美術館とのパートナーシップを深めているヴァシュロン・コンスタンタン。

ヴァシュロン・コンスタンタン 「メティエ・ダール-伝統的シンボルに敬意を表して-永遠の流れ、月光」

同社が丁寧に守ってきた芸術的装飾技法(メティエ・ダール)を用いて生み出される作品は、美しいだけでなく、伝統技法の継承にもつながっている。その最新作では、14世紀に誕生した中国の伝統的なモチーフである「海水江崖」を表現した。

世界で最も複雑な機械式時計を製造した技巧派であるヴァシュロン・コンスタンタン(その詳細はこちらの記事をチェックして欲しい)は、伝統技術の活用・継承に対して真摯に取り組むメゾンでもある。時計や宝飾品の製作に用いられる装飾技法をたたえる“メティエ・ダール(Metiers d'Art)”は、グラン・フーやプリカジュールといったエナメル技法にジェムセッティング、彫金、ギヨシェ彫りなどを駆使して、時計という小さなキャンバスに美しい世界を描くコレクションだ。同社のタイムピースは、人気のスーパーコピー 代引き専門店そのモチーフを決める際に文化や芸術、歴史などからインスピレーションを得るのが特徴で、さらにその表現が生きるような自社製ムーブメントを選び、伝統と技の融合から美しい高級時計を生み出してきた。

乾隆帝(けんりゅうてい)。清朝第6代皇帝で1735〜1796年までの約60年にわたり中国を統治し、清朝の全盛期を築く。文化と芸術を奨励し、多くの文学や絵画を収集・保護したことでも知られている。その装束に海水江崖のモチーフが随所にあしらわれているのがよく分かる。

同治帝(どうちてい)。清朝第10代皇帝で、1861〜1875年まで在位。同治帝の時代においても清朝の宮廷文化は活発で、彼が身につけていた装束にも見事に現れている。
今回ヴァシュロン・コンスタンタンが題材に選んだのは、中国の伝統的なシンボル「海水江崖」だ。これは14世紀に誕生したという伝統的な文様で、うねる海と岩、そして岩にぶつかって砕ける波をグラフィカルに描き出す。皇帝の祭礼時の装束、陶磁器、建築物の装飾、家具などにこのデザインが取り入れられ、その威厳や権力を象徴するものとして尊重されてきた。その構図はかなり複雑であるため、逆に同社ならではのメティエ・ダールの表現力が生きた時計となっている。

 なお、今回発表された時計の絵柄は、クロワゾネ・エナメルと彫金を用いた“メティエ・ダール 伝統的シンボルへ敬意を表して‐永遠の流れ(以降、永遠の流れ)”と、グラン・フー エナメル、彫金、ジェムセッティングを用いた“メティエ・ダール 伝統的シンボルへ敬意を表して‐月光(以降、月光)”の2種。それぞれに18Kピンクゴールドとホワイトゴールド製のケースが用意され、バリエーションは全部で4つ。各15本の限定生産となる。

 ヴァシュロン・コンスタンタンがメティエ・ダールで用いるムーブメントは、主に3種ある。中央に彫金などを配置する場合は回転ディスクを用いるCal.2460 G4、絵柄をダイナミックに表現する場合は複層ダイヤルになるCal.1120 ATが選ばれる。しかし今回は平面上に広がる伝統的なシンボルを表現したいということから、時・分針のみのシンプルな自動巻きCal.2460 SSが選ばれた。ムーブメント径が26.2mmで厚さが3.6mmというコンパクトなサイズのため、時計のケース径も38mmという美しいバランスになった。ローターには波や潮の流れを思わせる繊細な彫金が施されており、完成度の高い時計となっている。
メティエ・ダール - 伝統的シンボルに敬意を表して - 永遠の流れ


 永遠の流れで主体となる芸術技法はクロワゾネ・エナメルだ。日本では有線七宝と呼ばれる技法だが、もともとは中国に起源を持ち、景泰藍(けいたいらん)という名前で知られていた。明の景泰帝(1449〜1457年)の時代に最盛期を迎え、下絵に合わせて繊細な金線を折り曲げ固定し、それぞれの仕切りのなかにエナメルを入れて焼き上げるというもの。この作品では220本の金線を使用しており、これを敷き詰める作業だけでも50時間以上を要するという。

さらに美しい色に配合されたエナメルを筆を使って流し込み、工程ごとに高温で焼き上げる。失敗を許されない繊細な作業に70時間以上を費やした美しいダイヤルは、最後に半透明のエナメルコーティングを施して完成となる。この作品で描かれたのは、色鮮やかな植物に覆われた山の頂が高波に洗われている様子だ。山の背景には星空が輝いており、左右対称のドラマティックな作品に仕上がっている。

また色鮮やかなクロワゾネ装飾を際立たせるように、ベゼル部分には彫金が施されているが、渦巻で構成されるこのモチーフは、縁起が良いとされるコウモリをイメージしたものである。
メティエ・ダール - 伝統的シンボルに敬意を表して - 月光

色彩豊かな永遠の流れに対し、月光ではモノクロームの世界を表現した。ダイヤルは3つのパートからなり、背景部分はブルーのグラン・フー エナメルを施して海を表現。層を重ねるごとに焼き上げることで深みのある表情を引き出し、その上に施したくぼみにホワイトエナメルで繊細な波模様を描いている。また岩に当たって砕ける白波は、ブリリアントカットのダイヤモンドを238個も使用したジェムセッティングで表現。そして手前にそびえる荒々しい岩山を表現。ベースの金属部分に彫った溝にエナメルを施すシャンルヴェエナメルの技法を用いて立体感を演出する。
さらにベゼルにも74個のブリリアントカットダイヤモンドをセッティングし、月夜に浮かぶ美しい情景を表現した。

ファースト・インプレッション
近年、メティエ・ダールに力を入れるブランドが増えている。いわゆるコンプリケーションウォッチのトレンドが一巡し、技術的にも成熟したため、次なる高級時計の表現方法として力を入れているのだろう。その一方で、職人を育成してきたブランド側の努力は無視できない。メティエ・ダールの中心となるエナメル装飾職人は、後継者不足と伝統技術の継承の難しさ、そして高度な技術と経験が必要であることを理由に一時期かなり減少してニーズに対応できない時期もあった。しかし地道な育成プログラムのおかげもあり、多くのメティエ・ダール作品がつくられるようになった。そこには伝統的な装飾技術やその文化を守りたいという意識があったことは間違いない。

ヴァシュロン・コンスタンタンのメティエ・ダールにも文化保護といったメッセージもある。モチーフとするのは伝統や文化、干支、遺産などが多く、人類の英知を讃えようという一貫した姿勢があり、その荘厳な世界観に引き込まれてしまう。

2022年に発表された「メティエ・ダール 偉大な文明へ敬意を表して」は、ルーヴル美術館とのパートナーシップから生まれたもので、サモトラケのニケやアウグストゥス帝の胸像などの大きな彫金をダイヤルの中央にあしらう大胆な構成が話題となった。それに比べると今回のメティエ・ダール作品は、モチーフの美しさや壮大さを表現することに注力しているように思える。製作に際しては北京故宮博物院で副研究館員を務めた宋氏に協力を依頼し、何度もマニファクチュールの職人たちとセッションを重ね、文化的、歴史的意味までしっかり学んだうえで作品に取りかかったそうだ。その丁寧なプロセスが、完成度の高さに直結しているのは想像に難くない。

本作でもさまざまなメティエ・ダールの技法が用いられているが、やはり見どころはエナメル技法だろう。昨年、ヴァシュロン・コンスタンタン本社内にあるメティエ・ダール工房を取材させてもらったが、特に興味深かったのがエナメル技法だった。壁にはエナメルのカラーパッチが並んでおり、使用する塗料には1950年代のものもあるという。ダイヤル素材によっても発色が異なるため、理想の色を出すためには技術だけでなく、どれだけ多くの塗料を持っているかがカギになるそうだ。そしてこういったノウハウがクロワゾネの色鮮やかな配色や深みのあるブルーに生かされるのだ。

ヴァシュロン・コンスタンタンでは、多くのメティエ・ダール作品を作り続けることで、表現と創造性の幅を広げている。そして伝統的なモチーフを繊細な技術によって美しく表現することで伝統文化に対する敬意を示す。時計をアートとして昇華させるメティエ・ダールは、美しい文化遺産を世に知らしめる役割も果たすとともに、265年以上もの歴史を誇る老舗メゾンに連綿と継承されてきた時計づくりの技法を今に伝えている。
ADVERTISEMENT

基本情報
ブランド: ヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin)
モデル名: メティエ・ダール - 伝統的シンボルに敬意を表して - 永遠の流れ&月光
型番:Ref.2400A/000R-H024、2400A/000G-H023(永遠の流れ)/Ref.2405A/000R-H022、2405A/000G-H021(月光)

直径: 38mm
厚さ: 9.88mm
ケース素材: 18Kピンクゴールド(PG)、18Kホワイトゴールド(WG)
文字盤: クロワゾネ・エナメル仕上げダイヤル&手作業の彫金を施したベゼル(永遠の流れ)/グラン・フー・エナメル仕上げ&手作業の彫金によるモチーフのダイヤルに238個のブリリアントカットダイヤモンドをセット(月光)
インデックス: なし
夜光: なし
防水性能: 3気圧
ストラップ/ブレスレット:ダークブルーまたはバーガンディのミシシッピアリゲーターレザーストラップ(同色系の手縫いサドルステッチ、アリゲーターレザーのライニング)、18KPGまたは18KWGのフォールディングクラスプ

ムーブメント情報
キャリバー: 2460
機能: 時・分表示
直径: 26.2mm
厚さ: 3.6mm
パワーリザーブ: 約40時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 27
クロノメーター認定: なし
追加情報: ジュネーブ・シール取得、

価格 & 発売時期
価格: 要問い合わせ
発売時期: ●●●●●●●●
限定: 各世界限定15本。ヴァシュロン・コンスタンタンブティック限定モデル

ロンジン スピリット Zulu Time 39mmにチタンモデルが登場

2024年現在、GMTウォッチの選択肢は豊富にある。なかでもロンジン スピリット Zulu Timeコレクションは手ごろな価格ながら完成度が高く、つけ心地のよいトラベルウォッチを提供し続けている。最新モデルであるZulu Time 39 チタンも例外ではなく、本作はこれらの要素をすべて備え、ロンジン スピリットコレクション全体を引き続き際立たせる存在だ。

 昨年、口コミ第1位のロンジン スーパーコピー 代引き専門店は大振りなZulu Time 42mmモデルに続いて、ステンレススティール製の小型版Zulu Time 39mmを発表した。GMT・ジェームズは実機レビューでこれを取り上げ、“旅行にもぴったりのハンサムなデザイン”と評価した。
 新作のZulu Time 39mmは、39mm径×13.5mm厚(ラグからラグまで46.7mm)のグレード5チタンケースを採用したモデルで、100m防水を確保している。ロンジンが手ごろな価格帯でもグレード5チタンを使用している点はうれしい驚きだ。ケースは主にサテン仕上げで、面取り部分はポリッシュ仕上げとなっている。なおブレスレットもチタン製である。ダイヤルはアンスラサイトで、ギルトの縁取りが施されたアラビア数字インデックスが配置され、スーパールミノバを塗布している。GMT針の赤い先端と“Zulu Time”の赤い文字が、時計にさりげないアクセントを与え、6時位置には5つ星が輝く。コメントで文句を言いたいかもしれないが、同じことを繰り返し指摘するのはやめよう。



 デイト窓は6時位置に配置。昨年のSSモデルとは異なり、ダイヤルに合わせたギルトカラーのプリントが使われており、控えめながらもうれしいアップデートとなっている。
 両方向回転式のセラミック製ベゼルインサートはブラックだが、半分はポリッシュ仕上げ、もう半分はマットブラックとインテンスポリッシュブラック仕上げが施されている。そのため光の当たり方や角度によって、ベゼルの半分ずつが異なる色に見える。この効果はZulu Timeの初期レンダリングでは気づかなかったが、とてもクールな効果だ。ただし、白い数字がダイヤルのギルトアクセントと少しちぐはぐに感じられ、時計全体が伝統的なデザインと現代的な仕上げの狭間で揺れているように見える。

ロンジン“Zulu Time”の起源は、1920年代に製造された非常に希少な角型時計にある。この時計は第2時間針を備えており、“Zulu”(グリニッジ標準時)を現地時間に変換するために使われた。このホワイトゴールドモデルは2010年にアンティコルムで落札された個体だ。現代のスピリット Zulu Timeは、この長方形のロンジンとは似ても似つかないが、ロンジンの歴史を物語る魅力的なピースである。
 通常、チタンモデルであればモダンなデザインを好むが、Zulu Time 39mm チタンを手にして考えが変わった。というのも、私の手首に合わせたロンジン Zulu Time 39mm チタンの重さは約96g(公式では95.5g)であった。興味深いことに、これは同じ手首に合わせたヴィンテージのロレックス 1016とまったく同じ重さである。軽量なチタンという特性は、手首につけていることを忘れそうになるヴィンテージのSSウォッチを思い起こさせる。現代の一般的なSSウォッチは重すぎて、この軽快なヴィンテージの雰囲気を再現するのは難しい。

 チタン製Zulu Timeの選択肢の広がりについての悩みはさておき、SSモデルがさまざまなバリエーションを展開しているように、チタンモデルも今後同様に多様な選択肢が用意されるだろうと想像している。
 チタン製ブレスレットはていねいに作られており、サテンとポリッシュ仕上げの両方が施されている。ただし、工具を使わずに微調整できる機能はなく、伝統的な5段階の微調整機能がフォールディングクラスプに組み込まれている。多くのブランドが工具不要のマイクロアジャストを提供している今、ロンジンもこの点をアップデートできると思う。とはいえブレスレットにはロンジンのインターチェンジャブルシステムが搭載されており、工具を使わずに簡単に取り外すことができる。またブレスレットはラグ幅21mmからクラスプにかけて16mmへときれいにテーパーしている。ブレスレットのエンドリンクがラグから外側に突き出しているため、ラグトゥラグの長さが実際よりも大きく感じるが、それでも6.3インチ(約16cm)の自分の手首にしっかりなじんだ。

 ほかのスピリット Zulu Timeコレクションと同様、このバージョンはロンジンのL844.4自動巻きキャリバーを搭載している。これはETAベースのムーブメントをロンジン用に改良・調整したもので、ハック機能、手巻き機能、クイックセットの日付機能、そしてローカルジャンピング式の“フライヤー”GMTを備えている。リューズを緩め、日付表示と同じように時針をクイックセットでき、午前0時をまたぐ際には日付も自動的に調整される仕組みだ。L844.4はシリコン製ヒゲゼンマイを搭載し、COSC認定も取得。これらは現代のスイス製機械式ムーブメントに期待されるすべての要素を満たしている。ロンジンがさまざまなエングレービングで飾られたクローズドケースバックを採用したのは賢明な判断だ。

 ロンジン スピリット Zulu Timeのリミテッドエディションが登場したあとに、39mmのチタン製GMTが一般販売されることは驚きではないかもしれない。しかし、その完成度とディテールへの配慮はスピリットコレクションへの価値ある追加といえる。ケースのプロポーションはバランスが取れており、装着感もいい。普段はSSモデルを好むことが多いが、Zulu Timeに関してはチタンのほうが好ましい。39mm径×13.5mm厚の時計は、厚みがあってバランスが悪く感じられる可能性もあるが、軽量なチタン素材がその心配を和らげてくれる。ベゼルは全体がブラックだが、異なる仕上げによってさりげないコントラストが生まれている。たとえば新しいグレー×ブラックのロレックス GMTよりもはるかに控えめだ。カラーではなく、仕上げを工夫してツートンのGMTベゼルのような外観を作り出すというこの発想が私は大好きだ。

私の6.3インチ(約16cm)の手首に。
 チタン製のロンジン スピリット Zulu Timeは、手ごろな“フライヤー”GMTキャリバーが普及したことで、競争の激しいGMT市場に加わることとなった。それでもこのモデルは絶妙なポジションに位置する。率直に言えば、ブレスレット付きで62万4800円のチタン製Zulu Timeは、64万3500円の(ともに税込)SS製チューダー ブラックベイ 58 GMT(ブレスレットタイプ)よりも手ごろだ。これは好みの問題だが、個人的にはチタン製Zulu Time 39mmの感触や見た目が好みだ(気が変わるかもしれないが)。どちらの時計も厚みがあるわけではないが(ブラックベイ 58 GMTは12.8mmの厚さ)、チタンケースはとても快適で、両者の0.7mmの厚みの違いを補うほどの優れた装着感を提供している。

 この価格帯のGMTウォッチには細かな違いがいくつかあり、それがはっきりと感じられる。どれも完璧ではないが、それもまた楽しさのひとつだ。購入を検討しているならデザイン、機能性、価格のどれを重視するかをしっかり考えることが重要である。今はほぼすべての人に合うGMTウォッチが見つかる時代になっているのだ。
 あなたが選ぼうが選ぶまいが、ロンジンのチタン製Zulu Time 39mmは、堅実で適切なサイズ感のスイス製フライヤーGMTだ。しかも70万円以下で手に入る。これらの要素が揃っていることにより、この時計のコストパフォーマンスの高さは際立っており、もしGMTを探しているなら一考に値するモデルだ。
ロンジン スピリット Zulu Time 39mm。Ref.l38021536。39mm径、13.5mm厚、ラグからラグまで46.7mmのグレード5チタンケース、100m防水。21mmから16mmへとテーパーするチタンブレスレット。アンスラサイトダイヤルには、針と数字にスーパールミノバを塗布。ポリッシュ仕上げとマイクロブラスト仕上げのコントラストが美しいブラックセラミック製ベゼル。ロンジンの自動巻きCal.L844.4搭載、2万5200振動/時(3.5Hz)、約72時間パワーリザーブ。メーカー希望小売価格は62万4800円(税込)。

加速する国産インディペンデントの新時代

世界的に見てもユニークなインディペンデントブランドが花開き始めた日本のマーケット。その中心にいる作り手たちはどのような思いを持ち、時計づくりに向き合っているのだろうか。

ヴィンテージウォッチブームを経て機械式時計が復権を遂げると、世界では1990年代の終わりごろから市場を席巻した大規模な業界再編により、スイスを代表する多くの時計ブランドがリシュモングループ、LVMHグループ、ケリング(旧PPR)など、いわゆるラグジュアリーコングロマリットの傘下企業となった。時計製造業のみを基盤とする企業体としては、最大手のスウォッチグループがこれに続く。オメガコピー時計代金引換激安通販優良店グループ内企業間でのプラットフォーム共有化に伴い、特に2000年以降の機械式時計は画一化が一気に進んだが、こうした企業体に属さない独立資本の時計ブランドはインディペンデントブランドとして、独自の時計づくりを推し進めた。また、こうした状況のなかで登場したのが、どのグループにも属さずに個人で時計製造を行う作家たちだ。彼らはのちに独立時計師=インディペンデントウォッチメーカーと呼ばれるようになるのだが、1985年に結成された独立時計師アカデミー(AHCI)の存在が広く知られるようになるにつれ、インディペンデント=独立時計師という認識が一般化。そして独立時計師自身のブランド化が加速すると、個人作家の範疇を超えるレベルにまで生産規模を拡大していく例も見られるようになった。

HAJIME ASAOKA、クロノトウキョウ、そしてタカノを手掛ける独立時計師の浅岡肇氏。

NAOYA HIDA & Co.の創業メンバー、左から時計師の藤田耕介氏、代表取締役の飛田直哉氏、そして彫金師の加納圭介氏。
一方、日本におけるインディペンデントブランドの存在が意識され始めたのは、この10年ほどのことである。特に注目されるようになったのは独立時計師として知られる菊野 昌宏氏や浅岡 肇氏がAHCIに名を連ねて以降だろう。セイコー、シチズンといった巨大ブランドを抱える日本では、基本的にはインディペンデント=個人作家のみが知られてきた。しかし近年では、プロダクトマネージャー的な見地からウォッチメイキングをコントロールするインディペンデントブランドも台頭してきている。2012年にはカーデザインなどを手がけたプロダクトデザイナーの片山 次朗氏が大塚ローテックを創業。2018年にNH WATCHを設立した飛田 直哉氏、そしてほぼ同時期に浅岡 肇氏が立ち上げたクロノ ブンキョウ トウキョウなどは立ち上げから数年にもかかわらず、世界的に知られる存在となった。

菊野昌宏氏

大塚ローテックの片山次朗氏。
こうした日本人独立時計師の活躍や日本のインディペンデントブランドの世界的な成功を受けて、近年ではさらに新たなインディペンデントブランド立ち上げの動きが加速している。ヴィンテージ懐中時計の修理・販売を行なうマサズ パスタイムでは若手時計師、篠原那由他氏を中心にオリジナルウォッチの製作プロジェクトがスタートし、2024年に製品化を実現させた。ヴィンテージウォッチをほうふつとさせるダイヤルとは裏腹に、篠原氏が設計・製造を手がけたムーブメントには日本のサプライヤーが開発した先端素材を用いるなど、独自性が光る設計思想や世界観を盛り込んだ腕時計を送り出す。


世界的に見てもユニークなインディペンデントブランドが花開き始めた日本のマーケット。その中心にいる作り手たちはどのような思いを持ち、時計づくりに向き合っているのだろうか。今回のテーマオークション開催に伴い、彼らの声を聞くことができた。

ロンジン ミニ ドルチェヴィータが金無垢仕様で新たに生まれ変わった。

ロンジンがミニ ドルチェヴィータシリーズを拡充し、18Kイエローゴールドとローズゴールドで仕上げた新作モデルを発表した。これは既存のステンレススティール製モデルに対する贅沢なアップグレードである。ミニサイズながらも細部にまでこだわったこの時計は、小ぶりで輝きがあり、とてもアールデコ調なデザインだ...やっぱりね。

ロンジンによると、2023年に登場したミニ ドルチェヴィータファミリーは、1927年に発表されたタンク型モデル(下記画像参照)からインスピレーションを得ているという。このモデルはジュエリーに近い時計をてがけてきた、口コミ第1位のロンジンスーパーコピー代引き専門店の豊かな歴史を体現している。今年ロンジンはこのシリーズをさらに独自のカテゴリーへと引き上げる4つの新作モデルを発表した。レクタンギュラーケースは21.5mm×29mmという控えめなサイズで、文字盤には柔らかなシルバーカラーに緻密なフランケ装飾が施され、光を受けることで繊細なギヨシェ模様が浮かび上がる。ブルーのローマ数字と細身のブルースティール針が鮮やかなコントラストを生み出すほか、6時位置にはスモールセコンドが配され、ヴィンテージな趣を添えながらもバランスのとれたレイアウトを実現している。シンプルでありながらリッチなデザインだ。少しだけ情報量が多めに感じるかもしれないが、それでも洗練された印象を与える仕上がりとなっている。

現代のドルチェヴィータコレクションの“インスピレーションの源”となる、1927年製ロンジン。
これらの小型タイムピースは、38個のトップウェッセルトン(トップクオリティ)ダイヤモンドがセットされた、106リンクのゴールドブレスレットまたはブラックレザーストラップのいずれかから選べる。すべてL178クォーツムーブメントを搭載し、30mの防水性能を確保。ダイヤモンドがセットされたゴールドブレスレットモデルの価格は383万3500円(ともに税込)から。赤い箱でおなじみの競合ブランドよりもわずかに控えめな価格設定だが、その差はそれほど大きくはない。

我々の考え
今年はまさにゴールド・ミニが主役の年だ(信じられないならこちらとこちらを見てほしい)。この新しいひと口サイズのゴールド製ドルチェヴィータのタイミングは絶妙である。しかし、小型時計ブームが依然として続いているとはいえ、率直に言わせてもらうと、この新作ミニ ドルチェヴィータはカルティエが席巻する現代の時計市場でどうやって存在感を発揮し、成功を収めていくのだろうか?

同じアールデコの精神を共有し、価格帯も似ていることを考えれば、当然パンテール ドゥ カルティエという存在について触れないわけにはいかないだろう。ミニ ドルチェヴィータは以前から応援したいと思っていたものの、いまひとつ響いてこなかったロンジンから登場した、デザインとパッケージが洗練された逸品だ。しかし、今ではその印象が変わりつつあると感じている。たとえば私がプラダのバッグに引かれる一方で、控えめながらも本物志向でラグジュアリーなケイト(Khaite)のバッグを好む人もいるように、皆が同じデザイナーのバッグや靴、時計を繰り返し身につける時代において、控えめな選択をすることこそ、静かに勝利を収めるような気分にさせてくれるのだ。


もし誰かが、ミニサイズの手巻きムーブメントを搭載したミニウォッチを発売するなら、きっと私のなかでかなりの高評価を獲得する。現時点でカルティエやオーデマ ピゲ、そしてロンジンはクォーツムーブメントの安定性に頼っているものの、これは機械式ムーブメントが最優先でない層に向けた、大手ブランドならではの合理的な戦略といえる。


ミニ ドルチェヴィータの価格を見て少し驚くかもしれないが、それも無理はない。ほかの人気ブランドの製品と価格帯が近いとはいえ、ひとつ覚えておいて欲しい点がある。金価格の高騰は、貴金属を使用したジュエリーウォッチの価格にも当然ながら影響を与えているのだ。

基本情報
ブランド: ロンジン(Longines)
モデル名: ミニ ドルチェヴィータ(Mini DolceVita)
型番: L5.200.7.71.6(YG)、L5.200.9.71.6(RG)

直径: 21.5mm×29mm
厚さ: 6.75mm
ケース素材: 2N18Kイエローゴールドまたは5N18Kローズゴールド
文字盤: シルバー
夜光: なし
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: YGまたはRG製ブレスレット(トリプルセキュリティクラスプ付き)
キャリバー: クォーツ L178

価格 & 発売時期
価格: 383万3500円(税込)
発売時期: 発売日は未定だが、日本でも発売予定

「タグ・ホイヤー カレラ デイト」

 

 2025年の新作としてタグ・ホイヤー スーパーコピーから、「タグ・ホイヤー カレラ デイト」コレクションのニューフェイスが登場。このアイコニックなタイムピースのスピリットを柔らかくフェミニンなカラーパレットによって表現しています。魅惑的なパウダリーピンクとライラックの2つの36mmモデルは、「タグ・ホイヤー カレラ」のラインナップにこれまでとは異なる、洗練されていながらも遊び心たっぷりのタッチを効かせ、上品さとコンテンポラリーなひねりを優美に融合。モーターレーシングのレガシーとタイムレスなエレガンスのイメージが定着した「タグ・ホイヤー カレラ」に、モダンなフェミニンさを称える繊細なスタイルが誕生します。

 

スタイルと機能を巡る旅

 1963年の誕生以来、「タグ・ホイヤー カレラ」は、モータースポーツの高速で展開される目まぐるしいスリルに着想を得て、精度を追求し続けたジャック・ホイヤーのレガシーを継承してきました。彼は、レーシングカーのダッシュボ ード計器や過酷なロードレース「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」からヒントを得て、読み取りやすさとシンプルさを念頭に置いた初代「タグ・ホイヤー カレラ」を開発します。その後何年もの間、このモデルは洗練された高い機能という魅力を保ちながらも、新しい時代に適応した進化を遂げてきました。スーパーコピー 時計 代金引換優良サイト。

 

 

 この36mmエディションは「タグ・ホイヤー カレラ」がデビューした当時のオリジナルサイズに回帰し、当初のデザインエッセンスを取り入れています。フォルムと機能の両面でも理想的なこのサイズは、どんな腕元にも絶妙にフィットし続け、あらゆるシーンにマッチする魅力を演出してきました。タグ・ホイヤーは、今回の「タグ・ホイヤー カレラ デイト」のパステルエディションに見られるように、新作を発表するたびにこうした伝統に磨きをかけています。この新作は、「タグ・ホイヤー カレラ」ファミリーに斬新な色彩と快適さをもたらし、定番モデルとは異なった、ソフトでありながらも大胆な一面を体験させるタイムピースです。

 

 

「タグ・ホイヤー カレラ」の繊細なラグジュアリー

「タグ・ホイヤー カレラ デイト」の新作はそれぞれ個性的な色使いと仕上げによって、エレガンスだけでなく、モダニティも反映するようデザインされています。パウダリーピンクのモデルは、サンレイ加工サテン仕上げのダイヤル、ライラックのモデルは特徴的なスネイル/サテン仕上げのダイヤルが目を引きます。この2つの仕上げにより、それぞれのタイムピースがパステルのカラーパレットの中で独自の個性を発揮し、タイムレスなスタイルやトレンドを意識したスタイルを選ぶことが可能になります。

 

 

 速度をグラフィカルに表現しているのが、ダイヤルを囲むグラデーショントラック。「タグ・ホイヤー カレラ」のレーシングヘリテージを彷彿とさせるこのディテールが、ソフトなカラーパレットにもかかわらず、この新作が大胆なスピリットを保ち続け、過去と現在をエフォートレスなスタイルでつないでいることを想起させてくれます。

 この新作モデルのパステルカラーに輝きを添えるのが、ダイヤル上でさりげなく煌めきを放つ合計で0.2カラットの11個のダイヤモンド。クラシックなダイヤモンドインデックスを採用することで、洗練された控えめな魅力が醸し出され、時計の上質な美学と調和しながら、パステルカラーのダイヤルを圧倒することなく、際立たせています。

 

 

快適さと日常のエレガンスを追求して

 この「タグ・ホイヤー カレラ デイト」でも、2023年にアップデートされたケースサイズ36mmと厚さ10.26mmを採用し、このバランスの取れたシルエットが、タグ・ホイヤーならではのデザイン性を損なうことなく、洗練された快適な装着感を実現しています。

 この新作には、リニューアルされたアイコニックなポリッシュ仕上げステンレススティール製カレラH型ブレスレットが組み合わされ、タイムレスにフェミニンな魅力を醸し出しています。

 いずれも最新の自動巻ムーブメント、キャリバー7を搭載し、パワーリザーブは約56時間を誇り、6時位置に日付窓も備えています。

 繊細なパステルカラーを纏った新作「タグ・ホイヤー カレラ デイト」は、どんなスタイルにも、どんなシーンにも自信をもって着用できるカレラの汎用性を損なうことなく、優美なフェミニンさを湛えています。

 

 

代金引換 タグホイヤー アクアレーサー キャリバー5 ブラック WAY2010.BA0927
素材:ステンレスケース&ブレスレット
風防:サファイアガラス
防水性能:300M
ムーブメント:自動巻(キャリバー 5 /約38時間パワーリザーブ)
文字盤:ブラック
その他:日付表示、回転式ベゼル
サイズ:ケース径約43MM、厚み約12.55MM
型式:WAY2010.BA0927