotocall)”の愛称で知られるようになった。セイコーによれば、セイコー アストロノートと呼ぶ者もいたという。どちらの呼び名も実にふさわしい。なぜならこのロトコールは多くの宇宙飛行士たちに選ばれ、実際のミッションで着用されたからである。そのなかには、オランダ人宇宙飛行士ウッボ・オッケルス(Wubbo Ockels)、NASA宇宙飛行士で“宇宙初の母”となったアンナ・フィッシャー(Anna Fisher)氏、初のオーストラリア人宇宙飛行士ポール・デズモンド・スカリー=パワー(Paul Desmond Scully-Power)氏、そしてNASAミッションに参加した初の西ドイツ人ウルフ・メルボルト(Ulf Merbold)氏らが含まれている。
 ロトコールは、NASAやその他の宇宙機関で正式支給された時計ではなかった。宇宙飛行士たちは自らの判断でこの時計を選んだのであり、それがこのモデルの機能性と実用性を如実に物語っている。かつてそうであったように、そして今回の新バージョンにおいてもこれはまさしく真のツールウォッチである。

 もちろん今回の復刻版は、これらすべての機能がスマートフォンで簡単に手に入る時代に登場したものだ。しかし、かつてオリジナルモデルをミッションで身に着けた宇宙飛行士たちのように、我々もまた自分の興味や考え、必要性、そして個性を表現するために時計を身に着ける。そしてそれを、日常という自分自身の冒険に連れ出すのだ。この時計が物語るのは、宇宙という過酷な環境で任務をやり遂げた、勇敢で卓越した才能をもつ男女の腕に輝いたタイムピースへの敬意である。その背景を受け継ぐことは、この復刻モデルにとってきわめて重みのある使命である。

 その実現のために、このモデルはオリジナルにきわめて忠実な設計を採用している。ステンレススティール製ケースの直径は37mmと非常に装着しやすく、厚さもわずか10.6mmとスリムだ。ラグ・トゥ・ラグは約43.5mmとコンパクトで、軽量かつ快適な装着感を目指している。さらにフラットなラグ形状がその快適さをいっそう高めている。このリイシューモデルでは、新たにAM/PMインジケーターとバッテリー残量表示を搭載し、シンプルなLEDディスプレイにより多くの情報と実用性を加えている。
 このミニマルなスティールケースは、この時計の最大の特徴であるベゼルを堂々と引き立てている。展開は3種類で、いずれもオリジナルと同じイエロー、レッド、ブルーのカラーバリエーションだ。イエローとレッドはブラックと、ブルーはグレーとのコントラストを成している。ブルーとイエローのベゼルモデルにはオレンジの、レッドモデルにはイエローのアクセントが施される。双方向回転ベゼルを回すことで、目的の機能を素早く切り替えることができる。操作はきわめてシンプルだ。ブレスレットも同様にシンプルで、SS製の5連ジュビリースタイルを採用。新しいロトコール クロノ アラームを、日常のあらゆるシーンで手首にしっかりと固定してくれる。
 価格は、3色いずれも7万1500円(税込)で展開。セイコーの正規販売店で購入できる。詳細なスペックは以下のとおりだ。

我々の考え
手ごろな価格で高品質、さらに明確な目的をもった時計づくりで知られるセイコーがデジタルクォーツの世界に戻ってきたのは実にうれしい。そして今回のモデルは、オリジナルの持つ素晴らしい背景を継承した、十分に価値のある参入作だ。しかも限定ではなくレギュラーコレクションの一部として展開されるという。これは明らかに、同価格帯でメタル製G-SHOCKを数多く展開するカシオへの強烈な一手であり、セイコーが堅牢なデジタルクォーツウォッチのもうひとつの選択肢として再び存在感を示そうとしていることを思い出させてくれる。


基本情報
ブランド: セイコー(Seiko)
モデル名: セイコーセレクションデジタルクオーツ “ロトコール”(Seiko Selection Digital Quartz “Rotocall”)
型番: SBJG017(イエローベゼル)、SBJG019(レッドベゼル)、SBJG021(ブルーベゼル)

直径: 37mm
厚さ: 10.6mm
ラグ・トゥ・ラグ: 43.5mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: デジタルディスプレイ(ブラックまたはライトグレーのベゼル)
夜光: デジタル表示のLEDバックライト
防水性能: 日常生活用強化防水(10気圧)
ストラップ/ブレスレット: SSブレスレット

1982年に発売された、当時のロトコール。

ムーブメント情報
キャリバー: A824
機能: 時・分・秒表示、アラーム、デュアルタイム、クロノグラフ、タイマー、カウンター
電池寿命: 約3年
追加情報: デジタルクォーツ、月差±20秒

価格&発売時期
価格: 全モデル7万1500円(税込)

時計に何が付いているかではなく本体に注目する傾向がある。

これらはすべて、目の前にあるものを評価するときのチェックリストの一部であるのは事実だ。しかし、その時計がおもしろそうなブレスレットに付いていて、さらにその手がかりが見つかりそうなら、それは珍しい時計というだけでなくレアなアクセサリーも手にしたという可能性がある。今日、間違いなく最も有名なブレスレットサプライヤーであるゲイ・フレアー(GayFrères)社を調査したが、それは時計のブレスレットにとどまらない、素晴らしいストーリーを持っていることがわかった。


クラスプにはゲイ・フレアーの特徴的なエングレービングが施されている。

 ヴィンテージウォッチを手に取り、ブレスレットのクラスプに刻印された“G”と“F”の文字、そしてそのあいだにある羊の胸像が確認できたら、そのブレスレットはオリジナルである可能性が高い(少なくとも同時期のもの)。その昔、時計メーカーに製品を供給していた人たちの名前と同じように、時間が経てば、線は柔らかくなり、刻印も目立たなくなり、それらも色あせてしまうだろう。しかし、これは20世紀を代表する金属加工業者によるブレスレットで間違いない。今日、オークションカタログに掲載された、“ゲイ・フレアーのオリジナルブレスレットが付属”した時計の物語である。

The Bonklip (far left) for Rolex and the evolution of the Oyster bracelet.
ロレックスのボンクリップ(左端)と、進化していくオイスターブレスレット。

 ロレックスの初代のブレスレットは、当時ブレスレットサプライヤーとして有名なゲイ・フレアーが手掛けたことについては説明した。時計の世界に足を踏み入れるには悪くない方法だろう? ロレックスのために、ゲイ・フレアーは1930年代初頭からボンクリップ・ブレスレットを大量に注文していたのだ。

 これらは伸縮自在なうえ、非常に快適で堅牢だった。また、ゲイ・フレアーのような専門知識を持つメーカーにとって、大規模に生産するのもとても簡単だった(詳細は後述する)。これは当時流行していたスタイルであり、他社も同じデザインをロレックスに供給してきたが(実際にそうしていた!)、GF(ゲイ・フレアー)のつくりのよさのほうがいちばん印象に残った。


この広告はボンクリップのメリットのひとつである、さまざまな手首のサイズにフィットすることを強調している。

 これらのステンレススティール製ブレスレットがもともと頑丈であるならば、ゲイ・フレアーを魅力的なパートナーにしているのは、デザイナーのオリジナリティにある。20世紀のあいだ、同社はSS、ゴールド、プラチナをもとに、あらゆる形やサイズのブレスレットをつくり、当時のさまざまなファッションを完璧に捉えた製品を提供することができた。特にアール・デコ時代のものは種類が豊富かつ芸術性に優れていた。国境を越えたフランスのメゾンであるカルティエが、1920年代から30年代にかけてそのスタイルのセンスを証明した一方で、ジュネーブに拠点を置くこのブレスレットサプライヤーも同様のセンスを示した。興味深いことに、1930年代にSSケースが流行したことで、ゲイ・フレアーは成功を収める。この金属は当時、ゴールドよりもかなり加工が難しく、多くの専門的な職人技が必要とされたため、ゲイ・フレアーが特別な専門技術を有していた分野のひとつであったことは間違いない。


 ほぼ間違いなく、ゲイ・フレアーはジュネーブの名だたるマニュファクチュールのために、その最高傑作を製作した。1940年代から50年代にかけて、同社はふたつの近しいブランド、パテック フィリップとヴァシュロン・コンスタンタンの時計の品質に見合ったブレスレットを供給していた。パテックでは写真のライスブレススタイルの汎用性を証明し、シンプルなSSカラトラバやローズゴールドのパーペチュアルカレンダーと組み合わせている。忘れてはならないのは、オークションで落札された史上最高額の腕時計(1100万ドル/当時の相場で約11億9670万円のSS製パテック フィリップ Ref.1518)の新しいオーナーの手首に巻かれるのがゲイ・フレアーのブレスレットだということだ。素晴らしい個体も同じリファレンスだろうか? ブレスレットもゲイ・フレアー製のものが多い。

The 1518 from Patek Philippe, introduced in 1941, was Patek's first perpetual calendar with chronograph, ever.
1941年に発表された、テック フィリップの1518は、パテック初のクロノグラフ付き永久カレンダーである。

 しかしゲイ・フレアーの素晴らしさは、ドレスウォッチに合うブレスレットとスポーツウォッチに合うブレスレットを区別する非常に細かいニュアンスを理解していたことだった。ある領域から別の領域へと設計を適応させることができるのは重要なことだった。


ゲイ・フレアーのブレスレットが付いた1969年頃製のホイヤー Ref.2447SN。2016年のフィリップスで4万スイスフラン(当時の相場で約445万円)で販売された。

 1960年代から70年代にかけて、一部のメーカーがクロノグラフをはじめとするフェッショナル向け腕時計の製造に注力するようになると、ゲイ・フレアーは新しいデザインを選ぶようになり、オイスターのような巻きブレススタイルで両端を挟んだライスブレスレットをホイヤーなどの企業に提供した。これは初期のカレラやオータヴィアを含むいくつかのモデルに当てはまるが、ノバビット S.A.(NSA)社のブレスレットを使用したモナコには当てはまらなかった。ホイヤーもロレックスと同様、複数のサプライヤーを抱えていたのだ。


ヴィンテージのゼニスクロノグラフで見られる、有名なラダーブレスレット。

 一方でゼニスは自社製クロノグラフ、エル・プリメロ用にラダー(梯子)ブレスレットと、ホローリンクブレスレットの両方を発注していた。つまり1969年時点のGFは、別々の会社が作ったと思われるほどデザインの異なるブレスレットを、互いに直接競合するメーカーに供給していたほど悪名高かったということである。特にラダーブレスレットはゼニスを象徴するものとなっており、GFのデザインであることすら知らない人もいるほどだ。これらは確かに時計に独特の外観を与えた。そのためオリジナルブレスレットが外された状態で市場に出回ることが多く、現在ではSS製であっても、単体だと2000ドルから3000ドル(当時の相場で約23万~35万円)の値がつく。


ゲイ・フレアーは、いつでもブレスレットの幅広い選択肢を提供していた。

 1970年代には、エレガントなデザインと力強いデザインの繊細なバランスが、パテック フィリップのようなかつての顧客だけでなく、SSを扱ったことのない時計職人を含む、より確立された大企業を引きつけた。ロイヤル オークが登場する前のオーデマ ピゲは複雑なドレスウォッチを製造していたマニュファクチュールであり、そのすべてが貴金属でできていたため、最初の一体型ブレスレットのデザインは非貴金属に関するGFの専門知識に大きく依存していたのだ。その4年後、パテック フィリップがノーチラスを発売したときも同じだった。

 実際、1976年にゲイ・フレアーは、オーデマ ピゲやパテック フィリップよりもずっと大きな規模になっていた。ジャック=ユベール(Jacques-Hubert)とジャン=フランソワ・ゲイ(Jean-Francois Gay)の兄弟が家族経営していたこのブレスレットサプライヤーは、ジュネーブで最大かつ最も専門化された工場であり、500人以上のスペシャリストが在籍していたのだ。


ロイヤル オークとノーチラスは同じジェラルド・ジェンタ(Gérald Genta)を父に持つだけでなく、ブレスレットのサプライヤーも同じであった。

時計のブレスレットが登場するまで
ジャガー・ルクルト、ユニバーサル・ジュネーブ、ティソ、IWC、エテルナなど、ゲイ・フレアーの持つ輝かしい顧客リストは挙げればきりがない。しかし、ゲイ・フレアーの重要な点は見過ごされがちである。まずは設立された1835年に遡る。この年代は19世紀前半には腕時計が存在しなかったことを考えると、ゲイ・フレアーが最初から腕時計のブレスレットメーカーではなかったことを示している。実際、ゲイ・フレアーはブレスレットメーカーとしての地位は確立しておらず、ロレックスの傘下(1998年に買収)となった今もそうだ。


ゲイ・フレアー製のもうひとつの種類のブレスレットと、それと揃いのネックレス。Courtesy: Piguet Auction house

 ゲイ・フレアーは、フランス語で懐中時計用のチェーンを製造する会社を意味するチェイニストとして生まれる(16世紀に起きたペンダント需要はそののち3世紀後に復活し、1920年代のペンダントトレンドでは頂点に達した)。1942年の“Montres Et Bijoux de Genève”誌の記事によると、ジュネーヴはチェイニストの質の高さが非常に有名で、北イタリア、トルコ、バルカン諸国では、チェイニストのリンクが通貨価値を決めていたほどだった。懐中時計が腕時計にその座を奪われると、チェイニストはチェーンに加えてブレスレットも提供しなければならなかった(生き残ったところもあるが多くは廃業した)。貴重なネックレスやブレスレットが自然に広まる一方で、ゲイ・フレアーは指輪を含むほかのクラシカルな宝飾品も提供していて、そのうちのひとつが時計のブレスレットのクラスプで見られる、羊をモチーフにしていた。


ゲイ・フレアーの古い広告では、ブレスレットと時計用ブレスレットについて、同様の構造を示していた。

 これは現在ではあまり知られていないゲイ・フレアーの一面であるが、当時同社が推進した最大のビジネスのひとつであった。権威あるジュネーブの展示会、モントレ・エ・ビジュー(Montres et Bijoux)の年間カタログを見るとよく理解できる。ゲイ・フレアーは常に洗練されたネックレスや華美なブレスレットをいくつか展示していたが、当時大量に製造していた“一般的な”腕時計用ブレスレットは一切展示していなかった(そのため、バーゼル見本市には参加していた)。もちろん、これらの格調高い作品によってGFは、自動車業界がコンセプトカーを製造するかのように、同社が実現できる職人技をわかりやすく示すことができたと言えるが、正直なところ、これはショーのためだけに作られた逸話的な作品ではなかった。

Gay freres 1969
1969年の非常に遊び心のある例。この小さなジュエリーは、ラウンドエンドにゴールドを使った革新的な処理で、その年に賞を受賞している。

 現在、ピアジェのために信じられないほど薄いブレスレットをつくっている、かつてのゲイ・フレアーの従業員に話を聞いてみると、彼らの技術を形作っていたのはジュエリーであり、それにより高度な時計用ブレスレットが考案できるようになったことがわかった。あるいは、とあるベテランが説明していたように、ロイヤル オークのブレスレットの仕上げでさえ、何人かの有資格労働者が次々と介入してくるような作品を定期的に作るのに比べれば、簡単に感じられたのだ。そして、ちょっとしたミスが原因で、アイテムを溶かして1からプロセスをやり直さなければならなかったことが多いことも知っておく必要がある。これは間違いなくチームワークの素晴らしさをあらためて認識させるものだ。ゲイ・フレアーのこの側面は、伝統的な時計製造と同様、細かな作業が重要な世界であることを明らかにした。

今日において時計で最も酷使され、誤解されている部品のひとつだ。

ヘリウムエスケープバルブは、今日の時計で多用されていながらあまり理解されていない部品のひとつである。あっても損はないが、その機能は極めて特殊であり、(わざわざ腕時計を着用するような)商業ダイバーでなければまったく意味をなさない。今こそこれまでの迷信を断ち切るときだ。ここでは、ヘリウムエスケープバルブについて説明しよう。

ブランドの大小を問わず、ケースに余分な穴を開けてこれらの時計の極限性能を誇示し続け、多くの場合はこの部品をより深い深度やより安全なダイビングに結びつけて誤認を誘っている。その一方で、多くの純真な時計購入者たちはヘリウムエスケープバルブのないダイバーズウォッチはどこか劣っていると思い込み、そのためにほかの何よりもこの機能を求めるのである。

ShearTime経由で撮影した、エスケープバルブ機構を備えるシードゥエラー。

チェーンフュジーやトゥールビヨンなど計時精度の向上を目的とした複雑機構とは異なり、ヘリウムエスケープバルブはごくシンプルな機構だ。基本的には、強力なスプリングにプラグ、そして良質なゴム製ガスケットで構成される一方向の圧力逃し弁である。まったく複雑じゃない。

 

1960年代にアメリカ海軍のダイバー、ボブ・バース(Bob Barth)の提案から、ロレックスがシードゥエラー用に特許を取得してヘリウムエスケープバルブを開発したとき、ダイバーズウォッチは水深計や水圧計と並んで正当な計器として使われていた。ロレックスはSEALABやCOMEX所属のダイバーをはじめとした、急成長していた商業ダイビングの分野で活用されていた。ダイビングベルと海中作業基地が使用され始めたばかりのころのことである。商業ダイビングで使用される乾燥した加圧室内に長時間滞在すると、時計内にヘリウムガスが蓄積され、その結果風防が弾け飛んでしまうという問題がダイバーたちによって発見されたのだ。バルブはこの問題を解決する画期的な手段だった。

ドクサによると、同社のダイバーズウォッチであるコンキスタドール(1969年)は、ロレックスのシードゥエラーが主に商業的なツールであり続けたのに対し、一般消費者向けに販売されたヘリウムエスケープバルブを搭載する最初の時計であった。ドクサ版のこのバルブが、減圧制限のないベゼルを開発した時計に搭載されたのは皮肉なことだ。このベゼルは、ヘリウム混合ガスが満たされた環境に1週間“浸かった”のち、商業用ダイバーズウォッチの風防が弾け飛ぶ原因となっていた減圧をレジャーダイバーが回避できるようにするために作られたものだ。商業用のダイバーズウォッチでは、数時間の潜水作業中に60分計のベゼルを使用することはほとんどない。


ヘリウムエスケープバルブを搭載したドクサ。

大げさな宣伝文句やプレスリリース、腕時計のレビューを読むと、ヘリウムエスケープバルブが搭載されていることでより深く潜れるようになるとか、より本格的なダイビングができるようになるといったことが書かれていることが多い。しかし、ダイビングを商業的に行うごく少数の人でもなければ、エスケープバルブを追加することは、ケースにもうひとつ穴を追加すること以外の何ものでもない。それどころか、私が頑丈なスポーツウォッチに魅力を感じる理由である“必要なものはすべて揃っていて、不要なものは何もない”という美学にそもそも反している。

ヘリウムエスケープバルブは、より深い深度まで潜水できる時計を作るためのものではない。このバルブは乾燥した加圧環境で機能するように設計されており、空気中のガスに対応するだけで、潜水中に時計が水没する水中では機能しないのだ。ブランドはダイバーズウォッチにこれを搭載すべきではないとまでは言わないが、その機能や用途、そもそもなぜ搭載したりしなかったりするのか、その理由を現実的に考えてみよう