革新的な技術を搭載したメンズ時計を探しているなら、

ブランドの魅力とともに、おすすめモデルを紹介しよう。

未来を予感させる腕時計「アテッサ」
アテッサの購入を考えているなら、まずブランドの特徴を押さえておきたい。アテッサは日本が誇る腕時計メーカー、シチズン時計の1ブランドだ。

アテッサは「期待」「予感」を意味するイタリア語「アテッサ(ATTESA)」という由来にふさわしく、未来的な最新技術を搭載した腕時計をリリースしている。スポーティーかつエレガントなデザインも、アテッサの魅力だ。

シチズン時計の技術力が光る機能性

アテッサでは1987年の誕生当社から外装にチタニウムを採用し、その後、独自の表面硬化技術「デュラテクト」によって、擦り傷に強く美しい「スーパーチタニウム™」へと進化させた。また、光発電のエコ・ドライブや、GPS衛星電波時計といった先進の機能をいち早く取り入れ続けてきた。
アテッサの腕時計が持つ特徴として、まず高い機能性が挙げられる。まず腕時計の素材は、軽量かつ耐久性と耐食性に優れた独自素材「スーパーチタニウム」だ。純チタンの表面を硬化させたスーパーチタニウムは、ステンレスの5倍以上という驚異的な硬度を誇る。

また、リシャールミル時計コピー 代引き駆動方式に独自技術「光発電エコ・ドライブ」を採用している点もポイントだ。光を動力に変えるため、巻き上げや定期的な電池交換が不要で、時間に追われる現代人の手を煩わせない。

他にもGPS衛星電波受信による時刻修正機能、2ステップで別のタイムゾーンの時刻を設定できるダイレクトフライト機能など、メーカーの技術力を生かした機能を搭載している。

スポーティーでありながらエレガントな佇まい

アテッサはタフかつ多機能でありながら、スーツスタイルでの着用までを想定してデザインされている。ケースの厚さも10mmほどのものが多く、シャツの袖口にも収まりやすい。
アテッサの魅力は機能性だけではない。デザイン面でも洗練されたシンプルなエレガンスを備えている。クロノグラフが多くスポーティーなラインではあるが、40代・50代と年齢を重ねた男性にもおすすめできるデザインだ。

無駄な装飾がなく好みが分かれにくいため、プライベートでもビジネスシーンでも活躍するだろう。文字盤がブルーのモデルならブルー系のスーツに、全体がブラックで統一されたモデルならモノトーンのコーディネートによくなじむ。

また、アテッサは誕生から35年以上経た現在もデザインを進化させた新作を発表し続けている。今後も時代の流れに合わせ、研ぎ澄まされた美学を見せてくれるだろう。

アテッサのおすすめモデルと魅力
アテッサには、シチズン時計のブランドらしく、エレガントで高機能な時計が豊富にそろっている。その中から新作を含むおすすめモデルを、それぞれの魅力とともに紹介しよう。

ACT Line/ブラックチタン™シリーズ CC4055-65E
シチズン アテッサ「ブラックチタン™シリーズ」Ref.CC4055-65E
光発電エコ・ドライブ GPS 衛星電波時計の最上位ムーブメントCal.F950に相応しい、上質かつブラックに統一した外装のフルスペックモデル。ワールドタイム機能やクロノグラフ、パーペチュアルカレンダーなど充実した機能を誇る。光発電エコ・ドライブ(Cal.H F950/月差±5秒・非受信時)。フル充電時約5年駆動(パワーセーブ作動時)。スーパーチタニウム™️ケース(直径44.6mm、厚さ15.4mm)。10気圧防水。33万円(税込み)。
ACT Lineには、アクティブに進み続ける男性のためにスーツとカジュアルの両シーンにマッチするモデルが取りそろえられている。

中でも本作は、エコ・ドライブ GPS 衛星電波時計の最上位ムーブメント F950 を搭載した上位モデルだ。ブラックのスーパーチタニウム™製ケース・ブレスレットに漆黑のサファイアベゼル、ストライプパターンの光沢ある文字盤をあわせたソリッドで力強いデザインが特徴。

時刻情報のみなら世界最速レベルの最短3秒で受信し、1/20 秒クロノグラフ機能をはじめ、実に多機能を搭載している。

レギュラーライン/ブラックチタン™シリーズ AT8044-56E
シチズン アテッサ「ブラックチタン™シリーズ」Ref.AT8044-56E
オンオフを問わない着用を想定した「AT8040」シリーズの1本。クロノグラフや日付・曜日表示に、世界中の時刻を表示できるダイレクトフライト機能など、高機能でありながら腕なじみの良い薄型ケースに仕上げた。光発電エコ・ドライブ(Cal. H804/月差±15秒・非受信時)。フル充電時約10カ月駆動(パワーセーブ作動時)。スーパーチタニウム™️ケース(直径41.5mm、厚さ9.7mm)。10気圧防水。17万6000円(税込み)。
クールな時計が好みなら、ブラックチタンシリーズの「Ref.AT8044-56E」を手に取ってみてほしい。15万本以上もの累計出荷本数を誇る「AT8040」シリーズの1本だ。

ケースには、ブラックのデュラテクトDLC加工が施されたスーパーチタニウムを使っている。ブレスレットも色味が統一され、大人に似合うマットな仕上げだ。

日中米欧4エリアの電波を受信し、時刻を自動修正できる。リュウズを引いて秒針をインナーベゼルに刻まれた都市名に合わせると、一瞬でその都市の時刻とカレンダーを表示してくれる仕様にも注目したい。

これだけ高機能な時計を薄さ9.7mmとスリムに仕上げられているのは、シチズン時計の技術力があってこそだ。

ACT Line/ブラックチタン™シリーズ AT8185-62E

シチズン アテッサ「ブラックチタン™シリーズ」Ref.AT8185-62E
多様化するビジネスシーンに合わせ、スーツとカジュアルスタイルの双方に寄り添うデザインを採用。ワールドタイムの都市表記を配置したベゼルをスリムに仕上げることで、スマートに仕上げている。チタニウム加工の熱間鍛造(ねっかんたんぞう)の工程で発光するチタニウムをイメージしたオレンジの挿し色が、アクティブなポイント。光発電エコ・ドライブ(Cal.H800/月差±15秒・非受信時)。フル充電時約10カ月駆動(パワーセーブ作動時)。スーパーチタニウム™️ケース(直径42.0mm、厚さ10.8mm)。10気圧防水。17万6000円(税込み)。
アクティブなイメージの時計を探している人は、「Ref.AT8185-62E」がおすすめだ。ブラックで統一されたボディに、差し色としてオレンジが使われている。

全体的にはスポーティーなデザインでありながら、ベゼルには鏡面仕上げを施し、エレガンスへのこだわりを忘れていない。

日中米欧の電波受信による時刻調整機能、26時差のワールドタイム機能、24時間表示機能など機能性も十分だ。光発電の持続時間は、パワーセーブ作動時で約10カ月となっている。

レギュラーライン BY1004-17X
シチズン アテッサ「レギュラーライン」Ref.BY1004-17X
アナログ式光発電腕時計として世界で初めて月齢自動計算機能「ルナプログラム」を搭載。電波受信した日付情報を元に6 時位置のムーンフェイズ部分に月齢を自動表示する。光発電エコ・ドライブ(Cal. H874/月差±15秒・非受信時)。フル充電時約2.5年駆動(パワーセーブ作動時)。スーパーチタニウム™️ケース(直径41.5mm、厚さ10.8mm)。10気圧防水。13万7500円(税込み)。
月にロマンを感じる人におすすめしたいのが、「Ref.BY1004-17X」だ。電波を受信して取得した日付情報を基に、月齢を自動で計算する機能「ルナプログラム」を搭載。6時位置に配置したムーンフェイズ部分に月齢が表示される。

12時位置のインダイヤルは、北・南半球の月齢表示を切り替える「NSシフト」。9時位置のインダイヤルは24時間表示と、多針ながらもスッキリとしたレイアウトが魅力だ。文字盤のグレイッシュなブラウンやゴールドカラーのベゼル、革ベルトも相まってエレガンスが際立っている。

光発電の持続時間は、パワーセーブ作動時で約2.5年とアテッサの中でも長めだ。

洗練されたアテッサの腕時計を腕元に
シチズン時計が展開するブランドの中で、アテッサは幅広い年代から人気を集めている。高い機能性やシンプルで洗練されたデザインで、シーンを問わず活躍してくれる点がうれしい。バリエーションも大変豊富だ。

紹介した新作からも分かるように、アテッサは常に新しい挑戦を続けている。おすすめしたモデルはもちろん、今後リリースされる新作にもぜひ注目してみてほしい。

時計に限らず収集家の多くは、コレクションを誰かに自慢したがるのが常。

時計愛好家の生活 S.T.さん「僕にとって時計収集は、もはや生きがいです」

しかし、S.T.さんはこれまで、集めた時計をひとりだけで楽しんできたという。噂にすら上らなかった日本屈指の「ロイヤル オーク」コレクターは、夜景を見下ろすタワーマンションの最上階で、ワイングラスを片手に稀少モデルを眺め、その美しさに酔いしれる。

S.T.さん
1987年生まれ。大学卒業後、大手証券会社を経て、2015年に独立・起業。自身のビジネスを成功に導いた、才能あふれる実業家である。「オンリーウォッチに出品予定だった『ロイヤル オーク』を落札するつもりだったが、延期となってしまったのが残念」。その代わりとなる時計をオーダーし、完成を待ちわびる。

オーデマピゲスーパーコピー 代金引換を激安「僕にとって時計収集は生きがい。だから1本たりとも手放すことはありません」

2021年に発表されたマーベルとのコラボレーション第1弾「ロイヤル オーク コンセプト “ブラックパンサー” フライング トゥールビヨン」(左)と、23年に登場した第2弾「オーデマ ピゲ ロイヤル オーク コンセプト トゥールビヨン “スパイダーマン”」(右)。これらを2本とも所有する日本人は、Sさんを含めてふたりだけだ。「オーデマ ピゲだから、キャラクターウォッチでもミーハーチックにならない。特に愛着が深い2本です」。


「4ミリオン(ドル)!」。そう声を張り上げ、S.T.さんは23と書かれたパドルを掲げた。時は2023年5月23日、場所はドバイ中心地にそびえるセントラル・パーク・タワーの最上階。この日、この場所で開催されたオーデマ ピゲ×マーベルの第2弾「オーデマ ピゲ ロイヤル オーク コンセプト トゥールビヨン〝スパイダーマン〞」のユニークピースのオークションでの出来事である。ここに招待されたのは、オーデマ ピゲの選ばれし最重要顧客たち。Sさんは、日本から招かれた3名の中のひとりであった。

「入札時には、手が震えました」

残念ながら落札はかなわなかったが、入札の実績が評価され、外装の仕様が異なる市販限定モデルを入手することができた。Sさんはマーベルとのコラボレーション第1弾〝ブラックパンサー〞のオーナーでもあり、上の写真では2本がそろい踏みした貴重なカットの撮影が実現したのだった。

ベゼルはフロステッド、ダイアルはハンマー仕上げのディンプル加工が施された「ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン」は2023年発表モデル。右は18KPG、左は18KWGケースで、どちらも超稀少なため、2モデルが居並ぶことなどほぼない。「この2本を両方持っているのは、おそらく日本で僕以外ではひとりだけ。改めて2本を並べてみると、フロステッドベゼルとディンプルベゼルの組み合わせって、むちゃくちゃカッコよくないですか?」。

これら2本を含む、「ロイヤル オーク」ファミリーの多様なモデルを20本以上、Sさんは今回の取材のために用意してくれた。その中には、稀少な限定モデルがいくつも含まれている。上の写真にある「ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン」のディンプルダイアルは、数量限定ではないものの、生産数は極少数に限られているため、WGとPGを2本並べて見られる機会など、今後はないだろう。買ったばかりの「ロイヤル オーク ミニッツリピーター スーパーソヌリ」は25本限定で、日本で手に入れられたのは、Sさんだけ。聞けば「ロイヤル オーク」ファミリーだけで、50本以上をコレクションしているという。

「誌面ではちょっと見せることができないシークレットモデルが、いくつもあります。ほかにも『CODE 11.59 バイ オーデマピゲ』も、何本か持っています」

なるほど、最重要顧客としてドバイでのオークションに招待されるわけだ。

(右)ミニマルを極めたオールイエローゴールドの「ロイヤル オーク クロノグラフ」は、マシュー・ウィリアムズがデザインを手掛けた。世界限定202本。ファッションと腕時計、両方のマニア垂涎の1本である。
(左)2018年初出の「ロイヤル オーク ミニッツリピーター スーパーソヌリ」。その後も稀少なバリエーションが発売されているが、これはシンガポールで先行発売された25本の限定モデルで、「バーガンディダイアルにひと目惚れして、すぐオーダーしました」。
 そんなSさんの時計遍歴は、大学時代にアルバイト代で買ったロレックスの「オイスター パーペチュアル サブマリーナー」に始まる。そして就職後、ほぼ年に1本のペースで、ロレックスを収集してきた。

「当時は、そして今も、時計を買うことが仕事のモチベーションなんです」

15年に独立・起業。ビジネスが成長するに伴い、時計収集熱にもますます拍車がかかる。そんな時、時計好きの先輩から「YOSHIDA」を紹介された。ここで出会ったのが、オーデマ ピゲ……ではなく、まずパテック フィリップだった。

「先輩から、工芸品と呼べる時計を集めるべきだとアドバイスされたんです。それからノーチラスやアクアノートなど、パテック フィリップの時計を買い始めました」

「実はジュエリーウォッチも大好き。レインボーセッティングも、その意味を知ったうえで買っています」。(右)レインボーベゼルに加え、ダイアル全体にダイヤモンドを敷き詰め、インデックスにはバゲットカットダイヤモンドを配した「ロイヤル オーク オートマティック」。(左)フロステッド加工との組み合わせにより、一層の華やかさを身にまとった稀少モデル「ロイヤル オーク フロステッドゴールド ダブルバランスホイール オープンワーク」。


そのコレクションも、錚々たるものであろう。なにしろ、ミニッツリピーターにまでたどり着いているというのだから。

YOSHIDAの上顧客となったSさんは20年某日、1本の時計を勧められた。それはYOSHIDAのためにオーデマ ピゲが製作した「ロイヤル オーク〝ジャンボ〞エクストラ シン」のダイヤモンドインデックスのプラチナモデルだった。これが彼の“ファーストAP”となった。

「同じくジェラルド・ジェンタがデザインした『ノーチラス』とは異なる、クッキリとエッジが効いた八角形ベゼルのデザインに、一気に魅せられた」というSさんは以降、驚くほどのハイペースで「ロイヤル オーク」をコレクションしていった。前述したように、現在所有する「ロイヤル オーク」は、50本以上。どれほどのペースで購入してきたかは、推して知るべしである。

「ロイヤル オーク “ジャンボ” エクストラ シン」の仕様違い3本。右は現行のPGモデル。中央はSさんの“ファーストAP”となったYOSHIDA限定モデルで、名機Cal.2121を搭載し、ポイントダイヤモンドの文字盤はオニキス製だ。左は、都内某所にあるAPハウスでのみ販売されたPtケース+グリーン文字盤の50周年記念モデル。


自身も投資家ではあるが、Sさんは時計を投資対象として見ていない。その証拠に「最初に買ったサブマリーナーも含め、時計を手放したことは一度もありません。妻にも『僕に万が一のことがあっても時計は絶対に売るな』と言ってあります」と語る。

ロレックス、パテック フィリップ、そしてオーデマ ピゲ、さらに他ブランドのモデルも含め、コレクションは120本以上に及ぶ。中でも「ロイヤル オーク」の稀少モデルの所有数は日本屈指であろう。これほどのコレクターであるにもかかわらず、Sさんの存在はこれまで時計界で噂にもなっていなかった。それもそのはず、「自己顕示欲がない」というSさんは、所有する時計を誰かに自慢げに見せることもなく、SNSで紹介したこともないからだ。

「夜ごとワインを飲みながらひとり時計の動きを眺めるのが、何よりの楽しみ。僕にとって時計収集は、もはや生きがいです」

右の「ロイヤル オーク クロノグラフ」のようなベーシックなモデルも所有する。中央はブラックセラミックス製の「ロイヤル オーク ダブル バランスホイール オープンワーク」。左は2021年に日本で先行販売された「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」のサーモンピンク文字盤。チタン製で、300本限定だった。


本邦初公開となる自身のコレクションが、プロのカメラマンの手で撮影されていく様子をSさんは、ずっと見つめていた。

「こんなにカッコ良く撮ってもらえるなんて、この子たちもうれしいだろうな」

そう笑顔でつぶやく様子は、写真スタジオで我が子の記念撮影を見守る父親のよう。そしてSさんは、愛おしいコレクションのために、時計専用のキャビネットをオーダーし、その完成を心待ちにしている。

ケースとブレスレットの表面を、特殊な突起形状の電動ハンマーで叩いて荒らすフロステッドゴールドは、時計界ではオーデマ ピゲだけが用いる工芸技法。その華やかさは、Sさんの好みに合うとか。右は2020年に発表された「ロイヤル オーク フロステッドゴールド クロノグラフ」、左は23年発表の「ロイヤル オーク フロステッドゴールド パーペチュアルカレンダー」。どちらも日本ブティック限定モデルで、稀少性は極めて高い。
「壁一面ほどの大きさで、表面はブラックのポリッシュ仕上げにしてもらいました」

豪華で巨大な特注キャビネットの収納能力は、なんとおよそ1000本!

「時計コレクションにゴールはありませんが、出来上がったキャビネットを埋め尽くすことが、とりあえずの目標です」。時計収集を生きがいとする若きコレクターの志は高く、道のりは長く、終わりはない。

ノモス・グラスヒュッテ タンジェント 38 デイトにグラスヒュッテ時計製造175周年を記念した、

ノモス グラスヒュッテのカラフルなスーパー30コレクションを調査したことは、私たちが予想していたよりもタイムリーな出来事かつ運命的なものであったようだ(まだ読んでいない方は、今すぐ読むことをおすすめする。本当に素晴らしい記事だ)。グラスヒュッテ地域の時計製造産業が今年で175周年を迎えると考えると、ノモスがファンキーなカラーワーク文字盤を用いてこの文化的な節目を祝うのはとてもふさわしいと感じるが、それをどこまで実行するかはちょっとした楽しいサプライズとなる。本日、ブランドはその最新の実験をタンジェント 38 デイトでスタートした。同シリーズは、各モデル175本限定で、31種類の異なるダイヤルカラーコンビネーションで構成される。

カラーラインナップは無難で控えめなものから、大胆に映えるものまでさまざま展開。これをスペクトラムとして例えると、クラシックなタンジェントが端にあり、鮮やかなホットピンクの“チリ(Chili)”がその対極に位置するだろう。シュネーストゥルム(Schneesturm)モデルのブルー&ホワイトの色合いは、オメガコピー 代金引換優良サイトその真ん中に位置する。ドイツ語を母国語とする人にとっては、このシリーズに登場する名前の多くは文化的な共通点があるとわかるだろうが、英語話者として発音してみるのはそれ以上に楽しい。これらの読み方をルールとした、飲み会を盛り上げるゲームがどこかにあるはずだ…。

全カラーのラインナップ。ドゥンケルブント(Dunkelbunt)は私の好きな名前かもしれない…。
この色使いで行われた興味深い構造的側面は、各モデルのムーブメントを囲むように配置された特大の日付ディスクが、独自の色合いで表現されたことだ。それを踏まえると、この新しいアプローチによる色の使用は、同コレクションの大きな新規性である。なおスペック的には既存のタンジェント 38 デイトシリーズと同じだ。

どのモデルも、ノモスらしい細長いラグを備えたドレッシーな37.5mm径ステンレススティールケースに収められており、プリントされた書体と文字盤のレイアウトは、ブランドの特徴であるバウハウスにインスパイアされたミニマルデザインを表している。スモールセコンドのインダイヤルは、6時位置、前述した特大の日付窓の真上に配置され、ほかの色と補完し合うか、あるいは劇的に対照を成す色で彩られている。

このシリーズに搭載されるムーブメントはノモス製Cal.DUW 4101だ。同ムーブメントは手巻きで、ノモススウィングシステムと呼ばれる脱進機を搭載。約42時間のパワーリザーブを持ち、クロノメーター認定を取得している。サファイアクリスタル製のシースルーバックからはムーブメントが鑑賞でき、各モデルには固有のシリアルナンバーが刻印される。

我々の考え
私が、楽しくてカラフルな文字盤に弱いと自称していることは、すでに十分に明らかにしている。したがって、このシリーズはまさに私の好みにぴったりなのだ。お気に入りを選べと言われたら、特にピンクとオレンジから成るフラミンゴピンク(Flamingo Pink)に親近感を覚える。

ノモスはよりドレッシーなカテゴリに傾倒する、明確に定義された美的精神を持ったブランドであり、私はその遊び心と堅苦しさへの非難に抵抗する姿勢を高く評価している。各色175本と少ないこともあって、いつ見ても楽しいオリジナルのスーパー30コレクションと同様に収集する楽しさがあり、戦略的な観点からも賢明である。ノモスフリークのなかには、間違いなく全種類集めるために奔走する人もいるだろう。

このシリーズの価格設定もまた斬新だ。通常、スペシャルエディションにはスペシャルエディション用の価格が付くのだろうが、このシリーズの各モデルはソリッドバックのタンジェント 38 デイトよりもわずかに安い。それは大幅な値下げではないものの、代わりにそれを受け入れる。

基本情報

ブランド: ノモス グラスヒュッテ(Nomos Glashütte)
モデル名: タンジェント 38 デイト(Tangente 38 Date)

直径: 37.5mm
厚さ: 6.8mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: 全31種のマルチカラー
夜光: なし
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: バリエーションの異なるストラップ

ムーブメント情報

キャリバー: DUW 4101
機能: 時・分・スモールセコンド、日付表示
直径: 32.1mm
厚さ: 2.8mm
パワーリザーブ: 約42時間
巻き上げ方式: 手巻き
石数: 23
クロノメーター: あり

価格 & 発売時期
価格: すべて38万5000 万円(税込)
発売時期: すぐに
限定: あり、世界限定各175本

時計に対して感じている魅力の大部分がノスタルジーにあると考えているのは、

これは時計とクルマへの情熱を結びつける重要なパーツのひとつであり、メカニカルな要素に限らず、デザイン上のロマンについても向けられるものである。2023年にラグナ・セカで開催されたレンシュポルトを訪れたとき、私は時計と自動車の歴史のなかで時計が果たしてきた役割への郷愁に深く引き込まれた。そこでは信じられないようなクルマ、興味深い時計、そしてその両方に魅了された大勢の人々を見ることができた。しかし何よりも私の心に残ったのは、そこにあったダッシュボードタイマーだった。


そう、タグ・ホイヤースーパーコピー 代引きのブースにはあらゆるものが展示されていたが、そのなかでも古いラリータイマーとポルシェ 718 ケイマン GT4 RSパナメリカーナに搭載された新しいダッシュボードタイマー&クロックのペアを眺めながら、私は数分ほどぼうっと立ち尽くしていた。そのとき、私は心のなかで思っていた。「なぜ、もうこのようなプロダクトを誰も作っていないのだろう」と。そして、何かノスタルジックで素敵なものを見つけたときと同じように、私はすぐにスマートフォンを取り出し、ホイヤーの古いダッシュボードタイマーの情報を探し始めた。

718 ケイマン GT4 RS パナメリカーナのホイヤー カレラ ダッシュボードタイマー。

このクルマは明らかに、ダッシュボードタイマーを取り付けるためだけに作られたように見えるだろう?


いまダッシュボードタイマーが欲しいなら、市場にひとついい選択肢がある。ハンハルトだ。しかし、バルチックのおかげで選択肢がもうひとつできた。実際、リリースの数週間前に一緒に時間を過ごすことができたこのセットに対する最大の驚きは、その点にあった。バルチックは素晴らしい時計を製造しており、彼らが新しいクロノグラフを発表したと聞けば、最高のものが上がってくると期待することができる。信じて欲しいが、私もバルチックを1本所有している。しかし彼らが次の限定版をダッシュボードタイマーをセットにして発表すると教えてくれたとき、それは驚きであると同時に、おそらく必要ではないけれど欲しくてたまらないものを買うように誘惑する、私の脳のノスタルジーに支配された部分を心地よく刺激した。まずは時計について見ていこう。

バルチックの新しい限定セットの構想は、4月21日から27日まで開催されるフランスのロードラリー、ツアー・オート2024の公式タイムキーパーを務めるブランドの活動を後押しするという目的から生まれた。このラリーの起源は1899年に始まったツール・ド・フランス・オートモービルにさかのぼり、現存する最古のラリーとなる。今回のルートはパリからビアリッツまでとなっており、ル・マン、ヴァル・ド・ヴィエンヌ、ノガロ、パウ・アルノスの各サーキットを経由する。ある意味、このような若いブランドがこのような古いレースと関係を結ぶのは少し不思議かもしれない。しかし彼らと会話をするなかで、バルチックのチームがカースポーツとクルマの歴史をこよなく愛していることが分かった。

バルチックのクルーはこのイベントのスポンサーであるだけでなく、参加者でもある。彼らはバルチックのデザインを落とし込んだBMW M1を所有している。伝説のラリーカーであり、パリ・ダカール・ラリーで4度の優勝経験を持つアリ・バタネン(Ari Vatanen)がチームのドライバーを務めている。クルマも時計も一般的に高価な趣味だが、この限定クロノグラフが示しているように必ずしも高価である必要はない。

バルチックの3レジスター クロノグラフをいくつか取り扱ったことがある私の目に真っ先に飛び込んできたのは、非常にきれいに仕上げられた繊細なトリコローレフレンチのテーマだった。赤、白、青がミックスされ、それぞれ微妙に異なる色合いを時計の各所に配している。この3色は互いに衝突しない程度に調和がとれており、“星条旗柄”のショートパンツのようにフランスのナショナリズムを前面に押し出すようなこともない。


ケースのサイズは直径39.5mm×厚さ13.5mm(厚さのうち2.5mmは大型のダブルドーム型クリスタルによる)で、ラグ幅は20mm、ラグからラグまでの長さは47mmとなっている。クラシックなデザインを現代的に再現した時計としては、ごく一般的なサイズ感だ。その内部には、9時位置に秒針停止機能付きのスモールセコンド、3時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計を備えたセリタ製カム式クロノグラフの手巻きムーブメント SW510-Mが搭載されている。2万8800振動/時で駆動し、パワーリザーブは63時間だ。

このようなメモリアルウォッチは、もしあなたがお金を払ってミッレミリアに出場しているのであればショパールからもらえるような、その大会における素晴らしい記念品となる。だが、ブランドが時計に“テーマ付け”をしたり、あるいは標準的なリリースと差別化する方法は多岐にわたる。バルチックはトリコロールのアクセントに加えて、文字盤の下部で“TOUR AUTO”の文字を強調した。また、ケースバックにもラリーのロゴを配し、そこにはシリアルナンバー入りの限定モデル(500本限定)である旨も示されている。

そのほかは、私がすでに所有しているバルチックのクロノグラフで気に入っている基本な要素をしっかりと踏襲している。ドリルラグ、しっかりとしたポンプ型プッシャー、リューズの適切な巻き上げ動作などだ。サテン仕上げのアルミニウムベゼルの上では、すでに色褪せてしまったような質感のゴールドのレタリングがトリコロールとは別にポップな印象を添えている。

ストラップの交換が簡単なドリルラグを採用しているが、バルチックはステンレススティール製のフラットリンクブレスレットにもクイックチェンジシステムを搭載している。また、カースタイリングのいいアクセントとして、上質な質感のネイビーブルーのアルカンターラストラップが付属している。もともとはブレスレットでの装着を好んでいた私だが、最近はストラップもよく使うようになった。適切なストラップであれば、印象はまったく違ってくる。

さて、この新しい限定セットで私が本当に驚いたことに話を戻そう。各ボックスには、前述のダッシュボードタイマーも付属しているのだ。そのデザインとレイアウトは、先ほどお見せしたクロノグラフウォッチとよくマッチしている。左のモジュールは30分積算計を備えたフライバッククロノグラフで、フランス国旗にインスパイアされたデザインコードを踏襲している。右側は、レトロな魅力が漂う素敵なフォントを選択した極めて実用的な時計である。

しかし、バルチックはこれらを単独で開発したわけではない。あるブランドが、時代錯誤の機械式ダッシュタイマーの市場をほぼ掌握しているという話をしたのを覚えているだろうか。このフライバック機能付きストップウォッチは、ハンハルトの機械式ムーブメントを搭載している。リセットの動作は少々不安定で、時折最後まで押し込めず、部分的にしかゼロに戻らないことがあった。まあそれがレースの真っ最中なら、おそらく私は必死にこのグリップを握りしめ、命懸けでクリックを繰り返すことだろう。

一方、時計はシーガルのST3600/6497ムーブメントを搭載している。これについては多くを語るつもりはない。時計をセットして動かしてみたが、問題なく動いているように見えた。プロトタイプのダイヤル下部には“2023”と書かれている。当然、実際の発売時にはこの数字は更新されるだろう。しかし、私にとって一番のニュースは、このコンビがよくマッチしているだけでなく、最近はまったく目にしなかったプロダクトが、比較的若く手ごろな価格のブランドから出てきたということだ。

価格と発売日について話をしよう。このセットは4月22日午前10時(EST、日本時間では23日の午前0時)からバルチックのWebサイトで2100ユーロ(日本円で約34万5200円、日本での販売なし)で販売される。セットとしてはとてもお買い得だ。私が以前購入したトリコンパックスはそれ以上の値段だったが、ラリータイマーは付いていなかった。そうすると、私はこのセットを手に入れるべきなのだろうか? さて、このような時計は欲しいが必ずしも必要ではないもののカテゴリーに入ると書いたのを覚えているだろうか? 私は現在クルマを持っていないので、1日のなかでダッシュするタイミングは朝コーヒーを買いにデスクを往復するときだけだ。だからと言って欲しいとは思わないかというと……、そんなことはない。

バルチック(BALTIC) “ツアー・オート” トリコンパックス&ダッシュボードタイマー限定セット。時計は直径39.5mm×厚さ13.5mm、316Lステンレススティール製ケース、ラグからラグまで47mm、ラグ幅20mm。マット仕上げのライトベージュダイヤル、ギヨシェを施したホワイトのサブダイヤル、スーパールミノバとフレンチ“トリコロール”ダイヤル、アルミニウムタキメーターベゼル。ムーブメントはセリタ製手巻きクロノグラフCal.SW-510-M。50m防水。ハンハルト製機械式ムーブメントによるフライバック機能付きストップウォッチと、シーガル製機械式ムーブメントCal.ST3600/6497 によるダッシュクロックを備えたダッシュボードタイマーセット。スティール製マウント。シリアルナンバー入り限定500セット。価格は2100ユーロ(日本円で約34万5200円)、日本での販売予定はなし。

KSKベースのモデルに注力していたキングセイコーからいよいよ完全新作が発表された。

ブランド復活から2年が経過した今年、キングセイコーから新たに「KS1969」が発売される。その名前のとおり、1969年に登場した45KCM(KCMはキングセイコークロノメーターの意)をデザインモチーフとしたシリーズだ。45KCMはセイコーが国産機械式時計の発展をけん引していた時期のモデルであり、直線を基調としたそれまでのデザインから一風変わった、なめらかな曲線を描くアイコニックなトノー型のケースを備えていた。

今回発表されたレギュラーモデル3型(SDKA017、SDKA019、SDKA021)および限定モデル(SDKA023)はその45KCMの外観を踏襲しながら、現代の技術を持ってさらに高い美観を実現したものとなっている。

1969年登場のキングセイコー 45KCM。

人気のセイコースーパーコピー 代引き専門店KS1969においてもっとも特徴的なのは、左右に広がるゆるやかに湾曲したケースだろう。ラグからラグまでひと続きになった曲面を鏡面で歪みなく仕上げるのは、技術的に非常に難易度が高い。しかし、新作と1969年のオリジナルモデルを詳しく比較してみたわけではないものの、写真のうえでは新作がより三次元的で優雅なフォルムを実現しているように見える。ケースサイドからラグにかけてのエッジの立ち方もシャープで、メリハリが利いている。

サイズは直径39.4mmで厚さが9.9mm。既存モデルであるSDKA005(直径38.6mm、厚さ10.7mm)と比較するとケース両サイドの曲面のぶんだけ幅が出ているようだが、ケースサイドが裏蓋側に向かって薄くシェイプされたフォルムのためか、実寸よりもややコンパクトに見える。また、ケースの厚みが10mmを切ったことで、ドレスウォッチらしい上品な雰囲気すら漂っている。なお、この薄さには、セイコーの現行機種において最薄の自動巻きムーブメント6L35を引き続き採用したことも関係していると思われる。

その他ディテールを挙げるとすれば、12時位置のインデックスが従来のライターカットではなく矢羽根をイメージしたものになっていること、時分針が力強いドーフィン針から端正なバトン針に変更されていること、60年代のキングセイコーからヒントを得た新開発の多列ブレスレットを使用していることだろうか。特にブレスはひとコマの長さが短めに設定されていることで、手首に沿うようなフィット感を生み出している。

なお、レギュラーモデル3型においては、過去と未来が交錯する東京に着想を得たダイヤルが採用された。シルバーダイヤルは今回新たに開発された型打ち模様により現代の東京の街並みを、パープルダイヤルは古くから人々に愛されてきた伝統色“江戸紫”を、グリーンダイヤルはそのグラデーションによって東京の緑豊かな一面を表現しているのだという。一方SDKA023では、セイコーブランド100周年記念限定モデルという立ち位置もあり、次の100年への飛躍を願いとして込めて“昇龍”をダイヤル上で表した。天高く飛翔する龍、その鱗紋様を立体的なトライアングルパターンに落とし込みながら、生命の源かつ龍を象徴する“清流”を想起させるライトブルーグリーンをあしらっている。これでもかと験(げん)を担いだ、実に日本的な一本だ。

これらはすべて7月6日(土)に発売予定、価格は39万6000円(税込)となっている。全国のセイコーウオッチサロンにて購入可能だ。

ファースト・インプレッション
キングセイコーは2022年のブランド復活以降、1965年に発売された2代目モデル“KSK”にインスパイアされたプロダクトを発表し続けてきた。ときにダイヤルのカラーやパターンを変えたり、サイズを微調整したりなどアレンジを加えながら、60年代のインダストリアルデザインを思わせる力強いフォルムで僕たちを魅了してきた。今キングセイコーと聞くと、やはり大胆な多面カットが施されたケース&ラグ、インデックスに向かってシャープに伸びる太く長い針、ダイナミックに光を反射するフラットな多列ブレスレットが思い浮かぶ。セイコーは“KSK”というアイコニックなアーカイブを(現代的に昇華しつつ)用いながら、この2年でキングセイコーというブランドをしっかりと確立してきたのだ。そして今回のKS1969の投入は、現代キングセイコーを次のステップに進めるための布石であるように思われる。

KSKモデルは洗練された力強さがあり、KS1969は優雅でエレガントである。同じブランドで同じムーブメントを積んでいながら、そう言い切れるほどデザインは明確に棲み分けられている。それはケースのフォルムもさることながら、細く長くとられたバトン針、さらに多列になり繊細な印象を強めたブレス(よく見ると、各コマも丸みが強調されている)などの細部にも表れているように見える。

しかしそれらは、KSKモデルが確立した現代キングセイコーの文脈のうえに行われている。針とインデックスに施されたきらびやかな多面カット、ボックス型のサファイアクリスタル風防、そしてキングセイコーが生まれた地である東京にインスパイアされたダイヤル表現などを要素として踏まえることで、本作KS1969もモダンとクラシックが同居するあくまでも現代キングセイコーらしいルックスに仕上がっている。

なお、KS1969は従来のKSKモデルと比較すると、プライスの面で大幅な上昇が見られる。先日一度手に取って見てみた印象から言うと、三次元的なカーブを描くケースの処理、および今回のために新開発されたという13連ブレスなど、外装面での美観の向上が影響しているのではないだろうか。しかしこれによって、オリジナル45KCMの丸みを帯びた優美なフォルムが現代的に進化しているのも事実だ。そこに価値を見出せる人にとっては、現代キングセイコーにおける新たな選択肢となるだろうと思う。オリジナルやKSKモデルとのより詳細な比較や、今作における技術面でのストーリーなどは追ってレポートしたい。

ちなみに、僕はヴィンテージのキングセイコーならKSKよりも45KCMのほうが好みだ。45KSCこと“キングセイコー スーペリアクロノメーター”は、45系という3万6000振動/時(10振動/秒)のハイビートムーブメントを搭載していた。この45系ムーブメントは、当時の第二精工舎の亀戸工場がクロノメーターコンクールのために開発したものを市販用にモディファイしたものなのだという。その逸話からも納得の高精度を誇っており(しばしばゼンマイ切れに悩まされる時計ではあったというが)、セイコーがかつて天文台コンクールでスイスブランドとしのぎを削っていたころを思い起こさせてくれるモデルとなっている。

今回のKS1969は、そんな45KCMをモダンにアップデートした時計だ。願わくば今後10振動のハイビートムーブメントを搭載した“完全復活版45KCM”にも期待したいところだが、まずはこの当時を思わせるエレガントなフォルムを存分に堪能してみたいと思う。

基本情報
ブランド: キングセイコー(King Seiko)
モデル名: KS1969
型番: SDKA017(シルバー)、SDKA019(パープル)、SDKA021(グリーン)、SDKA023(ライトブルーグリーン)

直径: 39.4mm
厚さ: 9.9mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: シルバー(SDKA017)、パープル(SDKA019)、グリーン(SDKA021)、ライトブルーグリーン(SDKA023)
インデックス: アプライド
夜光: なし
防水性能: 日常生活用強化防水(5気圧)
ストラップ/ブレスレット: スティールブレスレット
追加情報: 内面無反射コーティングが施されたボックス型サファイアガラス風防

ムーブメント情報
キャリバー: 6L35
機構: 時・分表示、センターセコンド、3時位置に日付表示
パワーリザーブ: 約45時間
巻き上げ方式: 自動巻き(手巻き)
振動数: 2万8800振動/時
石数: 26
精度: 日差+15秒~-10秒(気温5℃~35℃において腕につけた場合)

価格 & 発売時期
価格: 39万6000円(税込)
発売時期: 7月6日(土)
限定: SDKA023のみ世界限定700本

美術館とのパートナーシップを深めているヴァシュロン・コンスタンタン。

ヴァシュロン・コンスタンタン 「メティエ・ダール-伝統的シンボルに敬意を表して-永遠の流れ、月光」

同社が丁寧に守ってきた芸術的装飾技法(メティエ・ダール)を用いて生み出される作品は、美しいだけでなく、伝統技法の継承にもつながっている。その最新作では、14世紀に誕生した中国の伝統的なモチーフである「海水江崖」を表現した。

世界で最も複雑な機械式時計を製造した技巧派であるヴァシュロン・コンスタンタン(その詳細はこちらの記事をチェックして欲しい)は、伝統技術の活用・継承に対して真摯に取り組むメゾンでもある。時計や宝飾品の製作に用いられる装飾技法をたたえる“メティエ・ダール(Metiers d'Art)”は、グラン・フーやプリカジュールといったエナメル技法にジェムセッティング、彫金、ギヨシェ彫りなどを駆使して、時計という小さなキャンバスに美しい世界を描くコレクションだ。同社のタイムピースは、人気のスーパーコピー 代引き専門店そのモチーフを決める際に文化や芸術、歴史などからインスピレーションを得るのが特徴で、さらにその表現が生きるような自社製ムーブメントを選び、伝統と技の融合から美しい高級時計を生み出してきた。

乾隆帝(けんりゅうてい)。清朝第6代皇帝で1735〜1796年までの約60年にわたり中国を統治し、清朝の全盛期を築く。文化と芸術を奨励し、多くの文学や絵画を収集・保護したことでも知られている。その装束に海水江崖のモチーフが随所にあしらわれているのがよく分かる。

同治帝(どうちてい)。清朝第10代皇帝で、1861〜1875年まで在位。同治帝の時代においても清朝の宮廷文化は活発で、彼が身につけていた装束にも見事に現れている。
今回ヴァシュロン・コンスタンタンが題材に選んだのは、中国の伝統的なシンボル「海水江崖」だ。これは14世紀に誕生したという伝統的な文様で、うねる海と岩、そして岩にぶつかって砕ける波をグラフィカルに描き出す。皇帝の祭礼時の装束、陶磁器、建築物の装飾、家具などにこのデザインが取り入れられ、その威厳や権力を象徴するものとして尊重されてきた。その構図はかなり複雑であるため、逆に同社ならではのメティエ・ダールの表現力が生きた時計となっている。

 なお、今回発表された時計の絵柄は、クロワゾネ・エナメルと彫金を用いた“メティエ・ダール 伝統的シンボルへ敬意を表して‐永遠の流れ(以降、永遠の流れ)”と、グラン・フー エナメル、彫金、ジェムセッティングを用いた“メティエ・ダール 伝統的シンボルへ敬意を表して‐月光(以降、月光)”の2種。それぞれに18Kピンクゴールドとホワイトゴールド製のケースが用意され、バリエーションは全部で4つ。各15本の限定生産となる。

 ヴァシュロン・コンスタンタンがメティエ・ダールで用いるムーブメントは、主に3種ある。中央に彫金などを配置する場合は回転ディスクを用いるCal.2460 G4、絵柄をダイナミックに表現する場合は複層ダイヤルになるCal.1120 ATが選ばれる。しかし今回は平面上に広がる伝統的なシンボルを表現したいということから、時・分針のみのシンプルな自動巻きCal.2460 SSが選ばれた。ムーブメント径が26.2mmで厚さが3.6mmというコンパクトなサイズのため、時計のケース径も38mmという美しいバランスになった。ローターには波や潮の流れを思わせる繊細な彫金が施されており、完成度の高い時計となっている。
メティエ・ダール - 伝統的シンボルに敬意を表して - 永遠の流れ


 永遠の流れで主体となる芸術技法はクロワゾネ・エナメルだ。日本では有線七宝と呼ばれる技法だが、もともとは中国に起源を持ち、景泰藍(けいたいらん)という名前で知られていた。明の景泰帝(1449〜1457年)の時代に最盛期を迎え、下絵に合わせて繊細な金線を折り曲げ固定し、それぞれの仕切りのなかにエナメルを入れて焼き上げるというもの。この作品では220本の金線を使用しており、これを敷き詰める作業だけでも50時間以上を要するという。

さらに美しい色に配合されたエナメルを筆を使って流し込み、工程ごとに高温で焼き上げる。失敗を許されない繊細な作業に70時間以上を費やした美しいダイヤルは、最後に半透明のエナメルコーティングを施して完成となる。この作品で描かれたのは、色鮮やかな植物に覆われた山の頂が高波に洗われている様子だ。山の背景には星空が輝いており、左右対称のドラマティックな作品に仕上がっている。

また色鮮やかなクロワゾネ装飾を際立たせるように、ベゼル部分には彫金が施されているが、渦巻で構成されるこのモチーフは、縁起が良いとされるコウモリをイメージしたものである。
メティエ・ダール - 伝統的シンボルに敬意を表して - 月光

色彩豊かな永遠の流れに対し、月光ではモノクロームの世界を表現した。ダイヤルは3つのパートからなり、背景部分はブルーのグラン・フー エナメルを施して海を表現。層を重ねるごとに焼き上げることで深みのある表情を引き出し、その上に施したくぼみにホワイトエナメルで繊細な波模様を描いている。また岩に当たって砕ける白波は、ブリリアントカットのダイヤモンドを238個も使用したジェムセッティングで表現。そして手前にそびえる荒々しい岩山を表現。ベースの金属部分に彫った溝にエナメルを施すシャンルヴェエナメルの技法を用いて立体感を演出する。
さらにベゼルにも74個のブリリアントカットダイヤモンドをセッティングし、月夜に浮かぶ美しい情景を表現した。

ファースト・インプレッション
近年、メティエ・ダールに力を入れるブランドが増えている。いわゆるコンプリケーションウォッチのトレンドが一巡し、技術的にも成熟したため、次なる高級時計の表現方法として力を入れているのだろう。その一方で、職人を育成してきたブランド側の努力は無視できない。メティエ・ダールの中心となるエナメル装飾職人は、後継者不足と伝統技術の継承の難しさ、そして高度な技術と経験が必要であることを理由に一時期かなり減少してニーズに対応できない時期もあった。しかし地道な育成プログラムのおかげもあり、多くのメティエ・ダール作品がつくられるようになった。そこには伝統的な装飾技術やその文化を守りたいという意識があったことは間違いない。

ヴァシュロン・コンスタンタンのメティエ・ダールにも文化保護といったメッセージもある。モチーフとするのは伝統や文化、干支、遺産などが多く、人類の英知を讃えようという一貫した姿勢があり、その荘厳な世界観に引き込まれてしまう。

2022年に発表された「メティエ・ダール 偉大な文明へ敬意を表して」は、ルーヴル美術館とのパートナーシップから生まれたもので、サモトラケのニケやアウグストゥス帝の胸像などの大きな彫金をダイヤルの中央にあしらう大胆な構成が話題となった。それに比べると今回のメティエ・ダール作品は、モチーフの美しさや壮大さを表現することに注力しているように思える。製作に際しては北京故宮博物院で副研究館員を務めた宋氏に協力を依頼し、何度もマニファクチュールの職人たちとセッションを重ね、文化的、歴史的意味までしっかり学んだうえで作品に取りかかったそうだ。その丁寧なプロセスが、完成度の高さに直結しているのは想像に難くない。

本作でもさまざまなメティエ・ダールの技法が用いられているが、やはり見どころはエナメル技法だろう。昨年、ヴァシュロン・コンスタンタン本社内にあるメティエ・ダール工房を取材させてもらったが、特に興味深かったのがエナメル技法だった。壁にはエナメルのカラーパッチが並んでおり、使用する塗料には1950年代のものもあるという。ダイヤル素材によっても発色が異なるため、理想の色を出すためには技術だけでなく、どれだけ多くの塗料を持っているかがカギになるそうだ。そしてこういったノウハウがクロワゾネの色鮮やかな配色や深みのあるブルーに生かされるのだ。

ヴァシュロン・コンスタンタンでは、多くのメティエ・ダール作品を作り続けることで、表現と創造性の幅を広げている。そして伝統的なモチーフを繊細な技術によって美しく表現することで伝統文化に対する敬意を示す。時計をアートとして昇華させるメティエ・ダールは、美しい文化遺産を世に知らしめる役割も果たすとともに、265年以上もの歴史を誇る老舗メゾンに連綿と継承されてきた時計づくりの技法を今に伝えている。
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基本情報
ブランド: ヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin)
モデル名: メティエ・ダール - 伝統的シンボルに敬意を表して - 永遠の流れ&月光
型番:Ref.2400A/000R-H024、2400A/000G-H023(永遠の流れ)/Ref.2405A/000R-H022、2405A/000G-H021(月光)

直径: 38mm
厚さ: 9.88mm
ケース素材: 18Kピンクゴールド(PG)、18Kホワイトゴールド(WG)
文字盤: クロワゾネ・エナメル仕上げダイヤル&手作業の彫金を施したベゼル(永遠の流れ)/グラン・フー・エナメル仕上げ&手作業の彫金によるモチーフのダイヤルに238個のブリリアントカットダイヤモンドをセット(月光)
インデックス: なし
夜光: なし
防水性能: 3気圧
ストラップ/ブレスレット:ダークブルーまたはバーガンディのミシシッピアリゲーターレザーストラップ(同色系の手縫いサドルステッチ、アリゲーターレザーのライニング)、18KPGまたは18KWGのフォールディングクラスプ

ムーブメント情報
キャリバー: 2460
機能: 時・分表示
直径: 26.2mm
厚さ: 3.6mm
パワーリザーブ: 約40時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 27
クロノメーター認定: なし
追加情報: ジュネーブ・シール取得、

価格 & 発売時期
価格: 要問い合わせ
発売時期: ●●●●●●●●
限定: 各世界限定15本。ヴァシュロン・コンスタンタンブティック限定モデル

ロンジン スピリット Zulu Time 39mmにチタンモデルが登場

2024年現在、GMTウォッチの選択肢は豊富にある。なかでもロンジン スピリット Zulu Timeコレクションは手ごろな価格ながら完成度が高く、つけ心地のよいトラベルウォッチを提供し続けている。最新モデルであるZulu Time 39 チタンも例外ではなく、本作はこれらの要素をすべて備え、ロンジン スピリットコレクション全体を引き続き際立たせる存在だ。

 昨年、口コミ第1位のロンジン スーパーコピー 代引き専門店は大振りなZulu Time 42mmモデルに続いて、ステンレススティール製の小型版Zulu Time 39mmを発表した。GMT・ジェームズは実機レビューでこれを取り上げ、“旅行にもぴったりのハンサムなデザイン”と評価した。
 新作のZulu Time 39mmは、39mm径×13.5mm厚(ラグからラグまで46.7mm)のグレード5チタンケースを採用したモデルで、100m防水を確保している。ロンジンが手ごろな価格帯でもグレード5チタンを使用している点はうれしい驚きだ。ケースは主にサテン仕上げで、面取り部分はポリッシュ仕上げとなっている。なおブレスレットもチタン製である。ダイヤルはアンスラサイトで、ギルトの縁取りが施されたアラビア数字インデックスが配置され、スーパールミノバを塗布している。GMT針の赤い先端と“Zulu Time”の赤い文字が、時計にさりげないアクセントを与え、6時位置には5つ星が輝く。コメントで文句を言いたいかもしれないが、同じことを繰り返し指摘するのはやめよう。



 デイト窓は6時位置に配置。昨年のSSモデルとは異なり、ダイヤルに合わせたギルトカラーのプリントが使われており、控えめながらもうれしいアップデートとなっている。
 両方向回転式のセラミック製ベゼルインサートはブラックだが、半分はポリッシュ仕上げ、もう半分はマットブラックとインテンスポリッシュブラック仕上げが施されている。そのため光の当たり方や角度によって、ベゼルの半分ずつが異なる色に見える。この効果はZulu Timeの初期レンダリングでは気づかなかったが、とてもクールな効果だ。ただし、白い数字がダイヤルのギルトアクセントと少しちぐはぐに感じられ、時計全体が伝統的なデザインと現代的な仕上げの狭間で揺れているように見える。

ロンジン“Zulu Time”の起源は、1920年代に製造された非常に希少な角型時計にある。この時計は第2時間針を備えており、“Zulu”(グリニッジ標準時)を現地時間に変換するために使われた。このホワイトゴールドモデルは2010年にアンティコルムで落札された個体だ。現代のスピリット Zulu Timeは、この長方形のロンジンとは似ても似つかないが、ロンジンの歴史を物語る魅力的なピースである。
 通常、チタンモデルであればモダンなデザインを好むが、Zulu Time 39mm チタンを手にして考えが変わった。というのも、私の手首に合わせたロンジン Zulu Time 39mm チタンの重さは約96g(公式では95.5g)であった。興味深いことに、これは同じ手首に合わせたヴィンテージのロレックス 1016とまったく同じ重さである。軽量なチタンという特性は、手首につけていることを忘れそうになるヴィンテージのSSウォッチを思い起こさせる。現代の一般的なSSウォッチは重すぎて、この軽快なヴィンテージの雰囲気を再現するのは難しい。

 チタン製Zulu Timeの選択肢の広がりについての悩みはさておき、SSモデルがさまざまなバリエーションを展開しているように、チタンモデルも今後同様に多様な選択肢が用意されるだろうと想像している。
 チタン製ブレスレットはていねいに作られており、サテンとポリッシュ仕上げの両方が施されている。ただし、工具を使わずに微調整できる機能はなく、伝統的な5段階の微調整機能がフォールディングクラスプに組み込まれている。多くのブランドが工具不要のマイクロアジャストを提供している今、ロンジンもこの点をアップデートできると思う。とはいえブレスレットにはロンジンのインターチェンジャブルシステムが搭載されており、工具を使わずに簡単に取り外すことができる。またブレスレットはラグ幅21mmからクラスプにかけて16mmへときれいにテーパーしている。ブレスレットのエンドリンクがラグから外側に突き出しているため、ラグトゥラグの長さが実際よりも大きく感じるが、それでも6.3インチ(約16cm)の自分の手首にしっかりなじんだ。

 ほかのスピリット Zulu Timeコレクションと同様、このバージョンはロンジンのL844.4自動巻きキャリバーを搭載している。これはETAベースのムーブメントをロンジン用に改良・調整したもので、ハック機能、手巻き機能、クイックセットの日付機能、そしてローカルジャンピング式の“フライヤー”GMTを備えている。リューズを緩め、日付表示と同じように時針をクイックセットでき、午前0時をまたぐ際には日付も自動的に調整される仕組みだ。L844.4はシリコン製ヒゲゼンマイを搭載し、COSC認定も取得。これらは現代のスイス製機械式ムーブメントに期待されるすべての要素を満たしている。ロンジンがさまざまなエングレービングで飾られたクローズドケースバックを採用したのは賢明な判断だ。

 ロンジン スピリット Zulu Timeのリミテッドエディションが登場したあとに、39mmのチタン製GMTが一般販売されることは驚きではないかもしれない。しかし、その完成度とディテールへの配慮はスピリットコレクションへの価値ある追加といえる。ケースのプロポーションはバランスが取れており、装着感もいい。普段はSSモデルを好むことが多いが、Zulu Timeに関してはチタンのほうが好ましい。39mm径×13.5mm厚の時計は、厚みがあってバランスが悪く感じられる可能性もあるが、軽量なチタン素材がその心配を和らげてくれる。ベゼルは全体がブラックだが、異なる仕上げによってさりげないコントラストが生まれている。たとえば新しいグレー×ブラックのロレックス GMTよりもはるかに控えめだ。カラーではなく、仕上げを工夫してツートンのGMTベゼルのような外観を作り出すというこの発想が私は大好きだ。

私の6.3インチ(約16cm)の手首に。
 チタン製のロンジン スピリット Zulu Timeは、手ごろな“フライヤー”GMTキャリバーが普及したことで、競争の激しいGMT市場に加わることとなった。それでもこのモデルは絶妙なポジションに位置する。率直に言えば、ブレスレット付きで62万4800円のチタン製Zulu Timeは、64万3500円の(ともに税込)SS製チューダー ブラックベイ 58 GMT(ブレスレットタイプ)よりも手ごろだ。これは好みの問題だが、個人的にはチタン製Zulu Time 39mmの感触や見た目が好みだ(気が変わるかもしれないが)。どちらの時計も厚みがあるわけではないが(ブラックベイ 58 GMTは12.8mmの厚さ)、チタンケースはとても快適で、両者の0.7mmの厚みの違いを補うほどの優れた装着感を提供している。

 この価格帯のGMTウォッチには細かな違いがいくつかあり、それがはっきりと感じられる。どれも完璧ではないが、それもまた楽しさのひとつだ。購入を検討しているならデザイン、機能性、価格のどれを重視するかをしっかり考えることが重要である。今はほぼすべての人に合うGMTウォッチが見つかる時代になっているのだ。
 あなたが選ぼうが選ぶまいが、ロンジンのチタン製Zulu Time 39mmは、堅実で適切なサイズ感のスイス製フライヤーGMTだ。しかも70万円以下で手に入る。これらの要素が揃っていることにより、この時計のコストパフォーマンスの高さは際立っており、もしGMTを探しているなら一考に値するモデルだ。
ロンジン スピリット Zulu Time 39mm。Ref.l38021536。39mm径、13.5mm厚、ラグからラグまで46.7mmのグレード5チタンケース、100m防水。21mmから16mmへとテーパーするチタンブレスレット。アンスラサイトダイヤルには、針と数字にスーパールミノバを塗布。ポリッシュ仕上げとマイクロブラスト仕上げのコントラストが美しいブラックセラミック製ベゼル。ロンジンの自動巻きCal.L844.4搭載、2万5200振動/時(3.5Hz)、約72時間パワーリザーブ。メーカー希望小売価格は62万4800円(税込)。

加速する国産インディペンデントの新時代

世界的に見てもユニークなインディペンデントブランドが花開き始めた日本のマーケット。その中心にいる作り手たちはどのような思いを持ち、時計づくりに向き合っているのだろうか。

ヴィンテージウォッチブームを経て機械式時計が復権を遂げると、世界では1990年代の終わりごろから市場を席巻した大規模な業界再編により、スイスを代表する多くの時計ブランドがリシュモングループ、LVMHグループ、ケリング(旧PPR)など、いわゆるラグジュアリーコングロマリットの傘下企業となった。時計製造業のみを基盤とする企業体としては、最大手のスウォッチグループがこれに続く。オメガコピー時計代金引換激安通販優良店グループ内企業間でのプラットフォーム共有化に伴い、特に2000年以降の機械式時計は画一化が一気に進んだが、こうした企業体に属さない独立資本の時計ブランドはインディペンデントブランドとして、独自の時計づくりを推し進めた。また、こうした状況のなかで登場したのが、どのグループにも属さずに個人で時計製造を行う作家たちだ。彼らはのちに独立時計師=インディペンデントウォッチメーカーと呼ばれるようになるのだが、1985年に結成された独立時計師アカデミー(AHCI)の存在が広く知られるようになるにつれ、インディペンデント=独立時計師という認識が一般化。そして独立時計師自身のブランド化が加速すると、個人作家の範疇を超えるレベルにまで生産規模を拡大していく例も見られるようになった。

HAJIME ASAOKA、クロノトウキョウ、そしてタカノを手掛ける独立時計師の浅岡肇氏。

NAOYA HIDA & Co.の創業メンバー、左から時計師の藤田耕介氏、代表取締役の飛田直哉氏、そして彫金師の加納圭介氏。
一方、日本におけるインディペンデントブランドの存在が意識され始めたのは、この10年ほどのことである。特に注目されるようになったのは独立時計師として知られる菊野 昌宏氏や浅岡 肇氏がAHCIに名を連ねて以降だろう。セイコー、シチズンといった巨大ブランドを抱える日本では、基本的にはインディペンデント=個人作家のみが知られてきた。しかし近年では、プロダクトマネージャー的な見地からウォッチメイキングをコントロールするインディペンデントブランドも台頭してきている。2012年にはカーデザインなどを手がけたプロダクトデザイナーの片山 次朗氏が大塚ローテックを創業。2018年にNH WATCHを設立した飛田 直哉氏、そしてほぼ同時期に浅岡 肇氏が立ち上げたクロノ ブンキョウ トウキョウなどは立ち上げから数年にもかかわらず、世界的に知られる存在となった。

菊野昌宏氏

大塚ローテックの片山次朗氏。
こうした日本人独立時計師の活躍や日本のインディペンデントブランドの世界的な成功を受けて、近年ではさらに新たなインディペンデントブランド立ち上げの動きが加速している。ヴィンテージ懐中時計の修理・販売を行なうマサズ パスタイムでは若手時計師、篠原那由他氏を中心にオリジナルウォッチの製作プロジェクトがスタートし、2024年に製品化を実現させた。ヴィンテージウォッチをほうふつとさせるダイヤルとは裏腹に、篠原氏が設計・製造を手がけたムーブメントには日本のサプライヤーが開発した先端素材を用いるなど、独自性が光る設計思想や世界観を盛り込んだ腕時計を送り出す。


世界的に見てもユニークなインディペンデントブランドが花開き始めた日本のマーケット。その中心にいる作り手たちはどのような思いを持ち、時計づくりに向き合っているのだろうか。今回のテーマオークション開催に伴い、彼らの声を聞くことができた。

ロンジン ミニ ドルチェヴィータが金無垢仕様で新たに生まれ変わった。

ロンジンがミニ ドルチェヴィータシリーズを拡充し、18Kイエローゴールドとローズゴールドで仕上げた新作モデルを発表した。これは既存のステンレススティール製モデルに対する贅沢なアップグレードである。ミニサイズながらも細部にまでこだわったこの時計は、小ぶりで輝きがあり、とてもアールデコ調なデザインだ...やっぱりね。

ロンジンによると、2023年に登場したミニ ドルチェヴィータファミリーは、1927年に発表されたタンク型モデル(下記画像参照)からインスピレーションを得ているという。このモデルはジュエリーに近い時計をてがけてきた、口コミ第1位のロンジンスーパーコピー代引き専門店の豊かな歴史を体現している。今年ロンジンはこのシリーズをさらに独自のカテゴリーへと引き上げる4つの新作モデルを発表した。レクタンギュラーケースは21.5mm×29mmという控えめなサイズで、文字盤には柔らかなシルバーカラーに緻密なフランケ装飾が施され、光を受けることで繊細なギヨシェ模様が浮かび上がる。ブルーのローマ数字と細身のブルースティール針が鮮やかなコントラストを生み出すほか、6時位置にはスモールセコンドが配され、ヴィンテージな趣を添えながらもバランスのとれたレイアウトを実現している。シンプルでありながらリッチなデザインだ。少しだけ情報量が多めに感じるかもしれないが、それでも洗練された印象を与える仕上がりとなっている。

現代のドルチェヴィータコレクションの“インスピレーションの源”となる、1927年製ロンジン。
これらの小型タイムピースは、38個のトップウェッセルトン(トップクオリティ)ダイヤモンドがセットされた、106リンクのゴールドブレスレットまたはブラックレザーストラップのいずれかから選べる。すべてL178クォーツムーブメントを搭載し、30mの防水性能を確保。ダイヤモンドがセットされたゴールドブレスレットモデルの価格は383万3500円(ともに税込)から。赤い箱でおなじみの競合ブランドよりもわずかに控えめな価格設定だが、その差はそれほど大きくはない。

我々の考え
今年はまさにゴールド・ミニが主役の年だ(信じられないならこちらとこちらを見てほしい)。この新しいひと口サイズのゴールド製ドルチェヴィータのタイミングは絶妙である。しかし、小型時計ブームが依然として続いているとはいえ、率直に言わせてもらうと、この新作ミニ ドルチェヴィータはカルティエが席巻する現代の時計市場でどうやって存在感を発揮し、成功を収めていくのだろうか?

同じアールデコの精神を共有し、価格帯も似ていることを考えれば、当然パンテール ドゥ カルティエという存在について触れないわけにはいかないだろう。ミニ ドルチェヴィータは以前から応援したいと思っていたものの、いまひとつ響いてこなかったロンジンから登場した、デザインとパッケージが洗練された逸品だ。しかし、今ではその印象が変わりつつあると感じている。たとえば私がプラダのバッグに引かれる一方で、控えめながらも本物志向でラグジュアリーなケイト(Khaite)のバッグを好む人もいるように、皆が同じデザイナーのバッグや靴、時計を繰り返し身につける時代において、控えめな選択をすることこそ、静かに勝利を収めるような気分にさせてくれるのだ。


もし誰かが、ミニサイズの手巻きムーブメントを搭載したミニウォッチを発売するなら、きっと私のなかでかなりの高評価を獲得する。現時点でカルティエやオーデマ ピゲ、そしてロンジンはクォーツムーブメントの安定性に頼っているものの、これは機械式ムーブメントが最優先でない層に向けた、大手ブランドならではの合理的な戦略といえる。


ミニ ドルチェヴィータの価格を見て少し驚くかもしれないが、それも無理はない。ほかの人気ブランドの製品と価格帯が近いとはいえ、ひとつ覚えておいて欲しい点がある。金価格の高騰は、貴金属を使用したジュエリーウォッチの価格にも当然ながら影響を与えているのだ。

基本情報
ブランド: ロンジン(Longines)
モデル名: ミニ ドルチェヴィータ(Mini DolceVita)
型番: L5.200.7.71.6(YG)、L5.200.9.71.6(RG)

直径: 21.5mm×29mm
厚さ: 6.75mm
ケース素材: 2N18Kイエローゴールドまたは5N18Kローズゴールド
文字盤: シルバー
夜光: なし
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: YGまたはRG製ブレスレット(トリプルセキュリティクラスプ付き)
キャリバー: クォーツ L178

価格 & 発売時期
価格: 383万3500円(税込)
発売時期: 発売日は未定だが、日本でも発売予定

「タグ・ホイヤー カレラ デイト」

 

 2025年の新作としてタグ・ホイヤー スーパーコピーから、「タグ・ホイヤー カレラ デイト」コレクションのニューフェイスが登場。このアイコニックなタイムピースのスピリットを柔らかくフェミニンなカラーパレットによって表現しています。魅惑的なパウダリーピンクとライラックの2つの36mmモデルは、「タグ・ホイヤー カレラ」のラインナップにこれまでとは異なる、洗練されていながらも遊び心たっぷりのタッチを効かせ、上品さとコンテンポラリーなひねりを優美に融合。モーターレーシングのレガシーとタイムレスなエレガンスのイメージが定着した「タグ・ホイヤー カレラ」に、モダンなフェミニンさを称える繊細なスタイルが誕生します。

 

スタイルと機能を巡る旅

 1963年の誕生以来、「タグ・ホイヤー カレラ」は、モータースポーツの高速で展開される目まぐるしいスリルに着想を得て、精度を追求し続けたジャック・ホイヤーのレガシーを継承してきました。彼は、レーシングカーのダッシュボ ード計器や過酷なロードレース「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」からヒントを得て、読み取りやすさとシンプルさを念頭に置いた初代「タグ・ホイヤー カレラ」を開発します。その後何年もの間、このモデルは洗練された高い機能という魅力を保ちながらも、新しい時代に適応した進化を遂げてきました。スーパーコピー 時計 代金引換優良サイト。

 

 

 この36mmエディションは「タグ・ホイヤー カレラ」がデビューした当時のオリジナルサイズに回帰し、当初のデザインエッセンスを取り入れています。フォルムと機能の両面でも理想的なこのサイズは、どんな腕元にも絶妙にフィットし続け、あらゆるシーンにマッチする魅力を演出してきました。タグ・ホイヤーは、今回の「タグ・ホイヤー カレラ デイト」のパステルエディションに見られるように、新作を発表するたびにこうした伝統に磨きをかけています。この新作は、「タグ・ホイヤー カレラ」ファミリーに斬新な色彩と快適さをもたらし、定番モデルとは異なった、ソフトでありながらも大胆な一面を体験させるタイムピースです。

 

 

「タグ・ホイヤー カレラ」の繊細なラグジュアリー

「タグ・ホイヤー カレラ デイト」の新作はそれぞれ個性的な色使いと仕上げによって、エレガンスだけでなく、モダニティも反映するようデザインされています。パウダリーピンクのモデルは、サンレイ加工サテン仕上げのダイヤル、ライラックのモデルは特徴的なスネイル/サテン仕上げのダイヤルが目を引きます。この2つの仕上げにより、それぞれのタイムピースがパステルのカラーパレットの中で独自の個性を発揮し、タイムレスなスタイルやトレンドを意識したスタイルを選ぶことが可能になります。

 

 

 速度をグラフィカルに表現しているのが、ダイヤルを囲むグラデーショントラック。「タグ・ホイヤー カレラ」のレーシングヘリテージを彷彿とさせるこのディテールが、ソフトなカラーパレットにもかかわらず、この新作が大胆なスピリットを保ち続け、過去と現在をエフォートレスなスタイルでつないでいることを想起させてくれます。

 この新作モデルのパステルカラーに輝きを添えるのが、ダイヤル上でさりげなく煌めきを放つ合計で0.2カラットの11個のダイヤモンド。クラシックなダイヤモンドインデックスを採用することで、洗練された控えめな魅力が醸し出され、時計の上質な美学と調和しながら、パステルカラーのダイヤルを圧倒することなく、際立たせています。

 

 

快適さと日常のエレガンスを追求して

 この「タグ・ホイヤー カレラ デイト」でも、2023年にアップデートされたケースサイズ36mmと厚さ10.26mmを採用し、このバランスの取れたシルエットが、タグ・ホイヤーならではのデザイン性を損なうことなく、洗練された快適な装着感を実現しています。

 この新作には、リニューアルされたアイコニックなポリッシュ仕上げステンレススティール製カレラH型ブレスレットが組み合わされ、タイムレスにフェミニンな魅力を醸し出しています。

 いずれも最新の自動巻ムーブメント、キャリバー7を搭載し、パワーリザーブは約56時間を誇り、6時位置に日付窓も備えています。

 繊細なパステルカラーを纏った新作「タグ・ホイヤー カレラ デイト」は、どんなスタイルにも、どんなシーンにも自信をもって着用できるカレラの汎用性を損なうことなく、優美なフェミニンさを湛えています。

 

 

代金引換 タグホイヤー アクアレーサー キャリバー5 ブラック WAY2010.BA0927
素材:ステンレスケース&ブレスレット
風防:サファイアガラス
防水性能:300M
ムーブメント:自動巻(キャリバー 5 /約38時間パワーリザーブ)
文字盤:ブラック
その他:日付表示、回転式ベゼル
サイズ:ケース径約43MM、厚み約12.55MM
型式:WAY2010.BA0927