スーパーコピー時計

パテック フィリップよりカラトラバ Ref.6196P-001、プラチナでアップデートした最新作。

パテック フィリップは最もクラシックで(敢えて言おう)アイコニックな時計をアップデートした。2021年に発表されたRef.6119で初採用された、ケースいっぱいに収まるCal.30-255 PSを搭載して待望のリフレッシュとなったのがこのRef.6196P-001である。時刻表示のみのパテックファンにとっては4年越しの新作であり、その待ち時間は十分に報われたと言える。

6196はクラシカルなスタイルを持つ手巻きのプラチナ製ドレスウォッチである。パテックのリファレンスナンバーを読み解ける者なら、すでにお察しのことだろう。しかし、パテックのコード言語だけでは読み取れないのが、この時計に採用されたサーモンカラー風のダイヤルで、往年のパテック フィリップを想起させる仕上がりとなっている。1932年に誕生した初代Ref.96は、ブランド初のラウンド型ウォッチであり、バウハウスの“機能が形態に従う”という理念を体現した時計だ。以降このデザインは、カラトラバ コレクション、ひいては現代ドレスウォッチ全体の礎となった。6196は、その歴史に対する敬意を込めたモデルである。


パテックフィリップ コピー販売38mm径のプラチナケースはポリッシュ仕上げの表面とサテン仕上げの側面を備え、滑らかな面取りをあしらったベゼルとテーパードラグを組み合わせている。ダイヤルはローズギルト仕上げのオパラインで、温かみのある柔らかなトーンが控えめながらも奥行きを感じさせる。

6196Pに搭載されるのは、手巻き式のCal.30-255 PSである。ツインバレルによって約65時間のパワーリザーブを実現し、時刻合わせを正確に行うためのストップセコンド機構も備える。チョコレートブラウンのアリゲーターストラップとプラチナ製のバックルを組み合わせ、パテック フィリップのレギュラーコレクションに名を連ねるモデルとなった。
6196Pの販売価格は、746万円(税込)である。

我々の考え
先代のRef.5196 カラトラバに対する最大の批判は、ムーブメントが“ケースに対して小さすぎる”という点であった。そのためスモールセコンドが文字盤上で不自然な位置に配置されていた。だが今回のモデルでは、文字盤側から見てもそのような問題は一切ない。またシースルーバック越しに覗いても、粗探しをするのが難しいほどである。直径38mmのケースは、5196に搭載されていたCal.215 PSに比べ、8.9mm大きい直径を持つことで余白なく収まっており、ふたつの香箱が全体の構成を見事にまとめ上げている。仕上げに関しては言うまでもなく、パテックで常に期待される水準に達しており、ただただ見惚れるほどの美しさである。

プラチナがパテック フィリップにとって究極のケース素材であることは多くの人が知るところだ(もちろん、ステンレススティールやチタンにも異論の余地はある)。ドレスウォッチにおいては、複雑機構の有無にかかわらずプラチナ製モデルが最も人気を集める傾向にある。たとえばRef.5970Pはその代表例であり、ゴールド製の5970G、R、Jと比べて、通常10万ドル(日本円で約1500万円)以上も高いプレミアムで取引されている。


パテック フィリップは流行を追うブランドではないが、世界が再びクラシックを求める機運を的確に察知する力を持っている。6196P-001は多くのコレクターたちが長らく抱いてきた問いに、まさに絶妙なタイミングで応えた1本に感じられる。その問いとは偉大なドレスウォッチはどこへ行ったのか? あるいは、より具体的に言えば伝統的なスタイルのパテック カラトラバは、どうなってしまったのか?というものだ。


愛好家の世界では、明らかな潮流の変化が起きている。ポスト・ハイプ・コレクティングと呼ぶべきか、TikTokのマイク・ヌーヴォー(Mike Nouveau)効果とでも言うべきか、あるいはヴィンテージミニマリズムか...呼び方はどうあれ、若いコレクターたちはより控えめで歴史的背景に根ざした時計へと関心を移しつつある。たとえばヴィンテージカルティエや、そうパテックのRef.96が持つ“完璧”なプロポーションが、まさにその象徴である。

6196Pは初代96の歴史に深く結びつきながらも、現代的に仕上げられた待望のカラトラバである。パテックを知る者にとっても、ただ純粋にこれぞパテックと呼べる素晴らしいタイムオンリーモデルを求める者にとっても魅力的な時計だ。特に注目すべきは38mmというサイズ感。6119よりも1mm小さくまとめた点に、改めて称賛を送りたい。


パテックがこの美意識に立ち返ったこと自体が、ひとつの明確なメッセージである。カラトラバは常に“タイムレス”であることを追求してきた。しかしこの4年間、96の美学は姿を消しており、それはどこか間違っているように感じられた。だが今ではすべては元通りだ。パテックの世界は再び正しい姿を取り戻したのだ。

基本情報
ブランド: パテック フィリップ(Patek Philippe)
モデル名: カラトラバ(Calatrava)
型番: 6196P-001

直径: 38mm
厚さ: 9.33mm
ケース素材: プラチナ
文字盤: サーモン
インデックス: アントラサイト・ホワイトゴールド・ファセット仕上げのオビュ(弾丸)型植字アワーマーカー
夜光: なし
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: シャイニーチョコレートブラウンカラーのスクエアスケールアリゲーターレザー、プラチナ製ピンバックル付き

ムーブメント情報
キャリバー: 30-255 PS
機能: 時・分表示、スモールセコンド
直径: 31mm
厚さ: 2.55mm
パワーリザーブ: 最小65時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 27
追加情報: ジャイロマックステンプ、スピロマックス®・ヒゲゼンマイ、パテック フィリップ・シール取得

歴史的に重要なロレックス ディープシー・スペシャル、ドレダイヤルのパテック フィリップ 永久カレンダー

今回はさらに充実した内容となっている。Bring A Loupeを待っていたという読者も多いだろう。あえてコメントで知らせてもらう必要はない。コメント欄があふれてしまっても困るからだ。
 さて、前回の特集で取り上げた時計の結果について触れておこう。正直なところ、あまり大きな反響はなかった。ガス・グリソムのオメガ スピードマスターは依然として41万5000ドル(日本円で約6200万円)で販売中であり、ニール・アームストロングの個体はRRオークションにて136万6694ドル(日本円で約1億9500万円)に達している。エテルナ スーパーコンチキはeBayにて3900ドル(日本円で約55万7000円)で再出品された。もっとも手の届きやすい選択肢であったタイタス カリプソマチックは、500ドル(日本円で約7万円)未満のオファー価格で売却された。
 それでは、今回も注目モデルを紹介していこう。

ロレックス ディープシー・スペシャル No.35、1966年製

 我らがBring A Loupeでは初めてのことだと思うが独占発表がある(4月11日HODINKEE本国版掲載当時)。ロンドンでロレックス ディープシー・スペシャル No.35が売りに出されるのだ。
 ロレックス ディープシー・スペシャルとは、ロレックスによる初の試作・実験的な深海潜水用時計の名称である。正式な製品名というわけではない。シードゥエラーやディープシーといったモデルの起点は、このディープシー・スペシャル・プロジェクトにある。もちろんこの時計はオイスターケースに大きく依拠しているが、これは潜水艇の外側に装着するために設計された実験機であることをまず強調しておきたい。サイズは非常に大きく、腕時計コレクションの空きを埋めるような存在ではない。むしろロレックスの歴史を物語るひとつの証として捉えるべきものである。「これは博物館にあるべきだ」という、インディ・ジョーンズ的な思いが浮かんでも不思議ではない。だが安心して欲しい。この時計の実物は、スミソニアン博物館やチューリッヒのベイヤー博物館といった施設で実際に展示されている。

 ロレックスは1950年代から1960年代にかけて、複数のバージョンのディープシー・スペシャルを製造した。本プロジェクトが成果を収めたのは1960年1月23日。この日、ディープシー・スペシャルが地球の最深部、マリアナ海溝のチャレンジャー海淵(1万916m)の海底に到達した。このとき、時計はバチスカーフ“トリエステ”号の外部に取り付けられていた。同艇にはスイスの海洋学者であるジャック・ピカールと、アメリカ海軍中尉のドン・ウォルシュが搭乗していた。
 この1960年の記録的な潜航の前には、1953年と1956年にトリエステ号による“試験潜航”が2回行われており、いずれの航海にもディープシー・スペシャルが搭載されていた。ロレックスはそれぞれの潜航後に設計をわずかに変更しており、最終的には3つのバージョンが存在することとなった。1960年の潜航は、その最終形として位置づけられる。

 トリエステ号の成功および実際に使用されたディープシー・スペシャルの偉業を受け、ロレックスはその成果を世に広めたいと考えた。これを記念して、マリアナ海溝到達モデルとまったく同じ仕様で製作された記念モデルのディープシー・スペシャルが少数製造された。総製造数についてロレックスが公式に発表したことはなく、正確な数は不明である。ただし、ロレックスが所有する“No.47”の個体が存在することは確認されている。いずれにせよ、製造数が2桁というのは、ロレックスにとっては極めてまれなケースである。
 この記念モデルは一般的に小売販売されることはなかったとされており、1960年代半ばから後半にかけて、世界中の博物館や有力なロレックス正規販売店に寄贈されたと考えられている。

私の手首の上で。
 今回販売される個体は来歴が確認されており、市場でも真正品として認められている。ドイツ・ヴッパータールのヴッパータール時計博物館が所有していたもので、“No.35”と刻まれている。これまでに2度オークションに出品されており、直近では2021年にフィリップスを通じて出品され、105万8500スイスフラン(当時のレートで約1億2700万円)で落札された。手首につければ圧倒的な存在感を放つが、これはロレックスの歴史を象徴する一本である。もし実際にトリエステ号に装着された3本のディープシー・スペシャルが“アポロ計画で宇宙飛行に使用されたスピードマスター”と同様の存在であるならば、今回のような記念モデルは前回紹介したガス・グリソム所有の金無垢スピードマスターに相当するものと言えるだろう。
 販売はMaunder Watchesのエイドリアン、オスカー、そしてそのチームによって行われ、価格は“応相談”となっている。詳細はMaunderの公式ウェブサイトを確認して欲しい。

パテック フィリップ Ref.3940J “ドレ”ダイヤル、1989年製

もしパテック フィリップにおける“究極の時計(グレイル)”リストを個人的に作成するならば、ステンレススティール製のRef.1518など、その他極めて素晴らしいアイテムを挙げることになると思う。とはいえもっとも現実的な“グレイル”は、おそらくこのドレダイヤルのRef.3940J、特に今回紹介する“No.10”、チューリッヒのべイヤーのために製作された個体だろう。まあ、No.10以外を選んでも十分に満足できるはずだ。
 ミシガン州デトロイトにある比較的小規模な遺産専門のオークションハウスを通じて市場に姿を現したこのRef.3940は、シャンパンカラーのダイヤル、すなわち“ドレ”ダイヤルを備えている。これは当時のパテック フィリップのオリジナル証明書にも記されていた正式な表記であり、イエローゴールドケースのパテック フィリップ製永久カレンダーモデルに通常見られるシルバーまたは“ホワイト”ダイヤルのモデルに比べてはるかに希少性の高い仕様である。Ref.3940に関しては製造年が古ければ古いほど価値が高いとされており、このシャンパンカラーのダイヤルは製造初期の第1および第2世代に集中して存在するため、収集価値もいっそう高まっている。こうしたダイヤルは、初期の製造ロットやベイヤーが販売した初期個体に見られるものだが、はっきり言ってこの“ドレ”カラーこそが、Ref.3940Jのケースにもっともよく調和するトーンであると確信している。私自身はゴールド系のダイヤルをあまり好まないが、このリファレンスに関しては例外である。

 今回紹介するこの個体は、オークションに出品された背景から見て、初代オーナーもしくは長年の所有者による委託であると推察される。ミシガン州ブルームフィールドヒルズ在住の個人コレクションから出てきたもので、出品者は初期のアクアノート Ref.5066も同時に出品しており、審美眼の光る2本を所有していたことがうかがえる。オークションページの記載によれば、本品はオリジナルのボックス(内側の剥がれあるが、これはよく見られる状態)と書類がそろったフルセットである。特筆すべき点として、ケース左側(9時位置側)の側面に刻まれたふたつのホールマークがある。これらは初期製造の個体に固有の特徴であり、ポリッシュされる過程で消失してしまっている場合が多い。このような状態のホールマークが残っている点は非常に重要である。なお、同様にボックスと書類が付属しながらも、ホールマークがポリッシュによって消えていた個体が2022年11月にA Collected Manを通じて10万5000ポンド(当時のレートで約1750万円)で販売された記録がある。

 このパテック フィリップ Ref.3940Jは、DuMouchelle’sによって2025年4月に開催されるDay Oneオークションのロット1番として出品される予定である。開催日時は4月17日(木)午後11時(米東部時間、日本では4月18日午後1時)。エスティメートは2万〜3万ドル(日本円で約285万〜428万円)とされている。出品ページはこちらから確認できる。

IWC ドッペルクロノ Ref.3711 箱・書類付き、1996年製

 これは、HODINKEEでも長年にわたり愛されてきたモデルである。1990年代初頭、IWCはドッペルクロノグラフ Ref.3711を発表した。このモデルはスプリットセコンド・クロノグラフの概念を再定義する先駆的なタイムピースであった。ギュンター・ブリュームラインの指揮のもと、リヒャルト・ハブリングの技術力によって、IWCはバルジュー7750をベースに堅牢かつ扱いやすいラトラパンテ機構を開発した。この革新的なメカニズムでは、従来のコラムホイールではなくカムによってクロノグラフおよびスプリットセコンドの制御を行っている。これにより、高精度を保ちながらも耐久性があり量産可能で、かつ高級機ほど価格が跳ね上がらない実用的なコンプリケーションが誕生したのだ。そして(私にとっても)朗報だが、経年とともにコレクターズアイテムとなってはいるものの、中古市場では依然として非常に手の届きやすい存在であり続けている。

 Ref.3711のデザインは、IWCの傑作パイロットウォッチであるマーク11に着想を得ている。42mm径のステンレススティール製ケース、ドーム型サファイアクリスタル、そして耐磁性を確保するための軟鉄製インナーケースを備えている。現在では広く認識されているIWCの“フリーガー”スタイルだが、このRef.3711とその商業的成功がアイコニックなデザイン言語の確立に大きく貢献したのは間違いない。スプリットセコンド・クロノグラフでありながら、実用性と装着感に優れ、日常使いにも適している。そしてムーブメントの革新性は、もっともマニアックな時計愛好家の心をも掴む魅力を持っている。
 販売元はロンドンのSubdial。ティムとそのチームによって、このIWC Ref.3711は現在、希望価格5450ポンド(日本円で約103万円)で公式サイトに掲載されている。詳しくはこちらから確認できる。
 

「#SpeedyTuesday」でお馴染みのFratello Watchesとオリスのコラボレーションモデルが登場。

2度目となる今回の新作は限定300本の ダイバーズ 65 フラテッロ リミテッドエディション 01 733 7707 4094。

激渋なブラックベースのダイバーズ65で、ケースサイズは 40mm。

このタイミングなのでキャリバー400搭載機なのかと思いましたが、価格重視でキャリバー733(セリタ)を採用したそうです。

300本限定のうち250本は12/6からFratello Watchesで販売されるとのこと。

価格は1,900ユーロ(約272,000円)です。

 

リファレンス 01 733 7707 4094

時計の仕様
ブランド オリス
モデル ダイバーズ シックスティファイブ・フラテッロ リミテッドエディション
リファレンス 01 733 7707 4094
文字盤 ブラックグロスダイヤル、オリスオリジナルタイポグラフィーとスターマーク、3時位置の日付表示、アワーマーカーと針にスーパールミノバ “ヴィンテージ “を使用
ケース素材 ステンレススチール
ケースサイズ 直径: 40mm – 厚さ: 13mm – ラグからラグまで: 48mm – ラグ幅: 20mm
クリスタル 反射防止加工を施したサファイア
ケースバック ステンレススチール製ケースバック、特別刻印とxxx/300のシリアルナンバー入り
ムーブメント  オリス キャリバー733(SW200-1ベース)。振動数28,800vph、26石、38時間パワーリザーブ
防水性 100メートル/10気圧
ストラップ ブラックレザーカーフストラップ(20/16mm)、” Oris “サイン入りバックル、ラバートロピックスタイルストラップ(20/16mm)、”Oris “サイン入りバックル
機能 時刻表示、日付表示、ダイビングスケールベゼル
価格 1,900ユーロ(消費税別)EU圏内にお住まいの方は、現地の消費税が適用されます。
保証期間 2年間の国際保証
特記事項 300本の限定生産で、各時計に個別のシリアルナンバーが入ります。時計はライトブラウンのレザーポーチ付きです。

 

オリス スター
この新しいオリスダイバーズ シックスティファイブフラテッロ リミテッドエディションのインスピレーションについてお話しましょう。このダイバーズウォッチは、ダイアルに “Star “と表示された1968年のオリスモデルの一つを思い起こさせるものです。

 

ヴィンテージウォッチに関するTBTコラムの著者であるTomas Rosputinskyは、彼が入手したオリジナルのオリススターダイバーについて素晴らしい記事を発表しています。スターマークは単に文字盤のスペースを埋めるために使われていたのではありません。むしろそれは、時計会社としてのオリスにとって重要なマイルストーンを意味するものでした。

スポンサーリンク

 

まとめ

いかがでしょうか?

「【2022年新作】オリス × フラテッロ ダイバーズ 65 LE 01 733 7707 4094 40mm  キャリバー733 300本限定 1,900ユーロ」でした。

オリスのビンテージダイバーをオマージュしたデザインで、スぺックとサイズ感は現代寄りで使いやすいのが魅力です。

格好良いですね~、元よりダイバーズ65は武骨なモデルですが、更に男前になっているように見えます。

艶のあるブラックカラーに、特別な「STAR」の文字も刺さります。

 

ダイバーズ65好きなんですよね~。

安いし、かなりオススメな 時計です。

安いし(笑)

パテック フィリップ 40mmのキュビタスをハンズオンの新作情報です。

パテック フィリップは、スイスにおける最高級時計製造の守護者である。Ref.1518、1526、2523、2499といった名作を思い浮かべれば、その評価に異論の余地はない。だが今日、一般的な認知(時計愛好家の世界を除けば)において、パテック フィリップはある1本のモデルメーカーとして最も知られている。それがノーチラスだ。ノーチラスはあまりにも人気が高く、文化的言説に深く根ざしており、その存在を無視することはほぼ不可能である。ノーチラスを身につけるのは暗号通貨トレーダーやヘッジファンドマネージャー、ラッパーやレコード業界の重鎮、テック業界の創業者、映画プロデューサー、アスリート、アートコレクター、国際的な実業家たち...つまりスピード感を持って動き多額を費やし、それを世界に誇示したい人々である。

パテック フィリップスーパーコピー時計 激安ここに、あるジレンマが存在する。あまりにも成功したプロダクトゆえに、その希少性こそが魅力を高めている以上、あえて生産を制限しなければならないという矛盾だ。排他的であることに依存するビジネスモデルのなかで、ブランドはいかにして商業的成功を維持するのか。これは、すべてのラグジュアリーメゾンが頭を悩ませている問いである。パテック フィリップはステンレススティール製のノーチラス 5711を2022年に生産終了とした。

昨年末、新たに登場したスクエア型コレクション、キュビタス(パテック フィリップにとって25年ぶりの新コレクション)は、時計愛好家やコレクターのあいだで大きな話題を呼んだ。その名のとおりユニークなフォルムを持つこのモデルは、時計界の目にはノーチラスの再来と映った。前作を強く想起させるシルエットを備え、もはや近縁種と表現するほかない存在である。本コレクションは3つのリファレンスで構成される。5821/1A-001はオリーブグリーンのサンバーストダイヤルを備えたSS製モデルで、自動巻きCal.26-330 S Cを搭載。5821/1AR-001はSSとローズゴールドのコンビにブルーのサンバーストダイヤルを組み合わせ、同様にCal.26-330 S Cを搭載。そして5822P-001はグランドデイト、曜日表示、ムーンフェイズといった複雑機構を備えるプラチナ製モデルで、超薄型Cal.240を採用。このキュビタスの登場は、パテック フィリップが新たなコレクションを本格的にラインナップに加えたという明確なシグナルであった。その反響は激しく賛否入り混じる声が噴出した。大きな不満の声、理屈をこねた批判、情熱的な論争、そしてわずかながらの称賛。つまり感情が揺さぶられ、波紋が広がったのである。


そしてある意味で予想どおりに、騒ぎは収束していった。キュビタスの注文は入り始めたのだ。喧騒とは無縁だった顧客から、かつては中傷めいた言葉を投げていたにもかかわらず、今では評価を一変させている愛好家たちからも。あらゆる新しいものと同様に、欲望は必ずしも即座に湧き上がるとは限らない。ときに最も成功するデザインとは、最初に最も強い反発を受けるものだったりするのである。


初めてキュビタスを見たのは昨年10月、台北のショッピングモールだった。床は白く磨き上げられ、エレベーターが視界の限界まで縦に伸びるような、いわば磨き上げられたラグジュアリーの殿堂とでも言うべき場所だ。そこに鎮座していたのが、物議を醸していたグリーンダイヤルの5821/1A。ショーウィンドウのなかで誇らしげに輝いていた。ていねいな口調で告げられたのは、展示されている3モデルすべてが顧客用に確保されており、ましてや触れることなどもってのほか、試着など到底許されないということだった。実物を目の前にしても、構えていたほどの驚きや違和感はまったくなかった。強烈な感情が湧くこともなく(私のことを知っているなら、それがいかにまれなことかおわかりいただけるだろう)。目の前にあるのはただのSS製スポーツウォッチにすぎなかった。私はそのまま地下のフードコートへ向かい、小籠包を食べて日常へと戻った。まるでキュビタスが、最初からそこにあったかのように。

キュビタスの初出から5ヵ月後、Watches & Wondersの場で新たに2本のタイムオンリーリファレンスが発表された。いずれも40mm径で、Ref.7128/1RはブラウンダイヤルのRG製、7128/1Gはホワイトゴールド製である。多くの人が予想していたとおり、この小径ケースはそのサイズ感においてヴィンテージ愛好家のあいだで長年支持されてきた3800を想起させるものだった。私自身、Ref.3800のファンであり(3900/1Jでも構わないくらい)、比較的手首が細い女性としてはこの7128のほうが、最初に登場した(私の感覚ではかなり大振りな)45mmモデルよりもずっとしっくりきた。


私は普段、大型ケースを頭ごなしに否定するようなことはしないが、それでも40mmというサイズはより多くの人の手首にしっくりくるバランスの取れた選択だと言える。45mmのキュビタスは正直なところかなりの存在感があり、上から見ると(どんな時計もそうだが)手首の端からはみ出してしまう。対して40mmのスクエアケースは、大胆さを備えつつもほとんどの人にとってつけやすい。私はジュネーヴ・パレクスポの荘厳な会場で、人生初のキュビタスを試着することになった。スクエア型のチョコレートブラウンのサンバーストダイヤルはピンクゴールドのケースと見事な調和を見せ、その温かみのあるトーンはより無骨でモダニズム的なスクエアシェイプのなかに、どこか懐かしく安心感のあるレトロさを感じさせた。一方でブルーとWGのモデルは明らかにクールな印象で趣は異なるが、それでも十分に日常使いできる時計である。

両モデルの内部に搭載されているのは、自動巻きCal.26-330 S C/434だ。ムーブメントはスクエア型のサファイアケースバックから鑑賞可能で、ローターにはダイヤルと同じ水平パターンがエングレービングされている。ハック機能と日付表示を備えたこのムーブメントは実用面でも申し分ない。なお、ブレスレットに関しては特に変更は加えられておらず、ノーチラスの意匠がそのまま受け継がれている。それは当然の判断だ。すでに完成度の極みにあるものを、無理に変える必要はない。ノーチラスのブレスレットは、長らく業界随一の快適性を誇ってきた。しなやかな可動性、絶妙な重量バランス、そして手首に吸い付くような装着感...その完成度はもはや常識を超えている。RGの7128/1RおよびWGの7128/1Gそれぞれの希望小売価格は、1213万円(税込)だ。


キュビタスは、パテック フィリップによっていわば精神的後継機として位置づけられている。ブランドストーリーを再構築して新たな世代に訴求しつつ、過去へのオマージュを込めてフォルムに遊び心を加える...そうした意図が込められているのだ。感情を強く揺さぶられた向きのなかには、“ノーチラスを2025年のカオス文化をとおしてリミックスしたもの”と評する者もいるだろう。これをスポーツウォッチ黄金期へのセンチメンタルな眼差しと受け取るか、それともクッションケース時代の前作に対する笑ってしまうほど控えめな改良にすぎないと一蹴するかは人それぞれだ。だがいずれにしても、これはパテック フィリップのカタログにおける確かな進化の一歩なのである。

パテック フィリップのカタログに、まったく新しいデザイン言語が導入されたという点は注目に値する。スクエアケースのシャープなデザインは、パテック フィリップのほかのモデルとは明らかに趣を異にし、コレクション全体のなかでも異色の存在となっている。しかし、キュビタスのようなスクエアケースが視覚的に際立っている一方で、それを文脈のなかに位置づける歴史的な接点も存在する。たとえば、あまり知られていないが5020や5035などは従来のラウンドケースとは異なる、非伝統的なジオメトリーを採用しており、共通する要素を持っている。特に5020はトノー型ケースを特徴とするモデルとして知られ、クラシカルなラウンドを離れたパテックの系譜のなかでもキュビタスの先駆けとも言える存在だ。このような視点でキュビタスを捉えると、それは突飛な存在というよりも、パテック フィリップのなかに脈々と続く実験的な一面(クラシックからの逸脱を試みる系譜)の延長線上にあるものとして理解できる。そう考えることで、この時計は単なる異端ではなく歴史的な正当性を持った進化形としての意味合いを帯びてくるのだ。

何よりもキュビタスは、現代の時計消費を象徴するタイムスタンプのような存在である。私たちの購買傾向や美意識を、そのまま映し返す大きく光沢ある鏡のような役割を果たしているのだ。まず言えるのは、私たちがいかにジェンタ風のデザインに依存し続けているかという事実だ。そこから逃れることはもはや不可能である。私たちの消費文化はスポーツウォッチに執着している。ちょうどアスレジャー(athleisure、アスレチックとレジャーを組み合わせた造語)に執着しているのと同じように。アスレジャーはもはや単独でファッションを語るスタイルではなく、衣服のあらゆる領域に静かに浸透してしまった。そして、それと同じことがSS製のスポーツウォッチにも当てはまる。私たちはそこから抜け出せずにいるのだ。

こうした圧倒的な人気モデルを取り巻く“ハイプ”から逃れることはできない。それは、個人の表現を犠牲にしてでも、SNS上で富の誇示を糧とする文化のひとつの症状である。ハイプはあらゆる消費カテゴリにまたがって存在するが、SS製の5711が13万ドル(日本円で約1920万円)超で取引されたパンデミック期ほどの熱狂を見せることはまれだ。私たちは今、ルイ・ヴィトンのモノグラムがあふれる世界に生きている。そしてラグジュアリーウォッチはレッドカーペットの上にまで登場し、もはや時計収集という曖昧で閉ざされた世界の外側にいる人々にすらその存在が認識されている。

スポーツウォッチは、今やあらゆるブランドにとってその時代の名刺代わりとなっている。ラグジュアリー業界を構成する主要プレーヤーたちは、この潮流をさらに加速させている。知的な挑戦やビジョンを打ち出すのではなく、ただ消費者の欲望をなぞるかたちで応えているのだ。この不確かな時代に、商業的成功が保証された路線からわざわざ外れようとするラグジュアリーブランドの経営層などいるだろうか?

商業的な魅力とは別に、時計界の聖域ともいえる内側には新しいものを渇望する声がある。しかし皮肉なことに、いま彼らが斬新だと持ち上げているスタイルの多くは、かつてごく当たり前に存在していたものであることに気づいていないようにも見える。私たちが身につけるもの(衣服からジュエリー、そして時計に至るまで)はすべて循環している。トレンドとは時間軸の上に存在するものなのだ。キュビタスが証明しているのは、デザインコードにこそ安心感と親しみが宿るという事実である。それはテイスト、ステータス、アイデンティティを伝える視覚的言語を表している。「こうしたコードは時とともに変化するものの、1970年代に生まれた最も強力なスタイルの多くはいまなお影響力を持ち続けている。たとえその古さが見え始めていたとしても」。こう語るのは、まもなくローンチ予定の新時計ブランド、パターン・レコグニションの創業者マイケル・フリードマン(Michael Friedman)氏だ。「時計業界はこれまで、伝統的に年齢層の高い顧客に向けて展開されてきた。そして今、そのターゲット層、特にジェネレーションXの年長世代がリタイアを目前に控える年代に差しかかっている。彼らにとって1970年代の美学を宿す時計は、単なるレトロ趣味ではなく世代の記憶に深く結びついた象徴的存在なのだ。ベビーブーマーがミッドセンチュリーのデザインや1950年代のツールウォッチに引かれたのと同様に、この世代は自らの最盛期を象徴するものとして、ラグジュアリースポーツウォッチの時代に目を向けているのである」

キュビタス、そしてそれと似たような時計たちは、ある特定のデザイン言語に大きく依存している。それは今、文化的サイクルの終焉に差しかかっているのかもしれない。参照点は明確であり、そこには日に日に強まるノスタルジーが漂っている。しかしそのノスタルジーこそ、そしていまだに共鳴し続けるコードの力こそが、欲望を駆動し続けているのだ。ノーチラス誕生から間もなく50年を迎える今、キュビタスはジェラルド・ジェンタ的デザインに強く影響を受けた時代の最後の反復を示しているのかもしれない。あるいはキュビタスこそが、その最終章なのだろうか。

“フォティーナ”か“ニューオールドストック”かという長年の議論に、1本の時計で決着をつけた。

ヴィンテージ調デザインの時計が発表されるたび、私は目を覆い、その指のあいだから覗き見ながらコメント欄をクリックしてしまう。そして少しスクロールをして、誰もいない部屋でひとりこう叫ぶのだ。“また子どもたちがケンカしてるよ!”。私に言わせれば、ヴィンテージ感を演出するためのただのデザイン手法にすぎない、この“フォティーナ”をめぐる議論はもう何十年も続いている気がする。だがもしもその争いが終わるとしたら? もしも、下に並んだ2本の時計が実は同じ時計だとしたら、あなたはどう思う?


 ニバダ グレンヒェンのアクアマーはかつて存在したスキンダイバーであり、よりカジュアルで日常使いしやすいダイバーズウォッチのスタイルとして、ウォータースポーツが一般市民のあいだでレジャーとして広まり始めた時期に人気を博した。このアクアマーは1960年代に初登場し、当時は3時位置に日付表示を備えていた。しかし現在、その日付表示はある仕掛けに置き換えられている。しかもそれはおそらくこれまで時計に使われたことがないまったく新しいトリックだ。

リューズをひねるだけで夜光の色を切り替えることができる。その仕組みの詳細を知りたい方はこちらから。
 今回ニバダ グレンヒェンは、ソプロード社製の自動巻きムーブメント Cal.P024(パワーリザーブは38時間)の日付表示ディスクを夜光ディスクに置き換えた。このディスクは、ヴィンテージ調の色味とホワイトのルミノバとを切り替える仕様で、オレンジのセンターセコンドと呼応するように、外周にはオレンジのリングがあしらわれている。アワーマーカーに穴が開いていてその下にある夜光ディスクが見える構造だが、イメージとしてはパネライ独自の“サンドイッチダイヤル”のようだ。リューズを操作して日付を合わせるのと同じ要領で、夜光の色を一瞬でヴィンテージ調からモダンなスタイルに切り替えることができる。なかなかクールな仕掛けだ。
 この時計は直径38mm、厚さ12.9mmで、ケース素材には316Lステンレススティールを採用。裏蓋はソリッド仕様で、風防にはダブルドーム型のサファイアクリスタルが用いられている。3つのバリエーションで展開され、大きめの開口部を持つブルーまたはブラックのダイヤルと、レイアウトが少し異なるグレーダイヤルがある。唯一意見がわかれそうなのは、夜光の色を変えられるのはダイヤル部分だけで、針までは変えられないという点だ。ブラックとブルーのダイヤルには色付きの夜光が施されており、グレーダイヤルにはホワイトの夜光針が組み合わされている。
 価格は税抜きで1050ドル(日本円で約15万円)で、さまざまなストラップオプションが用意されており、SS製ブレスレットの場合は追加料金がかかる。個人的にはトロピックストラップ仕様を選びたいところだ。


我々の考え
お察しのとおり、“フォティーナ”をめぐる終わりの見えない論争について私なりの意見がある。そしてどちらの立場かもすでに決めている。もちろんこんなことを言えば火に油を注ぐことになるのは分かっているが、この時計(そしてこの記事)がちょっと“波風を立てる”ようなものだとしても、時計も私の皮肉も愛から生まれているのだ。個人的に、これはとても楽しくて魅力的な1本だと思っている。

 ニバダ グレンヒェンは着け心地のよい優れたスキンダイバーを手がけている。ソプロード社製ムーブメントに否定的な声があるのは承知しているが、この価格設定は十分に妥当だと思う。グレーダイヤルについては、やや視認性に難があるかもしれない。上層のダイヤルの影が下にあるインデックスを覆ってしまっているように見えるからだ。ただ、ブルーダイヤルにブルーのトロピックストラップを合わせたモデルは夏にぴったりの爽やかな1本だろう。



基本情報
ブランド: ニバダ グレンヒェン(Nivada Grenchen)
モデル名: アクアマー(Aquamar)

直径: 38mm
厚み: 12.9mm
ケース素材: 316Lステンレススティール
文字盤色: グレー、ブルー、ブラックの3種類
インデックス: サンドイッチダイヤルとプリント
夜光: クリーミーな“パティーナ”夜光とホワイトの夜光
防水性能: 200m
ストラップ/ブレスレット: さまざまなストラップやブレスレットのバリエーション


ムーブメント情報
キャリバー: ソプロード社製P024(Soprod P024)
機能: 時・分表示、センターセコンド表示、切り替え可能な夜光
パワーリザーブ: 38時間
巻き上げ方式: 自動巻き
クロノメーター認定: なし
追加情報: 風防にはダブルドーム型のサファイアクリスタル

価格&発売時期
価格: 税抜きで1050ドル(日本円で約15万円)から
発売: すぐに
限定: なし